大崎電気のハンドボール部で活躍する高間選手は、ご自身が子どもの頃にハンドボールを通して知った目標を持って取り組むことの大切さや楽しさを子供たちにも味わってもらいたく、地域の小中学校や被災地でスポーツ支援をしています。今回は、子どもの未来のために活動する高間選手のモチベーションや、これから地域の未来のためにどのような活動をしていきたいかについてソトコトNEWSの北野がお話を伺いました。
目次
ハンドボールを通して自身が子どもの頃に受けた影響とは
北野:高間さんがハンドボールを始めたきっかけを教えてください。
高間:小学生のとき、先生に「地元にクラブがあるからきてみなよ」と言われたことがきっかけでした。僕が生まれた富岡市はハンドボールが盛んな町で、小学生のときにテレビでやっていた全日本総合の大崎電気の試合を見て、実業団に行ってハンドボールをやりたいと夢を持ちました。そのときに感じたのが「ああなりたい」という憧れの人物や目標を持つことの大切さです。そうすると自分で進んで動けるし、楽しさも感じられる。そういうモチベーションのようなものを子どもたちにも持ってもらいたくて、今地域でスポーツ支援をしています。
北野:大崎電気工業のハンドボール部は近隣の小学校や中学校でハンドボールを教えていると伺いましたが、詳細について教えてください。
高間:小学校や中学校でハンドボールをやる機会って、あまりないんです。そういう子どもたちに僕たちが直接教えに行って、ハンドボールの魅力を伝えています。ハンドボールというのは、投げる、跳ぶ、走るという動きがありますが、まずは小さいボールで投げる楽しさやジャンプしたり走ったりすることの楽しさを知ってもらいます。長年活動を続けていると、子どもたちの表情がキラキラしてくるんです。子どもたちの楽しむ姿や笑顔を見ることで、自分も楽しい気持ちになれます。小学生に教えた後や講演会の後に、大崎電気工業の試合を見てくれる子どもたちが増えた話を聞くと、とても嬉しい気持ちになりますね。子どもの将来を考えたときに意識しているのは、技術うんぬんよりも楽しさを知ってもらうこと。自分が小中学生の頃に感じた「楽しさ」を伝えるようにしています。
北野:大崎電気工業のハンドボール部は、小中学校での活動以外にも、被災地でボランティア活動を行っていると伺いました。地域の人たちとはどういう触れ合いをするのでしょうか。
高間:ハンドボールを知らない人も結構多いので、軽く僕らの存在を知ってもらうためのコミュニケーションを取りながら、地元の世間話もします。コミュニケーションをとっていく中で地域の方々の変化もあり、例えば最初は親しくなかったご高齢の方からも、「ありがとね」と言ってもらえるようになった経験がありました。終わる頃にはすごく距離が縮まり充実感があります。熊本の震災のときはチャリティマッチを行いました。その際は、現地の方々が横断幕で「ありがとう」と感謝を伝えてくれました。
北野:支援のモチベーションとなっているものはどんなものでしょうか。
高間:自分の子どもの頃の原体験を地域に還元し、地域や子どもたちの未来に良い影響を与えたいという強い思いです。このような気持ちで取り組む中で、子どもたちからハンドボールの楽しさを知ったという声や、YouTube配信を見てくれているという声を聞いたり、被災地から応援のメッセージをくれるようになったりと、前向きな反応が見られるようになりました。
高間:小学生のとき、先生に「地元にクラブがあるからきてみなよ」と言われたことがきっかけでした。僕が生まれた富岡市はハンドボールが盛んな町で、小学生のときにテレビでやっていた全日本総合の大崎電気の試合を見て、実業団に行ってハンドボールをやりたいと夢を持ちました。そのときに感じたのが「ああなりたい」という憧れの人物や目標を持つことの大切さです。そうすると自分で進んで動けるし、楽しさも感じられる。そういうモチベーションのようなものを子どもたちにも持ってもらいたくて、今地域でスポーツ支援をしています。
北野:大崎電気工業のハンドボール部は近隣の小学校や中学校でハンドボールを教えていると伺いましたが、詳細について教えてください。
