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サスティナビリティ

特集 | 有識者たちが選ぶ未来をつくる本|サスティナブル・ブックガイド

豊橋技術科学大学教授・岡田美智男さんが選ぶ「ウェルビーイングを感じる本5冊」

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目次

1. 思いがけず利他

ロボットを手助けする場面も「利他」という側面から考えるとすごく深い。私でも、あなた(ロボット)でもない、「わたしたち」という関係性をつくり上げたうえでの「利他」ではないか。そんな気づきを与えてくれるありがたい一冊です。
 (113905)

著者:中島岳志
出版社:ミシマ社

2. 「私」と何か ─ことばと身体の出会い

発達心理学の先生である浜田寿美男さんの著書。僕らが当たり前と考えていた成長におけるさまざまな行動などを、存在の根底に立ち戻って解説。開発の中でも同じような壁に当たることが多く、たくさんのヒントをいただきました。
 (113901)

著者:浜田寿美男
出版社:講談社

3. アフォーダンス─新しい認知の理論

僕らの身体を動かしているのは頭ではなく、身体が環境から取得した情報によって動いているという、アメリカの生態心理学・ギブソンの考え方を教えてもらった本。「自分の身体を環境に開く」ことのおもしろさ、深さを知りました。
 (113902)

著者:佐々木正人
出版社:岩波書店

4. 進化する魚型ロボットが僕らに教えてくれること

なぜ魚が今の形をしているかという問いに対して、実際に魚型ロボットをつくり、成長・進化させながら、淘汰の考え方を解き明かすという研究。身体性の役割や、ロボットをつくる意味などを考えるうえですごくヒントになりました。
 (113903)

著者:ジョン・H・ロング、松浦俊輔(訳)
出版社:青土社

5. 〈弱さ〉のちから ─ホスピタブルな光景

この本で「逆転の発想」というものを、すごく植え付けられましたね。弱さには積極的な意味があったのかということを最初に教えてもらった本です。手間のかかるロボットのおもしろさなど、今に続く研究を考えるきっかけになりました。
 (113904)

著者:鷲田清一
出版社:講談社
photographs & text by Yuki Inui

記事は雑誌ソトコト2022年7月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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