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宮城県気仙沼市で新たなソーラーシェアリング事業がスタートします。

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 千葉エコ・エネルギー株式会社(本社:千葉県千葉市)がソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の事業化支援を行った、株式会社パートナーズ(本社:宮城県気仙沼市)の取り組む初の自社運営のソーラーシェアリング設備となる「気仙沼猪の鼻発電所」(宮城県気仙沼市)が竣工しました。

 ソーラーシェアリング事業(以下、本事業)は、株式会社パートナーズの地元である宮城県気仙沼市において、自社で取り組む初のソーラーシェアリングとして企画されたものです。作物は牧草(オーチャードグラス)を選定し、地権者でもある営農者が飼育する牛の飼料として生産します。千葉エコ・エネルギー株式会社では、本事業に際してソーラーシェアリングの専門家として事業化支援を依頼され、営農計画策定を含む一時転用許可申請を進めるに当たってのアドバイザリーサポートや、専門家として発電設備の下における牧草栽培についての営農意見書を発行しました。

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事業化の経緯と期待
 パートナーズが今回のソーラーシェアリングに取り組んだ背景として、以下のような条件に恵まれたことが理由として挙げられます。
・営農者兼地権者の方に営農継続の意志があり、従来行われてきた農業が続けられること
・千葉エコ・エネルギーによる事業化の支援態勢があったこと
・農大卒の新入社員が入社したこと(本事業を主として挑戦出来る人材の確保)
・インターン生4名の参画があったこと(立ち上げまでの事前調査、現地での情報収集、当地特有の条件や状況確認を担当)

 本事業では、電気エネルギーの自給に加え食エネルギーの自給にも取り組みたいと考えたことも、大きな背景になります。これまで、パートナーズが遊休未利用地を活用した太陽光発電事業を行う中での経験として、農業適地であっても農業生産を難しくしてしまう問題点を抱えていましたが、電気と共に食の自給にも繋がるソーラーシェアリングに太陽光発電事業の拡大とのシナジー効果を期待しています。

 

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設計上の工夫
 ソーラーシェアリングの設備設計は、福島県飯館村にある牧草栽培ソーラーシェリングを参考に太陽光パネルを設置する各アレイ(架台)を独立させ、アレイ間の離隔距離を6m以上確保する事で採光率を確保しつつ営農の作業性にも考慮しました。施工面では、万が一採光が不十分で牧草の収穫量が著しく少なくなった場合にも、モジュールの間引き等で改善出来るように工夫しています。
今後の取り組み
 ソーラーシェアリングは、太陽光発電と農業が共生する新たな地域活性化の手法として注目をされており、千葉エコ・エネルギーでは全国各地で同様の取り組みを考える企業や行政の活動を、事業開発から運営まで含めて包括的に支援していきます。また、パートナーズとしては企業理念「明日の活力を創造し,人と町と地球を元気にする」に則し、汗して働く喜び、人に良い「食」、地球環境に優しい農業で町を元気にしていきます。
【発電所の概要】
発電所名:気仙沼猪の鼻発電所
事業主 :株式会社パートナーズ
所在地 :宮城県気仙沼市本吉町猪の鼻
耕作面積:1,500㎡
遮光率 :37%
栽培作物:オーチャードグラス(ポトマック)
発電出力:49.5kW(AC)/ 85.8kWp(DC)

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