日本と密接な関わりも! グリーン・デジタルを推奨する“ヨーロッパの宝石”、スロベニア共和国の魅力に迫る。

日本と密接な関わりも! グリーン・デジタルを推奨する“ヨーロッパの宝石”、スロベニア共和国の魅力に迫る。

2021.12.07

近年、テクノロジーの分野に進出し急成長を遂げるスロベニア共和国。11月11日、都内のホテルで開催された建国30周年を祝う記念イベントに参加し、「ヨーロッパの宝石」と称される国の文化に触れてきました。

スロベニア共和国ってどんな国?

スロベニア共和国は1991年に旧ユーゴスラビアから独立し、今年で独立30周年を迎えました。2004年には欧州連合(EU)に加盟し、今年の下半期には2回目となるEU議長国に就任。グリーン・デジタル関連法案に注力しています。

スロベニア共和国は、独立してから現在に至るまで高い経済成長率を誇り、現在1人当たりのGDPは22,014ユーロと、中・東欧諸国の中では最高の水準となっています。かつての重工業から新たな産業にシフトしつつあり、オートバイやスキー用品の分野では世界的な企業を輩出しました。近年はテクノロジーの分野にも力を入れていて、2022年の欧州スマートツーリズム首都の候補地に名前があがるなど、海外からも注目されています。日本との貿易も盛んで、輸出総額は約172億円、輸入総額は約167億円と、10年前に比べその規模は約3倍に膨らみました(2020年)。

しかし、そうはいっても、「スロベニアについてよく知らない」という人はまだ多いのではないでしょうか?そこで、最低限知っておきたいスロベニア共和国の基本情報についてまとめてみました。

スロベニアは「森」と「水」と「美しい景観」の国。

スロベニア共和国は、中央ヨーロッパに位置し、イタリアやクロアチアに接しています。国土面積は日本の四国くらいで人口は約200万人という小さな国ですが、広大な自然を有し国土の半分以上は森。その森にはノロジカやアイベック(やぎ)やきつねなど、多様な野生動物が棲息していて、空にはおよそ100種類の鳥も飛び交っています。

そして国内のどの都市からも森に行くのは簡単。生活と自然が隣り合わせの国、それがスロベニアです。

自然と並んでおさえておきたいのは「水」。スロベニアには約30,000もの水路があり、ヨーロッパのなかでも特に水が豊かな国です。

日本では馴染みがないかもしれませんが、世界的に見ると水道水が飲める国は、実はとっても少ないんです。2020年の時点では、水道水が飲める国は日本を含むたった16カ国。スロベニアはそのなかに含まれており水に関して安心できる国です。ちなみに、水質はミネラルを多く含む硬水。

さらに「ヨーロッパの宝石」と称される、アルプス山脈や地中海のアドリア海に沿ったこの地ならではのロマンティックな景観も、スロベニアを語るうえで外すことはできません。

首都リュブリャナ。おとぎ話に出てきそうなオレンジ色の屋根が並ぶ街の風景。
ブレッド湖に浮かぶ聖マリア教会は15世紀に建てられた歴史的建造物。ここで結婚式を挙げるため世界中からカップルが訪れる。
岩に飲み込まれるような見た目のプレドヤマ城は、冒険映画に出てくるお城のよう。ヨーロッパで現存する唯一の洞窟城。

観光名所としては、地底に広がるヨーロッパ最大級の「ポストイナ鍾乳洞」やエメラルドグリーンの湖面が広がる「ブレッド湖」が有名ですが、他にも見どころはたくさん。例えば、西部のピランという港町にあるセチョウリェ塩田は、中世ヨーロッパで強大な統治国家を築いた華麗なる一族、ハプスブルク家ゆかりの地として知られています。当時から続く機械を使わない伝統的な手法で現在もアドリア海の海水から塩が作られており、2015年にはユネスコ世界無形文化遺産の候補にリスト入りしました。

また、難攻不落の城として数々の伝説が残る「プレドヤマ城」も、ぜひ訪れてみたいスポット。内部には礼拝堂や秘密の通路などが当時のまま残されていて一般公開されています。

