萌木の村株式会社 のビール醸造・販売部門である八ヶ岳ブルワリー は2022年10月7日(金)、自社クラフトビールブランド「八ヶ岳ビール タッチダウン 」シリーズの限定醸造品「HOKUTO Japanese pilsner Fresh Hop(ホクト ジャパニーズピルスナー フレッシュホップ」を数量限定発売します。
目次
カイコガネ・シングルホップビール」が完成
「HOKUTO」は、八ヶ岳ブルワリーと同じく山梨県北杜市で活躍する、気鋭のホップ生産者「小林ホップ農園」様とのパートナーシップにより誕生した、ピルスナータイプの限定醸造ビールです。
今回醸造したビールの特徴は、地元原産ホップ品種「カイコガネ」だけを使用している“シングルホップビール”である点。北杜市で栽培された「カイコガネ」だけを、しかも一部は収穫したての“生ホップ”状態で使用した、希少なプレミアムビールとなりました。
市内の仲間とつくりあげた“フレッシュホップビール”
ビールの苦味と香りづけに使用されるホップは、通常は夏に収穫したものを乾燥させたうえで、ペレット状などに圧縮加工することで長期間保存&出荷できる製品にします。しかし、その加工過程では、ホップ球果(毬花)のなかにある「ルプリン」のアロマ成分が一部揮発してしまうという課題がありました。
これに対し今回の「HOKUTO」では、一部で“フレッシュホップ”を使用。収穫したての“生ホップ”をすぐさま同じ北杜市内の八ヶ岳ブルワリーへ持ち帰って冷凍保存したのち、加工しないリーフ状態のまま仕込み時に投入するという特殊なプロセスを採用しています。
これは、ホップの栽培場所と同じ地域にあるビール醸造所でないと実現しづらいプロセス。「小林ホップ農園」様のホップ圃場は、八ヶ岳ブルワリーのある清里高原から車で20分ほどの場所。同じ北杜市の仲間で実現した、地域の恵みを最大限に生かした“フレッシュホップビール”となりました。
[小林ホップ農園ホームページ]
http://hokutohops.com/
豊穣なモルト感と超新鮮なアロマ
ホップ品種「カイコガネ」は、1957年に北杜市(旧長坂町)内で発見されたのち、農林水産省に品種登録された国産ホップの第1号品種です。通常は数種類のホップを併用することの多いビールづくりですが、今回はその「カイコガネ」特有のノーブルなキャラクター、そして“生ホップ”が持つ超新鮮なアロマを活かすため、あえて他の品種を使わない“シングルホップビール”としました。
これにより、ピルスナーらしい豊かなモルト感と雑味のないクリアな苦みはそのままに、若草のような瑞々しいアロマと、金柑を思わせる柔らかな柑橘香が効果的に付与された、爽やかで飲みごたえのある超新鮮な“ホップ感”満載ビールとなっています。
「HOKUTO Japanese pilsner Fresh Hop」商品概要
品名:HOKUTO Japanese pilsner Fresh Hop(ホクト ジャパニーズピルスナー フレッシュホップ)
品目:ビール
醸造方式:下面発酵(無ろ過・非加熱)
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5.5%
IBU:10
保存方法:要冷蔵
仕様:330mlボトル、15L樽
発売日:2022年10月7日(金)
八ヶ岳ブルワリーについて
八ヶ岳ブルワリーの出発点は、“第一次地ビールブーム”のさなか、かつてキリンビールで「一番搾り」等の醸造開発責任者を歴任した日本最高峰のビール職人 山田一巳(やまだ・かずみ)が清里へやって来た1997年に遡ります。40年以上勤めたキリンビールを定年退職した山田に「清里で山田さんのビールをつくって欲しい」というラブコールを送ったのは、清里「萌木の村」創業者である舩木上次(ふなき・じょうじ)。
呼びかけに応じた山田は、自身の経験のすべて注ぎ、清里の地で再びビールづくりに情熱を注ぐこととなりました。そうして生まれたビールが「八ヶ岳ビール タッチダウン」です。タッチダウンの名は、“清里開拓の父”と言われるポール・ラッシュ博士(Paul Rusch:1897~1979)が、アメリカンフットボールを日本に広めた伝道師としても知られることから名付けられました。創業から20年余年の時が流れた現在は、山田の夢を受け継いだ若き醸造家たちが躍動する新しい時代に。当ブルワリーはこれからも創業時と変わらない情熱で、清里高原から最高のクラフトビールを生み出し続けていきます。
萌木の村について
標高およそ1200m、約1万坪の敷地内に、ホテル、レストラン、ビール醸造所、各種店舗や体験工房、メリーゴーラウンド、オルゴール博物館などが点在する「萌木の村(もえぎのむら)」には、“清里開拓の父” であるポール・ラッシュ(1897~1979)先生が生涯愛した清里高原の原風景が広がっています。2012 年からはランドスケープデザイナー、ポール・スミザー(Paul Smither)氏監修のもと、10年の歳月をかけ、700 種超の植物が育つ「ナチュラルガーデンズMOEGI」が整備されました。
完全無農薬&無肥料でつくられたガーデンとしては日本でも類をみないほど広大な敷地のなか、八ヶ岳南麓の大地に息づく微生物たちの力を借りて、すべての生き物が共生する美しい庭で「自然の韻(うた)」に耳を澄ませてください。