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ソトコトペンクラブ

よさこい、カツオ藁焼き、そして龍馬。(高知県)

横田美穂

横田美穂

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ソトコトペンクラブの皆さま、こんにちは。フルート奏者の横田美穂です。

今月は四国、高知県を訪れています。

目次

ご先祖様と結ぶ、これも「関係人口」?!

関係人口、根底にあるのはやっぱり「ご縁」。どんな場所でどのように関係を築いてゆくのか、きっかけは様々ですが自分にとって大切な場所が増えるのはとても幸せなことです。ということで私にも結婚を機に夫のルーツである、高知にご縁ができました。

結婚って自分と夫、2つの故郷を受け入れる覚悟のことなのかな、と実感する今日この頃です。故郷にはご先祖さまのお墓があり、夫はとても自分のルーツやご先祖さまを大切にする人でした。また子どもが生まれると、息子にも語り継いでいかねばという使命からなのでしょうか、夫の故郷も大切にしたいという気持ちが生まれることも不思議です。

具体的に申しますと、どんなに遠く離れて暮らしていても、ご先祖様のお墓の草刈りをしに戻らなくていけないという、私と高知の新たな「関係」です。

夏草の中をかき分けて進んでゆきます。
幼いなりに感じるものがあるのでしょう、息子もしっかり手を合わせています。

昔住んでいた場所を訪ねて

ご先祖様はかつて大きく商いをしていたそうで、今回、その場所を確かめるためにオーテピア高知図書館(県立図書館)を訪れました。図書館に保存された古い資料から確かにご先祖様の名前を見つけました。(宝物を発見した気分!)実際にその場所を訪れると、今はもうまわりの風景も大きく変わり、建物のあったであろう場所も駐車場になっていました。近くを流れる川だけはもしかしたら少し面影をとどめているのかもしれません。

話はそれますが、オーテピア高知図書館はとても充実した施設です。私は本が大好きで、綺麗に並んでいる本の背表紙を見るとそれだけでとても豊かな気持ちになります。生活圏内にこんな図書館があったら積極的に通ってしまうだろうなと思います。

図書館にておよそ70年前の古い資料を閲覧。

美味しい高知

さて、地方の魅力はなんといっても美味しいグルメ。素材の新鮮さ、豪快さ、その大きさにワクワクします。

インパクト賞はカツオの藁焼き。切り身も分厚くて豪快。大量の生のスライスにんにくと一緒に口の中に放り込みます。このスタイルの食べ方と藁焼きの燃え上がる炎を間近で見ることができるのも高知ならではですね。(藁焼きを実際に体験させてもらえる食堂もあります。)

郷土料理の奥深さ賞はぬた。にんにくの葉と味噌、酢を混ぜてペーストにした高知料理の伝統的な調味料です。お刺身などに和えて食べます。とっても美味しい!(飲食店でのメニューでもあまり見かけないので見つけたらぜひお試しください)

初めての食材にも果敢に挑戦する息子(1歳9ヶ月)反応が面白い!成長が嬉しい!
カツオの藁焼き体験。炎の大きさと熱を間近で感じることができます。

よさこい、カツオ藁焼き、そして龍馬。

私の住む東京は全て揃っているようなとても便利な街です。しかしオリジンを求めてその土地を訪れてみると、地方の食をめぐる環境が如何に豊かなのかを実感します。今回訪れた「高知オーガニックマーケット」(土曜市・池公園にて)では、商品を介して人と人との触れ合いも楽しく、それぞれご自慢の品をお店に並べていて、それが活気の素になっているように感じました。無農薬栽培を続ける文旦農家のおじさま、山奥の工房で天然酵母にこだわるベーカリー、世界をめぐって高知に移住された気さくなコーヒー店のオーナーの方との出会いがありました。高知は曜日によってさまざまな市が開催されるので、高知を訪れた際にはちょっと早起きして市場に行くのも楽しみの一つです。

ちなみに、マルシェや旬の美味しいグルメを発見するツールとしてInstagramが気分です。滞在先でも息子の世話に追われる私の横で、夫がサクッと情報をキャッチしてくれます。

高知は食の豊かさはもちろんのこと、伝統文化、歴史的な魅力もあふれています。夫の親戚がよさこいの立ち上げに関わっていたそうな、と聞けば、よさこいのルーツをもっと知りたくなります。草刈りに通う実家のお墓のすぐそばに、あの坂本家一族の墓地があると分かればご先祖様同士、まさか交流があったのではないか、などと想いを巡らせ楽しいです。

これからどんな高知との出会いが待っているのでしょうか。私と高知の関係はまだまだ始まったばかり。時間をかけて丁寧に関係を築いていきたいです。

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