急成長の背景にあるスロベニア独自の文化に触れる

今回お邪魔させていただいたのは、駐日スロベニア共和国大使館が主催する「スロベニア共和国建国30周年記念企画展示会」。会場はヒルトン東京です。コロナ感染対策に配慮され、ソーシャルディスタンスを保てる広い部屋で行われました。

会場内に入ると、日本でスロベニアに関連する事業を行う17の団体のブースが設けられていて、駐日スロヴェニア共和国大使館のティナ・ヴォドニック公使とアナ・ポラック=ペトリッチ大使が来場者に向けて挨拶。母国スロベニアの現状と経済、また日本の企業とスロベニアの国営事業者が共同で推進しているスマートコミュニティ実証事業などについてお話しくださいました。

日本はスロベニア共和国が独立した当初、開発援助を行うなど支援してきましたが、現在は先進国に分類されつつあるスロベニアと対等な経済関係を築いています。

その後は、スロベニア共和国政府観光局マヤ・パック理事長からのビデオレターが上映され、続いてスクリーンにはノルディックスキー・ジャンプで活躍する高梨沙羅選手の姿が。高梨選手は2022年の冬季オリンピックに向けて、スロベニアに拠点を移しトレーニングに励んでいる真っ最中とのこと。

駐日スロヴェニア共和国大使館のティナ・ヴォドニック公使が挨拶。
スロベニア共和国政府観光局マヤ・パック理事長より「スロベニアと日本はとてもいい関係にある」とメッセージが送られた。

祝辞が終わると、訪れた人は思い思いに各社のブースを渡り、展示された商品を手にとったり担当者の話に熱心に耳を傾けたりと自由に行動を開始。ワインの試飲や生ハムの試食ができるブースもあって、ちょっとしたお祭りのような雰囲気です。

日本では手に入りにくい貴重な蜂蜜リキュールを味わえるブースには人だかりが。スロベニア産のCBD(※カンナビジオール)を配合したオイル『CannaCareCBD』を試せるブースではいい香りが漂っていました。

来場者のなかには、過去にスロベニアを訪れてすっかり虜になったという人もいて、スロベニアに詳しい担当の方と嬉しそうに話し込む場面も見られました。会場内は終始、和気あいあいとした和やかなムードに包まれていました。

※カンナビジオール…医療用大麻から抽出されるポリフェノールの一種で、ストレス緩和や美容効果が期待できる成分。

賑わう会場内の様子。
国内で製造されるワインの90%以上は国内で消費されている。スロベニア産のワインは日本のお店ではほとんど販売されていないため貴重。
365wine社が輸入・販売するスロベニアの香り高いオレンジワイン。白ぶどうを用い赤ワインのように醸造するという特殊な製法で作られる。
スロベニア産の生ハムはスロベニアワインのお供にぴったり。
スロベニア産の蜂蜜を紹介するブース。養蜂大国のスロベニアでは食卓に蜂蜜は欠かせない。口にするとふんわりと花のいい香りが漂った。

スロベニア人は日本人よりも蕎麦を食べる。

京都にある日本で唯一のスロベニア料理店『ピカポロンツァ』さんのブースでは、手作りのお菓子が用意されていました。

実はスロベニアでは、意外かもしれませんが、蕎麦が日常的に食されています。ジュガンツィと呼ばれる、日本でいう蕎麦がきに似た伝統料理をはじめ、お菓子やパンやガレットなどにも蕎麦粉を使うのが一般的。国民1人当たりの蕎麦の消費量はなんと日本の2倍です。

この蕎麦を共通項に、東京オリンピック2020でスロベニア共和国を相手国にホストタウンとなった都市があります。蕎麦といえば、「越前そば」で有名なのが福井県。そのなかでも、スロベニアと同じく水仙が原生しているという共通点がある福井市が、スロベニア代表のバスケットボールチームの選手たちを受け入れるホストタウンに選ばれました。

