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多様性

連載 | KAWAIIは地方を救う♥

新世代の本の読み方「ミレニアル読書」とは。

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 こんにちは! 『ハピキラFACTORY』の正能茉優です。この連載では、女性に流行りのモノ・コトが「女性のココロをつかむ理由」を分析して、地方創生に活かせないものかと検討中……♡

 今月は、ミレニアル世代の一部で流行り始めた新しい本の読み方「ミレニアル読書」について、考えたいと思います。

 若者の読書離れが叫ばれて、はや数年。2017年の出版物推定販売金額(書籍+雑誌)は、1997年の約2兆6000億円から約1兆4000億円にまで減少。書店数は2000年に比べ、ほぼ半分になりました。全国大学生活協同組合連合会の調査では、大学生の1日の平均読書時間が過去最低を更新。「読書をしない」と答えた人は 49.1パーセントもいたそうです。

 そんな中、出版社や書店は、さまざまな工夫を施しています。例えば今年4月には、若い人と本の接点を作るべく、本のまち・神保町(東京都千代田区)に『神保町ブックセンター with Iwanami Books』がオープン。店内はカフェになっていて、ソファに座ってお茶をしながら、読書も楽しめるのが特徴です。

本棚を眺めながらコーヒーを。あの本、読んでみたい!とワクワク。
本棚を眺めながらコーヒーを。あの本、読んでみたい!とワクワク。

 それでも「読書=コンテンツ」として若者に楽しんでもらうには、YouTubeやSNSなどとの日常のスキマ時間の奪い合いでまだまだ苦しいのも事実。

本を読みながら、肉を食べる企画「肉BOOKS」。池波正太郎さんの作品を読みながら、池波流のすき焼きを楽しみました!(『東京ENGAWA』にて)
本を読みながら、肉を食べる企画「肉BOOKS」。池波正太郎さんの作品を読みながら、池波流のすき焼きを楽しみました!(『東京ENGAWA』にて)

 そんな中、新たな読書の形「ミレニアル読書」が流行り始めています。「ミレニアル読書」とは、「読書そのものをコンテンツ」とせずに、「コンテンツをより楽しむために、本も読む」という楽しみ方です。例えば、すき焼きをより楽しむため、池波正太郎さんの『男の作法』を読んで飲み会をしたり、女子会をより盛り上げるために『婚活』をテーマにした本を読んで女子会をしたり。リアルな場と、コンテンツを掛け合わせると、そのリアルな場にも新しい価値が生まれるのです。

 地方自治体の皆様、まちが出てくる本とコラボし、「ミレニアル読書」の場としてまちを捉えてみませんか。本の流行とともに、まちが活気付くこと間違いなし。目指せ、「ハリー・ポッター」の舞台として有名になった、オックスフォード!

目次

今月のIGPを「地方創生」に活かすなら……?

文豪の愛した食べ物を、その地で!

 作品に出てくる地域の食べ物を、その作品を読みながら、その地域で楽しむのもまた乙。

ハピキラ’S EYE!

「細麺×とんこつ」

 イギリス・ロンドンに行ってきました。今、ロンドンは空前のラーメンブーム。「細麺×とんこつ」の博多系のお店が多いのですが、いわゆる「ご当地ラーメン」の中にも、海外で評判を呼ぶ味はあるはず。意外なところにも、チャンスはあるかもしれません。

ハピキラ’S WORK!

佐賀・京都・千葉の“筍”を食べ比べ!

『石井食品』

 売場づくりをお手伝いさせていただいている『石井食品』さんの筍ごはんを、『銀座三越』さんにて販売させていただきました。佐賀県唐津市、京都府・京丹波町、千葉県・大多喜町のとれたての筍を、翌日には加工するというなんとも贅沢な商品なのですが、何よりもその味の違いにびっくり。地域の食材に着目する時は、地域ごとに“食べ比べてみる”と、さらに楽しいのかもしれません。応援してくださる皆様に感謝の気持ちを忘れず、今月もハッピーに頑張ります♡

IGP……ハピキラによる「イマドキ女子が(I)グッとくる(G)ポイント(P)」を略した造語。

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