豊かな自然に育まれた地域資源に、可能性とロマンがある。

豊かな自然に育まれた地域資源に、可能性とロマンがある。

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2022.10.25

東北のことを知るきっかけをつくり、東北ファンを増やすための取り組み「Fw:東北 Fan Meeting」(フォワード東北ファンミーティング)では、東北への移住をテーマとしたオンラインイベント「東北暮らし発見塾」を開催しています。2022年度第4回は「洋野(ひろの)校」。岩手県・洋野町を舞台に、「東北の学びを次につなぐ」というテーマで行われ、24人が参加しました。

自然の恵み、海・山の技術や知恵を大切にするまち。

最初にインプット・トークとして、岡本正善(まさよし)・洋野町長が地域の魅力や取り組みについて紹介しました。「洋野町は海、山、星空に包まれる“恵みの町”。ウニ、アワビ、ホヤなど豊富な海産物に加え、原木シイタケや木炭など山の恵みもあり、豊かな自然が自慢です」と岡本町長。特にウニは本州一の水揚げを誇り、色がよく、大きな身と濃厚な甘みが特徴的です。

岩手県の北東部に位置する洋野町は、大きく西部高原地域と太平洋に面した東部海岸地域に分けられる。
写真左から、岡本正善・洋野町長、『fumoto』代表理事の大原圭太郎さん、『LIFULL HOME'S総研』所長の島原万丈(まんじょう)さん、ファシリテーターを務めた『エイチタス』代表の原亮さん。

120年以上の歴史がある潜水技術「南部もぐり」発祥の地としても知られている洋野町。町内の『岩手県立種市高等学校』には、全国で唯一、潜水を学ぶことができる海洋開発科があり、卒業生は世界の海洋土木分野で活躍しています。また、山沿いの大野地区では木工が盛んで、職人が一つ一つ手づくりした美しく丈夫な木の器がつくられています。洋野町では、海の技術、山の技術を大切に守り、次世代につなげていこうとしているのです。

水深10mある種市高校海洋開発科の実習プールで、南部もぐりの訓練が行われる。
大野木工の食器はやさしい手触りが魅力。学校給食にも使われている。

そんな洋野町では、移住定住サポートにも力を入れています。空き家バンクを整備するほか、定住促進団地の分譲で町外からの転入者に大幅な割引を用意して、新しいまちづくりを進めています。出産祝い金や医療費助成など、子育て支援も充実。「少子高齢化が進んでおり、人口増は簡単ではありませんが、町としてできる限りの支援をしたいと考えています」と岡本町長は話します。

豊富な地域資源に生業のヒントと可能性がある。

続いて、岡本町長と『LIFULL HOME'S総研』所長の島原万丈さん、洋野町で地域づくりに取り組む『fumoto』代表理事の大原圭太郎さんを交えてのトークセッション。美しい星空、ホヤラーメン、大野地区の牧場など、洋野町の特徴・見どころを紹介する写真を見ながら、トークが繰り広げられました。

現地会場の『にぎわい創造交流施設 ヒロノット』には、岡本町長、大原さん、ファシリテーターの原さんが集い、島原さんはオンラインで参加した。
洋野町大野地区の牧場。ゆるやかな丘陵地帯が広がり、のどかな風景だ。

洋野町の紹介を受け、島原さんは「ロマンを感じました。洋野町にしかないものがたくさんありますね」とコメント。「移住先、生活の場としてのポイントは仕事だと思います。地域資源が豊富なので、それをうまく活用して発信したり、自分で仕事をつくったりすることができる人が、移住に向いているのではないでしょうか」と話しました。それを受けて大原さんは、「洋野町で新しい生活にチャレンジする人の土台になるようにと、2019年に『fumoto』を設立しました。移住者が地域でのあり方をどう見つけていくか、そこを支援していきます」とコメント。岡本町長も「みなさんの夢をできるだけサポートしたい」と後押しします。

『fumoto』の事務所で小さな夏祭りを行ったときの様子。

続いて「隣の青森県八戸市も含めると、商圏は広いですね。いろいろなチャンスがありそうです」と島原さんが言うように、洋野町での生活や仕事にはさまざまな可能性が感じられます。ファシリテーターの原さんは、「仕事に限らず、おもしろいこと・新しいライフスタイルを実践する人が増えれば、新たなニーズが生まれます。まずは通いながらチャレンジを仕込んでもよいですね」と述べ、トークセッションを締めくくりました。

イベント後半は、ブレイクアウト・セッションで移住経験者と参加者が小グループで交流を行いました。移住経験者として登壇したのは、『fumoto』の大原さんを含めて4名。両親が奥州市出身の千葉桃子さんは、「大学で地域活性化について学び、地方で働きたいと思っていたところ、大原さんと出会ったことがきっかけで洋野町に移住しました」と自己紹介。神奈川県横浜市出身の星空之介さんは、「大学1年のときに洋野町に関わり、すっかり魅了されました」と話します。また、今年4月から『洋野町役場』で働く城下哲太さんは、「両親が洋野町出身ということもあり、洋野町の地域おこし協力隊に応募しました。活動終了後もそのまま町に残ることにしたのです」と、移住の経緯を話してくれました。移住経験者の自己紹介後、各参加者とのブレイクアウト・セッションに移行し、カジュアルな雰囲気で情報交換や交流が行われました。

写真右上から時計回りに、『洋野町役場』農林課の城下哲太さん、水産ベンチャーの株式会社『北三陸ファクトリー』で営業を務める星空之介さん、高校生の探求学習のサポートなどを行う一般社団法人『いわて圏』ディレクターの千葉桃子さん。

ブレイクアウト・セッション後、参加者からは、「豊かな自然に、グルメなどの魅力がたくさんあり、洋野町に行きたくなりました!」「自分で仕事をつくるというところにワクワクを感じます」などの感想が寄せられました。また、登壇者の千葉さんは「移住となるとハードルが高いですが、関係人口として洋野町や岩手県に関わって、好きになっていただけたらうれしいです」とコメント。それに対し、「外部の方を受け入れる気風がすばらしいですね。私も関係人口の仲間入りができればと思います」と言う参加者もいました。洋野町の美しさと豊かな地域資源、そしてこのまちの可能性やロマンが感じられる2時間となりました。

今回の「結びの一言」は、岡本町長のコメントより!

「洋野町のいいところはどこですか?」と聞かれたことがあるのですが、あえて「何もないところです」と答えました。何もないからこそ、町外の人に洋野のいいところを教えていただきながら、みんなでまちをつくり上げていきたいと思っています。

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次回「東北暮らし発見塾(宮古校)」は11月21日(月)19:00~開催予定! 参加申し込みや最新情報は「Fw:東北 Fan Meeting」のfacebookページTwitterをご覧ください。

text by Makiko Kojima