福井市は、2017年にホストタウンとなってから現在まで、施設の視察や選手と地元の子ども達との交流会などを通してスロベニアと友好関係を築いてきました。スロベニアのバスケットボールチームは今回が五輪初出場。試合では母国だけでなく福井市民からの声援も受けて、見事予選をグループ1位で突破。メダルは逃したものの、最終的に4位という好成績を収めています。

受付前にはスロベニア代表のスター選手、ルカ・ドンチッチ選手をはじめチーム全員のサイン入りユニフォームを展示。
会場内のいたるところにスロベニアの文化を紹介する資料が。画像の内容は、静岡県浜松市で行われているセチョウリェ塩田のピランソルトを使った農法の解説。
スキーリゾートとしても人気のスロベニア。スキー用品の製造はスロベニアを象徴する産業のひとつだ。

自由を愛する国民性。料理も家具も手作りが好き。

スロベニアの出身で、母国の民族衣装に身を包んだクレア・Kさん(26)が、同国の文化について流暢な日本語で説明してくれました。

「スロベニアはとにかく自由です。オープンカフェが多くて空間も開放感がありますし、仕事帰りにはカフェに立ち寄ってくつろぐ人が結構います。そこに友人を呼んで何時間もおしゃべりするなんてことも日常的です。人との交流も、時間も、自由な雰囲気に満ちていますね。あとは、規制品を買うよりも手作りする文化があると思います。美味しそうな食べ物は“ちょっと作ってみようか”って、チャレンジして作ります。リビングの棚が壊れても、買い直すより自分で修理したり新しく作ったり。なんでも手作りしようとする、そういう生き方が自然と根付いています」

スロベニア人の国民性をインターネットで調べてみると、“職人気質”や“陽気”というワードが出てくるので、クレアさんのお話を聞いてなるほど、と納得。今回の展示会では、自然と関わり合いながら丁寧に暮らすスロベニアの人々の文化に触れられ、そこで生まれた産業を肌で感じることができました。

興味を持った方はぜひ、これからもスロベニア共和国に注目してみてください。

スロベニア政府観光局/大使館(スロベニア政府観光局・大使館)
twitter:Slovenia in Japan 駐日スロヴェニア大使館@SLOinJP

【展示会に参加した企業一覧】

株式会社ザリア(ワイン、生ハム輸入販売)
http://www.zaria-jpn.com/company.html

レボ・エアー株式会社(空圧機器、ワイン、オリーブオイル輸入販売)    
https://www.mestna-reka.com/

365wine(ワイン輸入販売)
http://www.365wine.co.jp/    

株式会社創造堂プラニング(ワイン輸入販売)
http://www.souzouplan.com/

株式会社ユアーズ・コーポレーション(ワイン輸入販売)    
http://www.yours-wineshop.com/

株式会社塩崎ビル(塩輸入販売)
http://www.piranske.com/

株式会社フェリシモ(通販会社/スロベニアチョコレート)    
https://www.felissimo.co.jp/choco/wk76929/

ピカポロンツァ(スロベニアレストラン/京都)
http://www.ne.jp/asahi/pika/polonca/

株式会社デルタリンク(キャンピングカー輸入販売)
https://jp.adria-mobil.com/

C&C.JAPAN(山岳ガイド)
https://www.candcjp.com/

株式会社オーシャンブリッジ(PCソフト輸入販売)    
https://www.oceanbridge.jp/

エランジャパン株式会社(スキー・スノーボード用品)
https://www.elanjapan.co.jp/

株式会社 Pharma Hemp Japan(CBD関連商品/化粧品、サプリ、雑貨)
https://pharmahemp.jp/

ハルテック株式会社(Fotona d.o.o.日本代理店 医療用レーザー機器輸入販売)
https://haltek.co.jp/

Blue Green Group 株式会社(PC周辺機器、電子部品輸入販売)    
http://bluegreengroup.jp/

Cosylab Japan株式会社(放射光・加速器施設用コントローラシステム製造)
https://www.cosylab.com/