動物と暮らしていると、旅行に出るときに動物の受け入れ先の調整が必要になる。古民家で暮らし、犬2匹、猫とヤギを1匹ずつ飼っている私の場合は、その調整が一苦労だ。私に限らず、里山の古民家で暮らしていて、鶏やヤギ、犬や猫など、動物を飼っている人は少なくない。移住をきっかっけに、新しい仲間を家族に迎えるというパターンも、時たま聞く話だったりする。そんな家主が、長期にわたる旅に出たとき、動物たちをどうしたのか? 筆者のケースを例として紹介してみたい。
ペットホテルに預けるか否か
ペットホテルに預けずに、一緒に出かけるという選択肢もある。ペットOKの宿でなくても、玄関先や裏庭にペットをつながせてくれる宿もあるようなので、一度相談してみるといいだろう。
冠婚葬祭で、ペットの相手をすることが難しい場合はやはり、ペットホテルを利用するのがいいようだ。そういったときのために、行きつけの動物病院に近隣のおすすめペットホテルについて情報をもらっておくと、いざというときに慌てなくてすむだろう。
私が犬猫ヤギを置いて、数日家を空けたとき
そのため、犬たちは友人宅に預け、ヤギのひじきと猫のワラワラは家でお留守番をしてもらい、近所の友だちにエサやりに通ってもらうというパターンが一番多い。
1か月以上の長旅に出たとき
ちなみに「WWOOF(ウーフ)」とは、食事や滞在場所を提供するホスト(店や農家など)に、労働力や知識を提供しながら交流する仕組みのことだ。
田舎暮らしや、動物たちとの暮らし、ガスではなく薪を使った暮らし、田んぼや畑などの農作業をしながら暮らしてみたいと思っていても、いきなりその世界へ入っていくのはハードルが高い。そういう人に向けて、1カ月くらいを想定してわが家での暮らしを堪能してもらい、その間私は旅を堪能する。
わが家は薪で料理をし、薪でお風呂を沸かす。トイレもコンポストトイレだ。都会暮らしの人がいきなり来て、わが家の暮らしができるとも思えないし、信頼できる人でないと大切な家族(動物たち)を任せられない。南房総に関わっている人で、信頼できる人に声をかけてみたが、日程的に都合がつかず断られてしまった。さぁ、どうしようか……。
たった一度、1時間程度話しただけの人だが、彼女の経験や人柄はとても信頼できるものだったので、これで一安心。あわよくば、彼女が南房総での暮らしを気に入って、移住してくれたらこんなにうれしいことはない。これで安心して旅に出られるぞ!
田舎では人とのつながりが一番大切
逆に、友だちのペットを預かることや、猫やニワトリの世話で友だち宅に通うこともある。猫を飼ったことがなかったときに猫を預かったときは、猫との暮らしを楽しく経験することができたし、ニワトリの世話もいつか役立つときが来るかもしれない。