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ソトコトペンクラブ

「ランチ行こう」ではなく「田植えしよう」というアルアル@滋賀県高島市

田中可奈子

田中可奈子

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「仕事帰りご飯行こう」とか「昼休み一緒にランチしよう」というお誘いをうけることが全くなくなった。東京から滋賀県高島市に移住して10年。会社勤めも辞めていまは個人でリモートワークをメインに仕事をしている。

そんな高島暮らしの中で時々誘われるのが「田植え」とか「収穫」とかいった農作業。農業とは無縁どころか体力なしのインドア派のわたしなんだけど「いつもと違う選択をしてみよう」と決めている2025年。

目次

「田植えしよう」

お友だちに「田植えをして、お昼は一緒にピクニックしよう」ってお誘いをうけ、人生初の田植え体験。ちなみに、その友だちは農家ではないのだけど、時々、交流できるイベントを企画してくれるんです。

「一緒に田植えをしていた米農家さんでも、息切れするんだ」(声には出さなかったけど)

今日の田植えは午前中までと決めていたので、最後は田植え機でキレイに仕上げてもらい、改めて文明の利器を思い知ったのでした。

終わった後は、近くの柿農園の中にある広場でピクニック。おにぎり・しいたけの佃煮・スープを用意してくれていたので、美味しく楽しく頂きました。目的は、田植えではなくこういう場に来る人たちとの交流だったりする。

「アドベリー収穫をしよう」

アドベリー農園を経営する、はなつむぎベリーファームの代表 梅村さんより「アドベリーの収穫に来ませんか?」とのお誘いをうけ「行きます」と即答したわたし。

高島市安曇川町の特産品をつくる目的で2003年「アドベリー生産協議会」を設立し、アドベリーの生産がスタート。ニュージーランドから「ボイセンベリー」の苗を輸入し、「アドベリー」と命名。今では高島市を代表する特産品の一つにまでなっています。

昨年、アドベリーの生産にかける苦労や熱い想い・覚悟を取材でお伺いしたご縁もあり、収穫のアルバイトを快諾したのですが…

摘み取り作業は、早朝5時のミーティングから始まります。ミーティングで今日のアドベリーの状態や、摘み取り時の注意点などの説明を聞き、手作業での摘み取りが始まります。

できるだけ最良の状態で摘み取るよう、果実の微妙な色やガクの状態を見極めながら、手際よく摘み取っていきます。

毎年、このバイトに参加しているリピーターの方もいて「わたしは●●さんより1年後輩だから、5年生やわ」といった会話も聞こえてきました。同じ市内で、この季節だけ顔を合わせる緩やかなコミュニティも心地よいみたいです。

収穫時期がわずか2週間。その間に4トン程の果実を、毎日早朝から手作業で摘み取っていくんです。生果実で販売できるのは収穫時期だけなので「幻の果実」とも言われ収穫時期以外は、果実を加工した商品が道の駅など店頭に並んでいます。

アドベリー

アドベリー収穫祭の日は、約2時間の収穫・そこから移動して約2時間の選定と生果実のパッキングでした。作業を終えると9時過ぎ。道の駅藤樹の里あどがわでは、年に1回のアドベリー収穫祭が始まっていて大賑わいでした。

土地に根付いた営みを体験

興味関心だけで動くと、同じ属性の人たちが自然と集まりそうだけど、このようなお誘いに乗ってみることで、普段なかなか出会わない人たちとの出会う機会を頂いています。消費者として消費するだけでなく、生産者の方との時間を通じて生産者視点での色々な気づきもありました。

「鮒ずし漬けよう」「味噌づくりしよう」「鮒ずしの食べ比べしよう」「羊羹つくろう」。季節によって、いろんなお誘いがあります。普段は乗らない誘いに乗ってみるのも、いい経験です。もちろん、市外県外の人たちも大歓迎なので、こんな体験に興味があればわたしと友だちになってください。

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