天下の台所大阪。当時、大阪市中央卸売市場は狭く、過密の解消として、1954年に東部市場が計画、1964年に施設が完成。その後は、青果や水産物を取り扱う大規模市場として地域に愛され、取扱い高は全国第９位として今も尚大阪物流の支えとなっている。
今回ご紹介するお店は、中央卸売市場の目と鼻の先。地域住民から非常に愛されており、絶品塩ラーメン　をいただく。

JR東部市場前駅から5分ほどの場所にお店がある。一麺一魂、旨すぎて死ぬ等なんともユニークなポップであり、期待が膨らむ。
口コミを見てる限り、塩ラーメンと海老ラーメンが好評とのこと。大阪の繁華街と比べて、比較的静かな場所にあり、国道25号線沿いの中華料理店、居酒屋等が並ぶ一角に昔からあるため、地域密着型のラーメン店のようだ。では、早速入店。

「いらっしゃーい！」非常に気持ちの良いご主人の声が店内に響き渡る。
混雑時以外は、店主さんが一人で切り盛りされており、喋りかけると愛想良く話してくださるのも嬉しい。

赤文字のメニューが売りだが、口コミなどで評判を呼び、極塩そば(830円)が今では1番人気とのこと。関西テレビ放送「よ〜いドン！」で取り上げられてから話題を呼んだとのこと。
非常に迷う選択だが、ご主人もおすすめの極塩そばを注文。

お酒好きは嬉しいおつまみも充実。鶏レバーや豚足等珍しいおつまみも多数。次回はビールと一緒にいただきたいと思う。
おつまみの中でも激旨キムチは絶品だ。仕入れ先は、秘密だが徹底してこだわったキムチとのこと。発酵した酸味感が少なく、熟成により甘味が多い味わいとのこと。ラーメンの味変としても楽しめて、嬉しい。

10分ほどで到着。大判なチャーシューと多めのネギ、そして黄金色のスープがなんとも食欲をそそられる。アクセントにフライドオニオンが入っており、甘味と食感が心地よい。
スープのベースは煮干しと鶏ガラ。生姜、人参、玉ねぎ等の香味野菜で臭み消しと甘味を引き立たせる役割とのこと。麺は、水分量が一般的な中加水の細麺であっさりスープとの絡みは抜群だ。

では一口
あっさり系かと思いきや、鶏油の重厚感。鶏の旨味を感じつつ、飲み込むと煮干しのエキス感じる奥深い味わい。塩ラーメンと想像すると若干の物足りなさを感じることも多いはず。しかし、そんな固定観念を打ち砕く一杯がいただける。
大阪に寄った際は、訪問してみてはいかかでしょうか。

拉麺屋　めん塾
住所：大阪府大阪市東住吉区杭全６丁目５−１
TEL：06-6713-7751
営業時間：昼（日・火・水・金・土）
11：30～13：30(LO)　
夜（日・火・水・金・土）
18：00～00：00(LO)・日曜日 23：00(LO)

定休日：月、木曜日

文・写真：まさ
*店舗情報・メニュー内容は取材時点の内容でございます。