“ゴールデン街”の“きようけん”に行ってきた。
「ゴールデン街」の「きようけん」という中華料理店に行ってきた。でも、ここは新宿でもなければ横浜でもない。
そう、今回訪れたのは埼玉県の南越谷駅近く、「南越谷ゴールデン街」にある「貴陽軒」さんだ。
貴陽軒に来るのはこれで3回目。
埼玉で暮らす友人を訪ねる際、南越谷でJR武蔵野線に乗り換える都合もあり、訪問前の腹ごしらえに利用させてもらっている。昼時に行くと近くで働く人たちで賑わっていて、地元で長く愛されている雰囲気がたまらなく好きなのだ。
昭和町中華の情緒が感じられる「中華に伊達巻」
今回注文したのは五目そばと半チャーハン。
チャーシューにかまぼこ、ナルト、白菜、ニンジン、ピーマン、豚肉、シイタケ、ゆで卵など、5種類以上の具材が彩りよく盛られた五目そばは、見た目にもテンションが上がる一品だが、特に目を惹くのは伊達巻の存在。もの珍しく見えるかもしれないが、昔は「五目○○」や「中華丼」といったメニューではよく見かける具材だったんだとか。
ネットで「中華 伊達巻」を軽く検索してみても、南関東(東京・埼玉・神奈川・千葉)で数件しか見当たらない。
そう遠くないうちに「中華に伊達巻」という文化が消えてしまうのではないかと想像したら、今目にしているこの光景が、なかなかノスタルジックなものに思えてきた。
あっさり味の五目そばは、しっかり味のチャーハンと相性がいい
五目そばは、具材の出汁がよく効いたあっさり味。汁を吸った伊達巻は甘さも上品で、他の具材の邪魔をしない。塩みの効いたチャーハンと一緒に頬張れば、口の中で絶妙な甘辛さに再調理されて、丁度いい箸休めの役割を果たしてくれた。
チャーハンは、汗水流して働く方たちがランチで利用するからなのか、しっかりした味つけ。あっさり味の五目そばとは相性もよく、これで腹を満たせば午後もバリバリ働けそうだ。
興味深いメニューが待っている、ローカルの町中華
食べ終えたあと、改めて店内をグルっと見渡すと、まだ食べたことのないメニューが数多くあることに気が付く。
「オムライスとチキンライス…(町中華で洋食とは?)」
「カレーチャーハン…。カレー味のチャーハン? それともカレールウ on チャーハン?」
など、この想像力が働くメニューの存在も町中華の魅力だなと思った。
まだまだ他のメニューが気になるので、再訪は確定的。
お店のインスタグラムをフォローしつつ、次は何を頼もうか、
店を出た瞬間にはもう、考えはじめていた。