東海道五十三次の宿場町「丸子」あなたは読めますか?

東海道五十三次の宿場町「丸子」あなたは読めますか?

「丸子」の読み方、分かりますか?


静岡市駿河区にある「丸子」という地名。

なんだかあの有名なアニメに出てくる「まるちゃん」を思い出してしまいそうな・・・。

でも正解は「まるこ」ではないんです!


 
石畳が風情ある宇津ノ谷集落。写真提供:写真AC

正解:「まりこ」


正解は「まりこ」。皆さんは正解しましたか?東海道五十三次の丸子宿が栄えたことでも有名で、静岡県では有名な難読地名なのだそう。


丸子の由来


丸子という地名はここだけでなく、他県にも存在しています。川岸に近い場所に多い地名だといわれており、丸子という部族が作った集落から成り立っているのだとか。静岡県の丸子も、丸子川と周辺の支流一帯を指しているようです。(諸説あり)


丸子といえば「丸子宿」


東海道五十三次の宿場町として栄えた丸子。日本橋から数えて20番目、丸子宿として多くの旅人に愛されてきました。丸子宿で有名なのが「とろろ汁」です。なんでも東海道を歩く旅人にスタミナをつけてもらうために誕生したのだとか。とろろ汁とは自然薯をすりおろしたとろろを麦飯にかけた料理のことで、一般的には「麦とろ」と呼ばれています。ちなみに駿府静岡市に住んでいる人は、麦とろとは呼ばないのだそうですよ。


 
多くの旅人に愛されてきたとろろ汁。写真提供:丁子屋

丸子宿を支えてきた丁子屋


現在、丸子には5店舗のとろろ汁店が営業をしています。その中でも「丁子屋」は、なんと400年以上の歴史があるとろろ汁店!日本で最古の老舗とろろ屋でもあり、富士山の大噴火や大政奉還、世界大戦を乗り越え現在まで同じ場所でとろろ汁を提供し続けています。とろろ汁といえば丁子屋と名高いお店も当初はお茶屋だったのだとか。建物の改装は何度かされていますが、東海道を感じさせる古民家の姿は残されています。


 
丸子宿の丸子川沿いにある丁子屋。今も昔も同じ場所で旅人たちを迎えている。写真提供:丁子屋
 
歌川広重作、『東海道五拾三次』の中に描かれた浮世絵の版画。江戸時代の丁子屋の様子が分かる。(丁子屋所蔵)

定番は「丸子」


丁子屋の定番は定食メニューにある丸子。地元の提携農家と大切に育てたこだわりの自然薯を使用したとろろを使用しています。旅人の安全や無事(健康)を祈って作られたスタミナ満点のとろろ汁は丁子屋さんいわく、勢いよく、楽しく、ザァザァと音を立てて流し込むように食べるのがおいしい秘訣なんだそうですよ!


 
定番の丸子。粘り気のあるとろろ汁は作法を忘れて思いっきり味わいたい1品。写真提供:丁子屋

大正時代には2軒にまで激減したとろろ汁店


丁子屋を経営する柴山さんにとろろ汁について聞いたところ「江戸時代にはとろろ汁を提供する店が十数件あったと言われています。ですが、明治時代から大正時代にかけて2軒にまで激減し、現在では5軒にまで増えました。この狭い地域にとろろ汁店が5軒あるのは全国的にみても珍しいことなんです。」と教えていただきました。

松尾芭蕉が江戸へ行く乙州に、はなむけとして読んだ「梅若菜 丸子の宿のとろろ汁」の一句や、『東海道中膝栗毛』には店主の夫婦喧嘩に巻き込まれとろろ汁を食べ損ねた話があるように、丸子ととろろ汁の関係性は深く、これからもとろろ汁はこの地で続いていくのでしょう。


まだまだ奥が深い丸子!


パッと見では読みにくい丸子。ですが調べるとなるほど!という理由がありました。丸子では、丸子の歴史をさらに知れる散策ガイドも行われているのだそう。ぜひ江戸時代の旅人になった気分で丸子を訪れてみてくださいね。
丁子屋の公式HPはコチラ

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