高間:小学校や中学校でハンドボールをやる機会って、あまりないんです。そういう子どもたちに僕たちが直接教えに行って、ハンドボールの魅力を伝えています。ハンドボールというのは、投げる、跳ぶ、走るという動きがありますが、まずは小さいボールで投げる楽しさやジャンプしたり走ったりすることの楽しさを知ってもらいます。長年活動を続けていると、子どもたちの表情がキラキラしてくるんです。子どもたちの楽しむ姿や笑顔を見ることで、自分も楽しい気持ちになれます。小学生に教えた後や講演会の後に、大崎電気工業の試合を見てくれる子どもたちが増えた話を聞くと、とても嬉しい気持ちになりますね。子どもの将来を考えたときに意識しているのは、技術うんぬんよりも楽しさを知ってもらうこと。自分が小中学生の頃に感じた「楽しさ」を伝えるようにしています。
北野:大崎電気工業のハンドボール部は、小中学校での活動以外にも、被災地でボランティア活動を行っていると伺いました。地域の人たちとはどういう触れ合いをするのでしょうか。
高間:ハンドボールを知らない人も結構多いので、軽く僕らの存在を知ってもらうためのコミュニケーションを取りながら、地元の世間話もします。コミュニケーションをとっていく中で地域の方々の変化もあり、例えば最初は親しくなかったご高齢の方からも、「ありがとね」と言ってもらえるようになった経験がありました。終わる頃にはすごく距離が縮まり充実感があります。熊本の震災のときはチャリティマッチを行いました。その際は、現地の方々が横断幕で「ありがとう」と感謝を伝えてくれました。
北野:支援のモチベーションとなっているものはどんなものでしょうか。
高間:自分の子どもの頃の原体験を地域に還元し、地域や子どもたちの未来に良い影響を与えたいという強い思いです。このような気持ちで取り組む中で、子どもたちからハンドボールの楽しさを知ったという声や、YouTube配信を見てくれているという声を聞いたり、被災地から応援のメッセージをくれるようになったりと、前向きな反応が見られるようになりました。
子どもの支援活動を通してチーム員にどんな変化があったか?
北野:スポーツ支援を通して社会と接する中で、自分たちの活動の意味を考えさせられる経験が多いのではないかと思いますが、活動を通してチームメンバーにどのような変化がありましたか?
高間:選手たちの自然な笑顔が増えたと実感しています。社会人になると、どうしても硬い雰囲気で練習や仕事をやっていることが多いですよね。普段は表情が硬い選手たちも、ボランティア活動、社会貢献活動に行くと、自然と笑顔の場面が多くなりました。僕自身も地域や被災地への支援活動を通して、日常の仕事や練習の硬い雰囲気から解放され、自然と笑顔になって帰ってくることが多いです。単純なことですが、笑顔って大事だなと実感しています。
北野:笑顔が増えたのはなぜでしょうか。
高間:仕事でなかなか感じにくい、本当の意味での「やりがい」「生きがい」「達成感」のようなものを感じたからこそだと思います。活動から生き生きとした状態で帰ってくることで、仕事に取り組む姿勢にもプラスの影響がありますね。例えば熊本で試合をした際に、現地で関わった方々が見にきてくれることがありましたが、そうすると選手たちは「より一層気持ちを入れて、本当に感動して帰ってもらえるように」という姿勢が生まれます。子どもたちに「憧れの存在」であり続けたいというという思いも、活動や試合でのモチベーションアップにつながっていると思います。
高間:選手たちの自然な笑顔が増えたと実感しています。社会人になると、どうしても硬い雰囲気で練習や仕事をやっていることが多いですよね。普段は表情が硬い選手たちも、ボランティア活動、社会貢献活動に行くと、自然と笑顔の場面が多くなりました。僕自身も地域や被災地への支援活動を通して、日常の仕事や練習の硬い雰囲気から解放され、自然と笑顔になって帰ってくることが多いです。単純なことですが、笑顔って大事だなと実感しています。
北野:笑顔が増えたのはなぜでしょうか。
高間:仕事でなかなか感じにくい、本当の意味での「やりがい」「生きがい」「達成感」のようなものを感じたからこそだと思います。活動から生き生きとした状態で帰ってくることで、仕事に取り組む姿勢にもプラスの影響がありますね。例えば熊本で試合をした際に、現地で関わった方々が見にきてくれることがありましたが、そうすると選手たちは「より一層気持ちを入れて、本当に感動して帰ってもらえるように」という姿勢が生まれます。子どもたちに「憧れの存在」であり続けたいというという思いも、活動や試合でのモチベーションアップにつながっていると思います。
