特集 | 第1回 ソトコト・ウェルビーイングアワード2023
「第1回ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」授賞式レポート
7月20日(木)、東京・渋谷にて「第1回ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」の授賞式が開催されました。「ソトコト・ウェルビーイングアワード」は、ご機嫌でサスティナブルな未来をつくる企業、団体を取材し、その取り組みをより活性化させるために2023年に設立されました。第1回となった今回は10の企業・団体が受賞しました。
目次
実行委員会メンバーによるスピーチで授賞式が始まる
冒頭、まずは今回「第1回ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」実行委員会メンバーによる挨拶が行われました。最初に雑誌「ソトコト」編集長の指出一正が登壇。「ウェルビーイング」には「ご機嫌な」、そして「いきいき」という意味が込められており、今回受賞した企業はご機嫌な、いきいきとした未来や社会づくりに取り組んでいると述べ、授賞式の幕が上がりました。
続いて、東京メトロの媒体を手がける株式会社メトロアドエージェンシーよりビジネス開発局長の井上達也氏が登壇。井上氏は指出のより良い未来をつくるという考えに共鳴したと言い、2022年12月に開催された「第2回ソトコトSDGsアワード」から引き続き、ともにメディアとして企業のより良い未来をつくる取り組みを広報するべく尽力したいと述べました。
次に、株式会社ディスコ取締役の石井伸明氏が登壇。就職支援サイト「キャリタス」にて「ソトコト」と共同で、大学生による企業取材を行った縁を語りました。そして、昨今の就職事情が短期的視点に偏りつつあるという傾向に対して、ウェルビーイングとは中長期的な視点が重要なものだと見解を述べ、今回のアワードを通じて学生に中長期的な視点を持ってもらえればと話しました。
受賞企業へのトロフィー授与と檀上インタビュー
続いて、受賞企業10社へのトロフィー授与が行われました。
1社目は株式会社 明治。同社のマーケティング本部 カカオマーケティング部CXSグループ長である木原純氏が登壇し、明治の取り組みとして2026年まで、現地のカカオ生産農家への支援に基づいたサステナブル・カカオの調達比率を100パーセントにすること、そしてチョコレートにとどまらないカカオの活用法を考えていくことが明治のウェルビーイングな社会づくりへの取り組みだと述べました。
株式会社 明治の記事を読む
食だけでなく衣、住にもカカオの可能性を広げる―明治の「CACAO STYLE」とは
続いて、2社目には東急不動産株式会社から、サステナビリティ推進部 企画推進室室長の古賀喜郎氏が登壇。「WE ARE GREEN」のもとに多彩なライフスタイルやウェルビーイングな街と暮らしづくりに取り組んでいること、そして再生可能エネルギー事業に注力されていることを話しました。
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多様なグリーンの力で誰もが自分らしく輝ける未来をつくる-「WE ARE GREEN」のもとに東急不動産が目指すもの
3社目は阪急阪神ホールディングス株式会社より、人事総務室 サステナビリティ推進部 社会貢献担当 課長の平野里美氏が登壇。街に住みたい、街をつくりたいという想いを、次世代の育成と同時に進め、年間100件を超える社会貢献活動への取り組みや、ともに地域をつくるパートナーとしてNPO法人との連携を深めていることなどを語りました。
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幅広い事業を営む阪急阪神ホールディングスが取り組む、未来にわたり住みたいまちづくり
続いて4社目にはサラヤ株式会社から広報宣伝統括部 統括部長の廣岡竜也氏が登壇。同社の掲げる衛生、環境、健康という3つのテーマに沿った取り組みをこれからも推進していくこと、そしてその一例としてマレーシアのボルネオ島における環境保全活動などについて話しました。
