“SDGs目標の達成”というと「私ひとりが何かをしたところで」って思いがちですが、私たちの日々の暮らしの中ででもできることは意外と簡単で、節約や節電など実はすでに生活に取り入れているアクションも多いと思います。私たちが生きる地球の未来をより良くしていくために。身近にできることから少しずつアクションしてみませんか。
目次
Action_#1 消費電力が少なくて寿命の長いLEDランプに替える
生活に浸透してきた電球形LEDランプは、白熱電球や蛍光灯といった従来の照明器具の電球に比べると消費電力が少ないうえに、寿命が長い。購入時は高価だが、買い替えの頻度も減り、電気料金を含めてトータルコストは安くなる。消費電力が少ない分、家庭で排出するCO2削減にもつながるので、電球形LEDランプへの交換は省エネでエコ。
Action_#2 コーヒーの出がらしのかすは消臭剤、脱臭剤になる
コーヒーの出がらしのかすは、乾燥すれば消臭剤や脱臭剤として再利用できる。ベランダなどの屋外スペースに新聞紙やクッキングシートを広げてコーヒーかすを乾燥させたら、茶こし袋や布袋、紙コップなどに入れて冷蔵庫や食器棚、下駄箱、玄関に。また、電子レンジでコーヒーかすを乾燥させるとレンジ内も同時に脱臭でき、一石二鳥。どうせ捨ててしまうものだからという考えを切り替えて、ひと手間かけて有効活用を。
Action_#3 お出かけは使って楽しくなるマイバッグ、エコバッグ持参で
レジ袋が有料化されたのは2020年の夏。今ではマイバッグやエコバッグ持参が当たり前のようになり、レジ袋の製造や破棄する際のエネルギー、CO2の排出の削減に貢献している。地球環境のためにできる小さなチャレンジでもさらに貢献度を高めるなら、土に還る素材や廃材を使ったマイバッグを選ぶのもいい。軽くて丈夫でコンパクトなのはもちろん、自分が使って楽しくなる、それでいて地球にやさしいマイバッグ、エコバッグを探してみよう。
Action_#4 炭酸水が好きならペットボトルをやめて炭酸水メーカーを使う
リフレッシュやアルコールの割りものにペットボトルの炭酸水を買う習慣をやめて、炭酸水メーカーを使おう。ペットボトルの主原料は石油。ペットボトルの運搬に使われるのも石油。清涼飲料水のペットボトル容器の大半を占めているのが炭酸水や炭酸飲料。炭酸水メーカーを使えば、ペットボトルのゴミが出ないうえに、ペットボトル容器の消費を減らせる。小さな心がけで石油の使用量を削減でき、資源エネルギーの節約につながる。
Action_#5 コーヒーやチョコレートを選ぶときはフェアトレードを意識する
コーヒーやチョコレートを提供するバリスタやロースター、ショコラティエのことを知り、それを目がけて商品を買い求めることはある。原材料はパッケージを見れば一目瞭然。ただ、原材料の生産現場にまで考えが及ぶかといえば、それほど多くない。原材料がどのようにつくられているのかはもちろん、生産現場での搾取や貧困といった社会課題を知り、フェアトレードの商品を選ぶことも世界の労働を公平にするサステナブルなチャレンジ。
Action_#6 SDGsに取り組んでいる企業を見つけて、応援する
さまざまなジャンルの企業がSDGsに取り組んでいる。自社独自の取り組みや、消費者に向けたSDGsキャンペーンなども多彩。自分が素敵だと思う環境配慮の仕組みやプロジェクトを見つけたら、その商品を購入したり、関連イベントに参加してみよう。興味のある取り組みをしている企業の情報を友達と共有するのもいい。
Action_#7 見た目にこだわらずに規格外の野菜や果物を選ぼう
システムに乗らず破棄されてしまう。見た目が悪いからといって買うのを躊躇するのではなく、規格外を見つけたらあえて手に取ってその個性を楽しみながら調理してみてはどうだろう。規定外の野菜だって果物だって「みんな違ってみんな美味しい」。そう思えるようになりたい。
Action_#8 冷蔵庫の収納は見やすく、こまめにチェックして、脱・賞味期限切れ
スペースがあるからといって、冷蔵庫内を密にするクセがついていないだろうか? モノをパンパンに詰め込んだ庫内は、何が入っているか何がどれくらい残っているかがひと目でわかりにくいし、取り出すのも厄介。庫内の収納は7割以下をキープすることで何が入っているか一目瞭然。頻繁に利用しない調味料などは賞味期限切れになりがち。こまめにチェックするクセをつけよう。
Action_#9 たくさん買ったら、まとめて調理。作り置きするか、せめて下処理を
安値に浮かれてたくさん買った野菜を食べ切れず、結局破棄してしまったり、皮や茎などを過剰に切り捨ててしまったり。繰り返してしまいがちなフードロスを防ぐには買いすぎないことが一番。その都度使おうと思っていても使い切れない経験も多い。それでも安値につられて買ってしまったら、食材がダメになる前に一度にまとめて調理して、作り置きしておこう。作り置きレシピのアイデアが乏しいなら、保存方法を調べて、せめて下処理をしておけば、腐らせてしまう失敗は少なくなるはず。
Action_#10 炊飯器の保温は4時間まで。冷凍保存するなら炊いた直後のごはんを
炊きたてのごはんは美味しい! それは誰しも共通だけれど、炊飯器に残ったごはんをそのまま保温機能に委ねていないだろうか。炊飯器で1回ごはんを炊くときの電力と、炊いたごはんを7〜8時間以上保温する電力はほぼ一緒。実は保温しっぱなしより、まとめて炊いて小分け冷凍保存し、食べるときに温めなおすエネルギーの方が少ない。ちなみに冷凍保存する際は炊いた直後のごはんの方が解凍後の美味しさにつながる。家族構成にもよるけれど、ある程度まとめて炊いて、なるべく保温時間を短くするのがベター。
Action_#11 温水洗浄便座のフタは閉めておく習慣を
温水洗浄便座は電源のオンオフの切り替えどきがなく、24時間ずっと電力を消費している。便座のフタを開けっぱなしにしておくと、当然だが熱が逃げ、便座の温度は下がる。フタを閉めることで保温の役割をしてくれるので、節電効果が期待できる。また、使用後に流す水の勢いは思っている以上。使用後にフタをして流せば細かい水しぶきの飛散も防げる。節電機能やタイマー機能付きの機種ならそれを上手に使い、旅行など長期不在にする場合は電源スイッチをオフにして出かけよう。
Action_#12 誰かが身につけていた洋服や着物を受け継ぐ
かつて両親や祖父母が着ていた洋服や着物を譲り受けるいわゆる「お下がり」もサステナブルにつながる。レンタル主流の成人式の晴れ着だが、母親の振袖を譲り受けて着る「ママ振」も注目されている。衣類だけでなくバッグ、アクセサリー、時計など、誰かが大事にしていた愛用品も積極的に取り入れてファッションを楽しむ感覚を持ちたいもの。