島人がこよなく愛する奄美の黒豚骨ラーメン「麺屋くろべえ」【鹿児島・奄美ローカルラーメン】

島人がこよなく愛する奄美の黒豚骨ラーメン「麺屋くろべえ」【鹿児島・奄美ローカルラーメン】

2022.09.21

長野県在住のラーメンライター、たこにわです。ラーメン食べ歩きは40年以上、北は旭川、東は根室、西は長崎、南は石垣島まで訪麺しています。47都道府県制覇しました。僕は、ローカル色があり地道に頑張っているお店をみなさんにご紹介していきます。

世界自然遺産の島「奄美大島」

仕事で奄美市に来た。
奄美大島へは初めての訪島である。
こちらは、鹿児島と沖縄本島のちょうど中間に位置する亜熱帯に近い気候。
東京から直線距離で約1200kmと遠いが、飛行機だと2時間足らずで着く近さだ。
奄美空港に降り立つと、太陽の陽射しが強かった。
南国に来たなという雰囲気を味わう。

奄美空港

屋久島から奄美群島、沖縄の一部までユネスコの世界自然遺産に登録されて、ちょうどこの7月で1年。
滞在中に世界遺産センターがオープンしていたので、見学する機会に恵まれた。
その周辺のマングローブ原生林のあるエリアは、緑眩しい。

オープンしたばかりの世界遺産センター

自然豊かな島に黒をベースにした店舗

出張中に島の人からお薦めのラーメン店を教えていただいた。
奄美市の中心街に近いそのお店は「麺屋くろべえ」
豚骨スープが美味しいという。
取材を依頼すると、快く応じて下さった。

麵屋くろべえの外観

どれも食べたい多彩なメニュー

店内に案内される。
カウンターとテーブル席、意外と広い。
お店の中も黒を基調としている。

メニューを見ると、黒豚骨がウリのようだ。
そのほかに、自家製辣油入りのスパイシーな「赤」、白ごま入りでたっぷりもやしのヘルシーな「白」もある。
それぞれ、くろべえ、あかべえ、しろべえ、とネーミングがユニーク。
店名である「くろべえ」は、店主のお子さんのアイデアだそうだ。

辛党の筆者としては黒も食べたいし、赤もいいなと。
で、選んだのが、「くろ海鮮麺」(870円)。
黒豚骨をベースに辛みそ炒め野菜が入っている。
エビとイカも入る海鮮スープ。
海が身近にあるから、魚介の旨味もしっかりと味わえるのが嬉しい。

独特の甘辛な豚骨スープ

くろ海鮮麺が来た。
まず全体を見渡すと、トッピングのバランスが良い。
豚骨だけでなく海老の香りも漂ってきた。
スープを飲みたい衝動にかられる。

くろ海鮮麺

豚骨の味に麻油の風味が合わさる。
そして、炒めた野菜の旨味、エビ、タコの食感。
辛みそがスープに溶け込んでいるのがはっきりわかり、スープの味は何と奥深いことか。
ピリ辛ながら、東京などで味わう豚骨スープとは違う独特の甘みがある。
さすが「奄美(あまみ)」かと(笑)

そして、地元奄美産の黒ゴマ。
この香ばしさも素晴らしい。

滑らかな中細麺

東京の魚介醤油豚骨や横浜の家系は太麺。
博多など西日本~九州の豚骨ラーメンは細麺が一般的かと思う。
そんな中で、奄美の豚骨ラーメンは中細麺。
滑らかで、優しさがある。
穏やかな島人の人柄を反映しているようだ。

島人に愛されるラーメンをつくる

「麵屋くろべえ」は開業して12年(現在地に移転して5年)だそうだ。
お昼時とあって、お客さんがどんどん入ってくる人気のお店。
このコクのある豚骨スープに島人は魅せられているのだろう。

「島の人はみんなシャイなんで、写真は恥ずかしい」と言いながら、店主は撮影に応じてくださった。
奄美は手つかずの自然と共生する人々の島。
世界に誇れる自然遺産の中で、このようなラーメンが味わえるとは何とも贅沢なことか。

麵屋くろべえの黒糖焼酎もあった!
ぜひ、飲んでみたいものだ。

店舗情報
麺屋くろべえ
住所: 鹿児島県奄美市名瀬入舟町5−32
TEL:  0997-53-2677
営業時間:11時00分~14時30分, 17時00分~21時00分、月曜定休

文・写真:たこにわ
*店舗情報・メニュー内容は取材時点の内容でございます。