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衛生、環境、健康の三本柱で世界に貢献するサラヤのプロダクトとものづくり
5社目はくら寿司株式会社より、取締役で広報・マーケティング本部長の岡本浩之氏が登壇。長きにわたって続けてきた、日本の漁業を創生し生産者と消費者の双方がより良い未来を迎えるためのプロジェクトの集大成である、日本を複数のエリアに分け、そのなかで地魚を獲り、加工し、店舗へと届けて食べる「国産天然魚エコシステム」について語りました。
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国産天然魚を「地魚地食」し、日本の漁業の創生を目指す―くら寿司の「国産天然魚エコシステム」とは
休憩を挟んで、6社目は生活クラブ事業連合 生活協同組合連合会より、顧問の伊藤由理子氏が登壇。生活クラブの一大生産地である山形県の庄内地域での、自治体、生産者、大学、地元企業などさまざまな地域資源と連携した地方創生の取り組みについて話しました。
生活クラブ事業連合 生活協同組合連合会の記事を読む
組合員と生産者が50年間つながり実現した『生活クラブ』と庄内のローカルSDGsプロジェクト
続いて7社目。株式会社ワールドユーアカデミー 豈(やまと)プロジェクトより代表取締役で豈プロジェクト主宰の仲村恵子氏が登壇。日本の企業の99.7パーセントを占めるという中小企業の力を結集して、喜びのあふれる国、社会づくりのために自分たちがやれることは何でもやろうという姿勢でウェルビーイングな取り組みを進めていることを話しました。
株式会社ワールドユーアカデミーの記事を読む
中小企業の力で未来への希望を紡ぐ「豈(やまと)プロジェクト」
8社目は、FWD生命保険株式会社よりブランド&マーケティング部 広報・CSR・マネージャーの伏見あまね氏が登壇。がん患者の生活や生きがいを見つけることの重要性、そして理容師、美容師の方などをはじめとして、医療行為以外で患者をサポートするさまざまな取り組みをしているNPO法人と連携して、取り組みを推進していくことを話しました。
FWD生命保険株式会社の記事を読む
がんになっても自分らしく生きる。そんな人をそっと支える、FWD生命のアピアランスサポートとは?
9社目は、株式会社イクシスより代表取締役の池田浩氏が登壇。太陽光、地下水を活用して中小企業の水光熱費を削減する「ZEROインフラステーション」の取り組みと、それが企業から自治体などへの広がりを見せていること、ゆくゆくは日本だけでなく世界にサービスを広げていきたいと展望を語りました。
株式会社イクシスの記事を読む
中小企業が頭を悩ませる電気、水道料金の問題を根本から解決したい―イクシスの手がける「ZEROでんき」、「ZEROみず」事業について聞く
最後の10社目にはロハスフェスタ実行委員会より、実行委員長の池谷綱記氏が登壇。2006年から続けている「ロハスフェスタ」について、当初と環境と健康というテーマからSDGs、そしてウェルビーイングへの変遷を語るとともに、コロナ禍においても継続に尽力してくれた関係者への謝辞を述べました。
ロハスフェスタ実行委員会の記事を読む
17年の時を重ね、みんなが笑顔になれる『ロハスフェスタ』に
10社の授賞のあとには、この日のプレゼンターを務めていた指出と、株式会社デジタルシフトウェーブの代表取締役で、日本オムニチャネル協会会長の鈴木康弘氏とのトークセッションが行われました。鈴木氏は、何かを物事に取り組むときは、「学園祭の前日準備」のようなスタンスが大切だと語り、今回のウェルビーイングアワードはまさにそのような雰囲気で進行していたと話し、今回受賞した企業たちの取り組み姿勢を称えました。
授賞式の最後には指出が再び壇上に上がり、あらためて今回受賞した10の企業・団体とその取り組みを称え、今回の授賞式を締めくくりました。
今回の「第1回ソトコト・ウェルビーイングアワード2023」の授賞式の模様は、Youtubeでも視聴できます。記事と合わせてぜひご覧ください。
ソトコト・ウェルビーイングアワード2023
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