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連載 | SUSTAINABLE DESIGN

東京都世田谷区 地域をゆるやかにつなぐ「はたけ部」。

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 2016年3月に閉校になった東京都世田谷区立守山小学校。それから3年後、この建物を活用した複合施設『まもりやまテラス』となって再び息を吹き返した。同時に、小学校時代からある小さな畑で野菜づくりを楽しむ『まもりやまはたけ部』も誕生。この代表を務めるのが、地域と小学校をつなぐ市民活動を続けてきた清海敦子さんと、世田谷のまちづくりをサポートする仕事に携わる風間委文子さんだ。「地元の小さなコミュニティの中で顔見知りをつくる流れを継続したくて。施設の利活用を考えるワークショップで出てきたのが、この活動でした」と清海さんは話す。

 始めて3年。子どもから70代までの多世代が月に2回程度、週末の午前に畑に集まって作業している。「みんなド素人なので、1年目に野菜が虫に食われた経験も。“関わりしろ”があるから互いに学び合い、来られなくても失敗してもいいスタンスだからゆるやかにつながれています」と風間さん。畑を介して、豊かな心も育まれている。

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活動日以外は当番を決めて畑の水やりを行い、保育園の帰りに作業をする親子もいるそう。採れた野菜の食べ方や害虫対策などをSNSで発信し合い、自主的に関われる“余白”を大切にしている。
『まもりやまはたけ部』www.facebook.com/hatakebu.mamoriyama
久保田真理
くぼた・まり●ライター・編集者・ワークショップデザイナー。2016年より秋田県・藤里町のまちづくりに関わる。藤里町のウェブサイトにて、聞き書きの手法で町を紹介する「旅する藤里」を連載中。
photograph & text by Mari Kubota
記事は雑誌ソトコト2021年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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