お惣菜の中でも人気の商品、シュウマイ。肉汁あふれる、ふっくらジューシーなシュウマイを無性に食べたくなることはありませんか?今回は、そんなシュウマイがどの県で最も食べられているのか調査してみました!1位の県は“あのお店”の存在がカギとなっているようです。
シュウマイ消費量1位の県は?
総務省の家計調査によると、シュウマイ消費量1位の県は神奈川県!
この調査は、全国の県庁所在地と政令指定都市を対象に、2018~2020年の一世帯(2人以上)の年間支出金額を調べたもの。飲食店での食事や冷凍食品の購入は含まれず、総菜としての販売のみを計上しています。
1位は神奈川県の横浜市で、平均年間支出金額は2,248円。全国平均の1,039円の約2.16倍です。2位は隣接する川崎市で、1,951円。3位は東京都区部の1,642円となっています。では、神奈川県でシュウマイ消費量が多いのはなぜでしょうか?
「シウマイ弁当」で有名な崎陽軒の存在
横浜市のシュウマイ消費量が多いのには、「シウマイ弁当」で有名な崎陽軒の存在が影響しています。神奈川県民であれば、よく駅などで目にすることも多いのではないでしょうか。
崎陽軒の「シウマイ」が誕生したのは、1928(昭和3)年。初代社長が「横浜ならではの名物をつくろう」と、当時中華街で突き出しとして提供されていたシュウマイに注目。冷めても美味しく、揺れる車内でも食べやすい一口サイズの「シウマイ」が完成しました。国産の豚肉とオホーツク海産の干帆立貝柱を使用した風味豊かな「シウマイ」は、今では横浜名物として定着しています。
崎陽軒の「シウマイ弁当」を食べてみた
シュウマイについて調べていたら食べたくなり、崎陽軒の「シウマイ弁当」を買ってきました!本当に冷めても美味しいのか、食べてみたいと思います。
食べてみると、噛むほどに豚肉と干帆立貝柱の旨みが口いっぱいに広がって……、美味しい!温めて食べてももちろん美味しいのですが、冷めても風味が損なわれることなく、美味しくいただけました。美味しさの秘密は、干帆立貝柱とシンプルで昔から変わらない味付け。干帆立貝柱を使うことで、豚肉の臭みが消えてお互いの旨みを引き出します。また調味料を塩、砂糖、胡椒のみで仕上げることで、素材の味が際立つのです。この味付けは、1928年に発売されて以降変わっていません。
さらに、ご飯は水蒸気で炊くことによって、本来の炊き方より水分を多く含み、冷めてももちもちの食感を味わえます。小さい一口サイズで食べやすいのも嬉しいところ。シウマイ弁当には、“冷めても美味しい”こだわりがたくさん詰まっていることが分かりました。
崎陽軒ではお弁当だけでなく、真空パックのシウマイや焼きシウマイ、えびやカニを使用したシウマイなども販売。しばらく食べていない神奈川県民の方も、横浜を訪れた方も、ぜひ昔から愛され続けてきた「シウマイ」を味わってみてはいかがでしょうか。