子どもの未来のためにスポーツチームの地域でのあるべき姿とは
北野:高間さんが考える、これからのスポーツチームのあるべき姿について教えてください。
高間:今後スポーツチームはローカルイベントやボランティア活動へ積極的に参加し、コミュニケーションを取っていくべきだと考えています。例えばコロナ禍では、地域と関わる上で「地域を元気に」という目的で活動しています。コロナ禍で、生でスポーツと触れる機会が少ない中で、例えばYouTubeに地元のイベントで触れ合った選手とかが出てると喜んでもらえます。そういった取り組みもしていきたいと考えています。
北野:その取り組みはまさに「シビックプライド」、自分たちの町への誇りに似ていますね。地元に大崎ハンドボール部があることで、地元では「うちの地元出身の高間選手がいてね」というように、地元をより好きになるような、地元の良いところを再発見するきっかけにも繋がりますね。
高間:おっしゃる通りです。
北野:高間選手の今後について教えてください。ただただスポーツをやるわけではなく、働きながらスポーツされていて、また地域への支援もされていて。それを将来、どういう形でより伸ばしていきたいとお考えですか。
高間:学生には、僕がハンドボールを引退した後も伝えられることがあるんじゃないかなと思っています。引退した後も地元やお世話になった地域の方へ、ハンドボールで還元したいという気持ちもありますし、自分が子どもの頃に体験したスポーツの「楽しさ」を、子どもたちに伝えていきたいです。
北野:最後になりますが、高間さんが大切にしていることやモットーは、「今日の自分より何か1つでいいから成長するということを常に念頭に置いて生活する」とのことですが、高間さんにとっての成長は何でしょうか。
高間:僕にとっての成長とは、「昨日できなかったことや自分の理想に、ちょっとでも近づくこと」です。子どもへの支援を通して、自分の子どもの頃の原体験を還元できたらと思って取り組んでいますが、それが子どもたちの成長へとつながっていれば嬉しいです。
高間:今後スポーツチームはローカルイベントやボランティア活動へ積極的に参加し、コミュニケーションを取っていくべきだと考えています。例えばコロナ禍では、地域と関わる上で「地域を元気に」という目的で活動しています。コロナ禍で、生でスポーツと触れる機会が少ない中で、例えばYouTubeに地元のイベントで触れ合った選手とかが出てると喜んでもらえます。そういった取り組みもしていきたいと考えています。
北野:その取り組みはまさに「シビックプライド」、自分たちの町への誇りに似ていますね。地元に大崎ハンドボール部があることで、地元では「うちの地元出身の高間選手がいてね」というように、地元をより好きになるような、地元の良いところを再発見するきっかけにも繋がりますね。
高間:おっしゃる通りです。
北野:高間選手の今後について教えてください。ただただスポーツをやるわけではなく、働きながらスポーツされていて、また地域への支援もされていて。それを将来、どういう形でより伸ばしていきたいとお考えですか。
高間:学生には、僕がハンドボールを引退した後も伝えられることがあるんじゃないかなと思っています。引退した後も地元やお世話になった地域の方へ、ハンドボールで還元したいという気持ちもありますし、自分が子どもの頃に体験したスポーツの「楽しさ」を、子どもたちに伝えていきたいです。
北野:最後になりますが、高間さんが大切にしていることやモットーは、「今日の自分より何か1つでいいから成長するということを常に念頭に置いて生活する」とのことですが、高間さんにとっての成長は何でしょうか。
高間:僕にとっての成長とは、「昨日できなかったことや自分の理想に、ちょっとでも近づくこと」です。子どもへの支援を通して、自分の子どもの頃の原体験を還元できたらと思って取り組んでいますが、それが子どもたちの成長へとつながっていれば嬉しいです。