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サスティナビリティ

SDGsと地球環境系プロジェクトガイド。vol.5

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サスティナブルで地球にやさしい、未来をつくる取り組みやものがどんどん増えています。ここでは、そんな魅力あふれる団体や取り組みの紹介とともに、各団体の方が愛用・おすすめするエコでサスティナブルなアイテムも併せてご紹介します!
目次

藤野電力

 神奈川県・相模原市の旧・藤野町(現・相模原市緑区)では、東日本大震災を機にこれまでの暮らしを見直す機運が高まり、持続可能な社会への移行を目指すイギリス発の市民活動「トランジション・タウン」を実践する集まりから『藤野電力』が誕生した。小学校の廃校を利用したスペースで100パーセント自然エネルギーでのイベント運営や、誰もが利用できる太陽光充電ステーションの設置、さらには住宅や企業、工場への独立電源設置のアドバイスなど、自立分散型の自然エネルギーを広める活動を行ってきた。

 なかでも力を入れてきたのが、ミニ太陽光発電システムの組み立てワークショップだ。ソーラーパネル、バッテリーなどの機器をつないで、太陽光から電力をつくるための基本的な知識を得ることができる。防災的な観点から一般的な電力とは別の系統で電源を備えたい人や、“生きる力を高めたい”という人が参加している。「組み立てを体験すると、思っていた以上に簡単に電気がつくれることが学べます。また同時に、つくった電気を使うとすぐになくなってしまうことも実感できます」と『藤野電力』の高橋靖典さんは話す。自らの体験によって、節電意識や現在の電源の在り方への関心が高まるという。これまでに全国各地で電気のつくり方を伝え、現在も『藤野電力』の拠点で月に1度ワークショップを実施している。

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藤野エリアの6か所に設置された「自然エネルギー充電ステーション」。誰でも無料で使用できる。
 今後は、地域のイベントでの自然エネルギーによる電源供給を通じて楽しみながら自分で電気をつくることへの興味関心を高めるほか、相模原市と連携して防災の啓蒙事業を広げていく。また、教育の機会均等を目指す『Class for everyone』と提携してアフリカ・東南アジアなどの電源が安定しない地域でもワークショップの実施を拡大していく予定だ。
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ミニ太陽光発電システムを組み立てるワークショップには、子どもから大人まで幅広い世代の姿が。その取り組みは海外でも行われている。
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『藤野電力』メンバー 高橋靖典さん。

おすすめアイテム

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右/『MORIMO』の「MORI NO TSUMIKI」。『藤野電力』と同エリアで活動する団体がつくる、地域で伐採された間伐材を使った積み木。左/『藤野良品店』のドライフルーツ。店主がタンザニアの生産者と手がける、無添加・無加糖のフェアトレード品。
text by Mari Kubota & Hiroya Honma(SOTOKOTO)
記事は雑誌ソトコト2021年9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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