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長野県上田市が「私の地元」に。 東京の中学・高校生の街との関わり方。

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本がきっかけで、長野県上田市とつながった中学・高校生がいる。東京学芸大学附属国際中等教育学校ボランティア部(以下、ボランティア部/同校は中学〜高校の6年制)の生徒たちだ。

去る3月28日、上田市の「まちなかキャンパスうえだ」で開催された「本でつながり、街とつながる」は、3年間、上田に通い続けた生徒たちが、「上田とどうつながったのか」「つながりはどんな広がりを見せたのか」を参加者とともにダイアログしながら街とつながる魅力を共有する、というイベントである。地域のNPOや企業、上田の高校生など45名が参加した。

イベントの参加者たち。イベント中は、ボランティア部・副部長の工藤颯莉さんがグラフィックレコーダーを務め、ダイアログの内容を大きな紙にまとめていった。
イベントの参加者たち。イベント中は、ボランティア部・副部長の工藤颯莉さんがグラフィックレコーダーを務め、ダイアログの内容を大きな紙にまとめていった。

第1部「本でつながり、街とつながるストーリー」では、『バリューブックス』(本社:上田市)の寄付の仕組み「チャリボン」を知った生徒たちが、校内で古本寄付を募るキャンペーンを行い、集めて送った本がどんな仕組みでNPOへの寄付と変わるのか、自分たちが送った本を追いかけるかたちで上田にやってきたストーリーが語られた。ボランティア部・部長の富木南葉さん(高校2年生)は「『また来てくれたね、ありがとう』という上田の人たちのやさしさに、上田が私の地元になっていったんです」と語る。

部長の富木南葉さん(左端の立っている女子)はファシリテーターを務めた。
部長の富木南葉さん(左端の立っている女子)はファシリテーターを務めた。

現在では、そのつながりの中で上田と東京・練馬区の物産をコラボさせた商品開発、アートをとおした福祉事業を行うNPOにボランティア部のロゴを発注するなど、さまざまなプロジェクトを進めている。

ボランティア部のメンバー(中学1年〜高校2年生)。
ボランティア部のメンバー(中学1年〜高校2年生)。

第2部のグループトークでは、「地域とつながることは、人とつながることと関係があるのではないか」「街とつながると、その街をもっともっと知りたくなって、街の人たちに何かできないかなって考えるようになる」といった声が上がった。いつの間にか関係人口になっていた中学・高校生たち、彼らの上田とそこに住まう人たちとのつながりはこれからもずっと続いていく。

商品として開発中の練馬産・紫小松菜と上田の味噌を使ったクッキー。
商品として開発中の練馬産・紫小松菜と上田の味噌を使ったクッキー。

 

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