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サスティナビリティ

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エシカル消費や「Green Ponta Action」で、 楽しく、SDGs達成に向けたアクションを起こそう。

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かわいいタヌキのキャラクターで知られる共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」。利用できる店舗やサービスが多く、ポイントを活用している人も多いのではないだろうか。そのPonta、生活者と企業をつないでSDGsの輪を広げる取り組みを積極的に推進している。ポイントサービスとSDGsがどのようにつながるのか。SDGs達成に向けて私たちにできることは何か。9月29日(木)に行われたPontaを運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングのオンラインによるメディア説明会からリポートする。

目次

生活者と企業をつなぎ、SDGsの輪を広げる「Green Ponta Action」

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ポイントサービスの「便利・おトク・楽しい」仕組みで生活者と企業と市場をつないでいる「Ponta」。その会員は1億人を超える。この “つなぐ力”とネットワークで、SDGs達成に向けた活動の輪も広げたいと考え、提案してきたのが、暮らしの中で気軽に、楽しく取り組むことができるサステナビリティ活動「Green Ponta Project」だ。

その一環として2021年4月にスマートフォンアプリ「Green Ponta Action」をリリース。さらに2021年10月に北海道美幌町で「Pontaの森づくり」をスタート。これを記念して10月を「Green Ponta SDGs月間」に制定し、SDGsアクションの機会提供を行っている。

今回のメディア説明会では、一般社団法人エシカル協会の代表理事、末吉里花さんが、SDGs達成に向けて“消費”を通して私たちにできることを紹介。さらに「Green Ponta Action」の新機能追加が発表された。

SDGsの達成のために私たちができる「エシカル消費」

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一般社団法人エシカル協会 代表理事の末吉里花さん。
「気候変動や生物多様性の保全、児童労働、貧困といった世界的な課題を解決するためにSDGsの達成が必要である」という認識は、確実に広がりをみせている。ただ、「SDGsが大切なことは理解しているが、課題が大きすぎて自分に何ができるかわからない」と感じる人が多く、なかなか行動に結びつかないのが現実だ。しかし末吉さんは、「生活の中で取り組めることがある」という。それが「エシカル消費」だ。

エシカルを日本語に訳すと「倫理的な」とか「良心から発生した社会的な規範」という意味。少々難しいが、末吉さんは「人・社会・地球環境・地域に配慮した考え方や行動」としている。「おたがいさま」や「思いやり」「もったいない」「足るを知る」「三方よし」など、日本人には昔から馴染み深い価値観と同じだという。

「現代社会では、私たちが消費するエネルギーやモノなどを誰が、どこで、どのようにつくっているのか、生産の背景が見えにくくなっています。たとえその背景で社会が抱える様々な問題が起きていても、私たちはなかなか知ることができません。まずはそういった背景にも意識を向けて、わからなければ企業に問い合わせ、エシカルというものさしで選ぶことが大切」であり、それが『エシカル消費』だと末吉さんはいう。「そこから、第一歩が始まると思います」

「エシカル消費」はむずかしくない

たとえば、環境に配慮された野菜や肉、魚を買う、福祉施設で作られたものを買う、フェアトレードのコーヒーを買う、自然エネルギー由来の電気を使う、ムダな包装は断る、祖母が着ていた洋服をリメイクする……。こうした行動はすべてエシカル消費といえる。周囲を見回してみれば、環境や社会、地域、労働環境などに配慮したモノやサービスはたくさんある。実は自分の消費行動の中にもエシカル消費があった、と気づく人もいるのではないだろうか。

「エシカル消費は、むずかしいことではありません。誰でも取り組むことができ、SDGsのゴール12『つくる責任、つかう責任』に直接つながる行動です。またエシカル消費の正解は一つだけではありません。それぞれの人が暮らしの中で、自分にとって何がエシカルかを考え続け、消費につなげればいいと思います」

楽しく、継続することが大切

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資料提供:エシカル協会
さらに末吉さんは、「7R」を考える基準にするとよい、と提案する。

7Rとは、Rethink(考え直す)、Refuse(断る)、Reduce(減らす)、Repair(修理・修繕する)、Reuse(使えるものは繰り返し使う)、Repurpose(目的を変えて、違うものとして使う)、Recycle(資源として再利用)だ。

「これは順番が大事です。まずRethinkで自分の暮らしの中の無駄や買い物の内容を見直してみてください。私もクローゼットの中の服を一度全部出して、本当に着たいものはどれなのか考えました。次に過剰包装やレジ袋などを断る。そしてごみを減らす、買い過ぎを減らす。このように順番に考えていけば、エシカルな暮らしを実践しやすいと思います」

