「納豆」消費量地域ランキングはこちら
1位:福島市
2位:盛岡市
3位:水戸市
総務省の家計調査(2017年~2019年平均)
納豆の起源は江戸時代?
納豆が多くの人に食べられるようになったのは、江戸時代と言われています。当時は主に納豆売りが、「なっと、なっと、なっと~♪」というメロディとともに、早朝から納豆を売り歩いていました。昔から日本人に好まれてきた「朝食納豆」。栄養たっぷりの納豆は、一日の始まりに必要なエネルギー源でした。
なぜ、納豆はダントツで東北地方での人気が高いのでしょうか。全国納豆協同組合連合会(以下:納豆連)に聞いたところ、背景にはこんな理由がありました!
納豆が東北地方で人気の理由とは!?
其の1 古くは主に冬に食べられていました。寒い地域の越冬時、貴重なタンパク源として肉や魚の代用としても重宝していた!
其の2 寒さの厳しい東北でよく食べられていたのは、雪深くなると食料の買い出しが難しい時期もあったため、あらかじめ何日か分の納豆をストックして作っていた!
其の3 盛岡では安定しておいしい納豆の製造・販売を進めた結果、近代納豆の発祥地となっている!
実際のところ、上位3都市には大差はありません。水戸は福島や盛岡に比べて世帯人数が少ない家庭が増えた関係で3位になっていますが、実際の納豆消費量はとても多いです。
総務省の家計調査は世帯の購入金額で計算しているため世帯人数が多いほど金額が高くなり、こういった結果になったのかもしれません。
納豆の持つ発酵パワーとは?
原料の大豆について、納豆連はこう解説しています。
大豆イソフラボンは通常は糖が結合した構造をしていますが、大豆を発酵させるとイソフラボンの分子の表面についている糖の鎖が切れて、糖がはずれた構造になります。それを大豆イソフラボンアグリコンといいます。大豆イソフラボンアグリコンは、分子構造がヒトのエストロゲン(女性ホルモン)に似ているため、エストロゲンに似た作用を生じることが知られています。乳がんや、骨粗しょう症の予防、更年期障害様症状の改善に期待されています。イソフラボンアグリコン1日の摂取量の目安は70~75mgです。納豆の場合は1日1パック(60g)ほど食べればよいことになります。
毎日食べ続けることで身体に良い影響を与えることが期待されます!他にも、納豆の発酵による機能性が健康に役立つ面白い映像が届いたのでご紹介します。
世界初!?納豆菌成長過程の映像!
世界初?納豆菌成長過程の映像!
乳酸菌と納豆菌が助け合っていた事が、リアルな映像となり、ついに実証されました。納豆菌の全成長過程の撮影に初成功した、力強い映像です。企画を担当した納豆連、専務理事の松永進さんのコメントと合わせて
ご覧ください。
松永進:日本人に長く食されてきた親しみのある納豆には『納豆どきの医者知らず』といったことわざがあります。納豆を食べると体力が付き、免疫力があがって病気への抵抗力が強くなるんですね。その結果、医者にかかる必要がない、という意味で、昔から納豆の機能性は知られていました。この映像には、人間の腸内を想定した試験環境で、納豆菌が乳酸菌の増殖に寄与するシーンが収められています。腸内環境を整えると考えられていたこれら二つの菌が、互いに助け合っていることが映像で確認できます。こうしたことがヒトの腸内で起こっていると考えられるとすれば、納豆菌と乳酸菌の腸内での作用に今後ますます注目が集まるかもしれません。そんな乳酸菌と納豆菌を程よく摂取できる『納豆キムチ鍋』。この寒い冬にキムチ鍋に納豆を入れて身体の芯から温まってください。
おいしい組み合わせ。from 盛岡
最後に納豆大好き盛岡市民が食べている人気のご当地メニュー。キムチ納豆ラーメンを紹介します。
人気ラーメン店「柳家」創業者で現在会長を務める大信田 和一さん。6歳の時に盛岡の仕出し屋に丁稚奉公に出た時に当時、高級料理として扱われていた納豆汁と出会いました。
納豆をすりつぶして味噌汁に入れる「納豆汁」の味に感動を覚えた和一さんはこの感動を多くの人に伝えたいと、納豆ラーメンを考案。
「柳家」の納豆ラーメンの原点は伝統的な納豆料理「納豆汁」だったのです!
古くから伝わる「納豆汁」を独自に進化させ生まれたのが柳家の納豆ラーメン!どんな食材にもマッチする納豆ならではの進化の味。盛岡に行ったら要チェックです!
【続編】意外に知らない?消費量クイズ