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サスティナビリティ

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芳しいお茶の香りに包まれて。奥深く、幅広い、 日本のお茶の世界を知る。

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時代の空気を読み、感度の高い雑貨を提案してきた『ロフト』が、『ソトコト』と組んで始まった「ロフコト雑貨店」。日本のローカルと食、サスティナビリティという3つの視点で厳選したモノを紹介する新たなプロジェクトだ。
第1弾のテーマは「お茶」。気持ちのいい初夏に期間限定で開催された。

『渋谷ロフト』の1階正面入り口を入ると、フロア中央にはお茶、お茶、お茶。こだわりの生産者や老舗のお茶屋さんのお茶があれば、現代のライフスタイルに合わせて手軽に楽しめるフレーバーティーやパウダーのお茶、日本国内で栽培・加工された和紅茶もある。と思えば、お茶の時間を豊かに演出する器や菓子、さらにはミニ盆栽や茶香炉も並び、茶箱からは、お茶が育んだ文化を見てとることができる。

「お茶」というシンプルなテーマから、これだけの多様な「モノ」や「コト」を日本各地から集め、展開できるのは、ロフトのバイヤーが長年培ってきた目利きの力があってこそのことだ。

目次

お茶の多様性を見て、買って、楽しむ。

「『ロフコト雑貨店』第1弾のテーマを考えていたときに、新茶が出る5月に開催するということもあり、日本人に馴染みのある『お茶』がいいのではないかと考えました」。こう語るのは「ロフコト雑貨店」を立ち上げた『ロフト』店舗運営本部大型店統括部の八木宏規さんだ。

お茶、特に日本茶は「地味」「若い世代に売れない」という声もあったが、いろいろと調べていくと、そこには日本のお茶の奥深い世界が広がっていた。「例えば、お茶の木にも多様な品種がありますし、同じお茶の木から、煎茶やほうじ茶、ウーロン茶、最近よく目にする和紅茶といったものまで、さまざまなお茶がつくり出されていることも、この機会に知っていただければうれしいです」。

会場には試飲コーナーを設け、お茶の香りや味を楽しむこともできるようにした。お客様からは「お茶ってこんなにおいしかったのですね」という声が寄せられた。「私たちにとってお茶はあまりにも身近にありすぎて、かえって知らないことが多いのだと気づきました。そんなお茶の魅力を、多くの方に知っていただけたと思います」と八木さんは「お茶」というテーマを選んだことに手応えを感じている。

「また『ソトコト』誌面で紹介されていた、たかつまことさんのお茶を巡るドキュメンタリー作品を会場で上映できました。今回の取り組みでたくさんの商品を紹介できるのも、結局は人とのつながりがあってこそ。こうした縁を大切にしていきたいですね」

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茶箱を使った会場のレイアウトが、人の目を引きつけた(『渋谷ロフト』1階)。
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町工場の技術の高さとユニークさがわかる「町工場プロジェクト」(『渋谷ロフト』4階)。

社会をよくする 雑貨の数々。

「ロフコト雑貨店」では、期間中に、日本のローカルから発信されたり、SDGsの取り組みにつながるモノも紹介したりしていた。国内の町工場がその技術力と独自の発想で生み出したモノを集めた「町工場プロジェクト」や人にも地球にもやさしいコスメが並ぶ「サステナブルコスメアワード」などを展開し、人気を博した。「町工場プロジェクトでは、工場の方が会場にいらして、普段は接する機会のないお客様と楽しそうにしていて、『こういう機会は励みになります』とおっしゃっていただきました」

次の「ロフコト雑貨店」は、秋の開催を予定している。テーマは、日本人の食生活に欠かせない「お米」。「いろいろな切り口が考えられるので、今からじっくりと考えます」と、八木さんの頭中はすでに次に向かっている。

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『渋谷ロフト』の3階、フロア中央に設置された「ロフコト雑貨店」。お茶のワンダーランドのような売り場で、スタッフが笑顔でお出迎え。
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茶箱のラベル「蘭字」をデザインした茶缶。
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静岡県島田市の『つきまさ』のパッケージは、一つひとつ文字が手書きされている。
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気分とお茶のベアリングを提唱する『YOU IN』のブレンドティー。
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静岡県の製茶問屋『平岡商店』の「annon」は、茶葉のおいしさをまるごと味わえる粉末茶。
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蘭字のラベルがかわいい茶箱は3サイズを販売。
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『渋谷ロフト』3階で、たかつまことさんが製作した映画『ごちそう茶事。』を上映。
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『Satén japanese tea』を営む小山和裕さんがつくったお茶とティードリッパー。
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『渋谷ロフト』1階のイベントスペース「間坂ステージ」では、静岡からお茶の木を運び、世界農業遺産に選ばれた静岡県の茶草場農法(ススキやササを根元に敷いて育てる昔ながらのサスティナブルな農法)を紹介。

『ロフコト雑貨店』

【開催期間】
2022年4月19日(火)〜5月15日(日)※会期終了
【実施店舗】
渋谷ロフト(東京都渋谷区宇田川町21-1)
銀座ロフト(東京都中央区銀座2-4-6 銀座ベルビア館1階〜6階)
photographs by Mao Yamamoto   text by Reiko Hisashima

記事は雑誌ソトコト2022年7月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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