また企業に対しては、商品の背景やエシカルなポイントをしっかりと生活者に伝えてほしいと末吉さんは要望する。「私たちのアンケートによれば、消費者の7割くらいはエシカルに関心があります。今後はエシカル商品を買ってみたいという人も6割近くいます。企業にとっても、この分野には潜在的なマーケットがあります。生活者と企業、その両者が取り組むことでエシカル消費の輪が広がることを期待しています」

そしてなにより大切なのは「継続すること」だと末吉さんは力を込める。「私は、1人の100歩より、100人の1歩こそが世界を変えられると思っています。楽しいとか、ワクワクするという気持ちを大切にし、その気持ちやエシカル消費の考え方を周囲に広げ、仲間とともにエシカル消費に取り組んでください」

SDGsへの取り組みを暮らしの中で応援するアプリ「Green Ponta Action」

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スマートフォンで利用できるアプリ「Green Ponta Action」
末吉さんが語ったように、サステナブルな行動やエシカルな消費を無理なく継続して実践するためには、“楽しさ”が必要だ。

「Green Ponta Action」は、「歩く」「知る」「宣言する」「クイズ」などのアクションを行うとスコアがたまり、スコアに応じて上がったステージごとにPontaポイントがたまるというもの。たまったポイントは、Ponta提携店舗・サービスでのお買い物で使えるほか、SDGs達成のために活動する団体への寄付にも利用できる。まさに暮らしの中で、“楽しみ”ながら持続可能な未来に向けた活動を応援できるアプリだ。

「Green Ponta Action」がスタートして1年半。60万人以上がアプリをダウンロードし、1日当たり11万人がアクションを起こしている。

さらにアプリユーザーへの意識調査で、様々なことがわかってきた、とロイヤリティ マーケティング新規事業開発部の佐藤智仁さんはいう。

「アプリ利用のきっかけは、Pontaポイントがたまる、歩数計測ができるなど、利用者自身のメリットです。ただ継続して利用している方は、利用していない方に比べてSDGsへの関心度や、『食べ物は必要な分だけ購入する』『マイバッグやマイボトルを利用している』といったアクションの実践度が高いことがわかっています」

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オンライン説明会で「Green Ponta Action」について説明する株式会社ロイヤリティ マーケティングの佐藤智仁さん

「Green Ponta Action」に新しい機能が追加

この9月・10月には、「Green Ponta Action」に新機能が追加され、SDGsに参加するきっかけづくりやSDGsアクションを継続しやすくなっている。

新機能の一つは「すいみん機能」。アプリから流れる「自然の音」を聞きながら眠り、起きた時の気分を回答するとスコアがたまる。眠るだけでスコアがたまり、睡眠の質も高まる一石二鳥の機能だ。

流れる「自然の音」は、「Green Ponta Action」で実施した「全国森づくり応援プロジェクト」の対象となった宮崎県諸塚村の夏の夜の森の音や、山梨県早川村・岐阜県飛騨高山・高知県馬路村の森の音。葉ずれの音や虫の声、川のせせらぎなどが、リラックスした眠りに導いてくれる。

もう一つは寄付機能の拡充だ。寄付は誰でも簡単に始められ、しかも実効性のあるアクション。寄付でSDGs活動を応援したいという利用者の思いと、日本にも寄付文化を広めたいという運営側の思いが重なって追加された。

これにより、10月からは、「Green Ponta Action」でためたポイントを1ポイントから寄付できるようになった。12月までには、買い物でためたPontaポイントやクレジットカードでの寄付が可能になり、2023年3月までには利用者の多様な関心に対応できるように寄付先の団体を増やす。「アプリ利用者全体に寄付文化が広がることで、大きな支援につながります」と、佐藤さんはその効果に期待する。

さらに、本年10月から11月に開催されるオンライン参加型チャリティウォーク「PEACE WALK」に参加。アプリでカウントした歩数に応じて、紛争解決や難民支援を行っている団体にスポンサーから寄付が届く。歩くことが寄付につながることを実感できるイベントだ。

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2021年10月に北海道美幌町でスタートした「Pontaの森づくり」。

企業にとっても魅力的なアプリ

企業にとっても、SDGsに関心の高い「Green Ponta Action」の利用者は、マーケットとして魅力的だ。ユーザーアンケート機能を利用すれば、SDGsに対する企業の取り組みや思いを伝えたり、企業の商品がどう受け止められているのか調査したりすることができる。ユーザーの意見を企業にフィードバックし、商品やサービスの開発・改良に生かすという循環が生まれる。「1回のアンケートで、平均して7万件以上の回答があります。これは企業がSDGsに関して生活者の意識を知るうえで貴重なデータとなると思います」と佐藤さんは語る。

アプリという身近なツールを使って、気軽に楽しくSDGs活動を応援できる「Green Ponta Action」。今、SDGsは自分でアクションを起こすフェーズに入っている。

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