新緑の時期、東京・新宿御苑で毎年5月に開催される「ロハスデザイン大賞 新宿御苑展」に、今年も「スマイル アフリカ プロジェクト」はブース出展しました。シューズの特別回収を行い、親子連れやランナーたちがシューズを持ってきてくれました。
ロハスデザイン大賞2018 新宿御苑展でブース出展。
今年も東京・新宿御苑で、「第13回ロハスデザイン大賞2018新宿御苑展」(5月18日〜20日)が開催された。毎年恒例のイベントとして幅広い層に親しまれ、多くの来場者で会場はにぎわうが、ここに毎年出展している「スマイル アフリカ プロジェクト」ブースのシューズ特別回収も、今や“名物”の一つとなっている。
今では、「この日を待っていました」と、会場に来られたらそのままスマイル アフリカ プロジェクトのブースに足を運んでくれる人がいる。
「この日のために1年間、まだ履けるけれど、履けなくなったシューズを探したり、置いておくよう心がけてきました」と話してくれる。こう言われる方は少なくなく、ある女性は、「カバンなど、不用にはなってもまだ使えるものはリサイクルショップや下取りサービスの店に出したりしていますが、シューズは『スマイル アフリカに』と決めています」。
3歳の女の子と一緒に来てくれたお母さんは、「シューズは、フリーマーケットで販売したり、もらったり、あげたりしていましたが、アフリカの子どもに履いて喜んでもらえるというのを聞き、持ってきました」と話してくれた。

昨年、会場のブースでプロジェクトの活動を知って共感し、1年越しに「持ってきましたよ」と声をかけてくれた方もいた。ブース内では、スラムで暮らすアフリカの子どもたちや、現地でのシューズ寄贈活動の様子を写真パネルで展示しているが、裸足の子どもたちの現状に驚き、「力になりたい」と、多くの方が活動に賛同してくれる。
5歳の男の子と来てくれたご両親は、あらかじめ、子どもと一緒に地図でアフリカの位置を確かめ、勉強してきたという。
「このシューズがここに届けられるんだ」と、地図をとおしてその行き先に思いを馳せたという。
競技用のシューズで、未来の“金メダル”ランナーも。
ブースに持ち寄られるシューズには、いろいろなストーリーがある。実際に履いた人がいて、履いている間にもその人自身の人生があり、シューズへの思いもあるはずだ。親からするとサイズが合わなくなっていく子どものシューズは、成長の証しである。

ランナー仲間3人が寄贈してくれたのは、レースで1回しか履いていない新品同様のシューズだった。競技用ともなれば、微妙なことで次は使えないこともあるという。アフリカの子どもたちは、未来の“金メダリスト”であふれている。もともとの身体能力は高いのに、シューズがないことが理由でチャレンジできないことがあれば、もったいない話だ。この競技用のシューズを、そんな彼らに履いてもらいたい。

3日間のイベント開催中、36組の方々から133足のシューズが集まった。アフリカに133人の可能性が生まれた。