調理を楽しく、料理をおいしく。
「生のかぼすや生姜をすり下ろすと格段に風味がよいことはわかっているけど、面倒だからペーストを使っている」という人はいないだろうか。「irogami ひとひらのおろし金」は、一枚の紙をめくったような形とこれまでにない色みが特徴の、キッチンに飾りたくなる「おろし金」。角のカーブが手のふちにフィットし、自然と力が入って楽に食材をすり下ろせる。さっと使えるので少量のすり下ろしにぴったりだ。
開発したのは、新潟県燕市にある老舗のおろし金専門メーカー『ツボエ』。燕市の若者向けアイデアコンペに応募してきたプロダクトデザイナーの岸玄昌さんと共に二人三脚で製品化に取り組んだ。「プロトタイプを2つつくって展示会で感触を確かめ、ユーザーの意見を取り入れながらブラッシュアップしました」と同社の4代目代表・笠原伸司さん。伏せたときに刃がテーブルを傷つけないよう表面を少しだけ反らせるなど、こまやかな気配りが光る。自分用とギフト用に複数枚購入する人も多いという。
irogami ひとひらのおろし金
photograph by Jiro Matsushita text by Emiko Hida
記事は雑誌ソトコト2023年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。