「蝲蛄」なんと読む?
Procambarus clarkii (Girad, 1852) 克氏原蝲蛄 pic.twitter.com/1vXTF8AoxU
— Dennis Jian (@dennis851018) August 28, 2018
答え:ザリガニ
答えは「ザリガニ」でした!蝲蛄はほかにも「蜊蛄」、「躄蟹」と書くこともあります。
北海道阿寒湖のウチダザリガニ
北海道阿寒湖には「レイクロブスター」と呼ばれているザリガニがいることをご存知でしょうか。ロブスターという名前がついていますが、本当の名前は「ウチダザリガニ」。阿寒湖の知る人ぞ知る名物食材のひとつとして知られています。
特定外来生物に指定されるウチダザリガニ
実はこのウチダザリガニは元々、日本にいたザリガニではありません。1920年代に食糧難の解決策としてアメリカから摩周湖に持ち込まれたのが始まりで、現在はほぼ北海道全域の河川や湖、一部の東北地域などに生息していると言われています。体長5~7cmほどの日本固有種の二ホンザリガニと比べると、ウチダザリガニの体長は15cm以上と大きいのが特徴です。水草や貝などを食べて暮らしていますが、食欲旺盛のため他の魚やエビなどの住処を減らしてしまうことがひとつの問題となっています。
ウチダザリガニは特定外来生物なので生きたまま移動できないのでその場で食した pic.twitter.com/fFMgZFSnFC
— いーばー@しぇへら (@_uber_alles_) September 11, 2021
海外では高級食材としても
特定外来生物に指定されているウチダザリガニ。そのため阿寒湖でも定期的に駆除が行われていますが、海外では高級食材として扱われている食材でもあります。それを知った地元の漁業組合などが中心となり、駆除するだけでなく、ウチダザリガニを茹でたものを販売してみようという試みが行われた結果、隠れた名物食材へと変貌しました。阿寒湖の冷たい水で育ったウチダザリガニは身が詰まっているのが特徴です。
阿寒湖で、ウチダザリガニの今季の漁が本格化。水の澄んだ阿寒湖のザリガニは近年、「臭みがなくておいしい」と口コミで評判が広がり、外国人観光客にも人気です。https://t.co/zF7d8LQKuV pic.twitter.com/PkiebIFQne
— 北海道新聞 (@doshinweb) May 15, 2018
今回は「蝲蛄」をご紹介しました!
参考:環境省(https://www.env.go.jp/)
参考:阿寒湖漁業協同組合(http://akan-gyokyo.com/index.html)