わかったようでわからないSDGs。それって本当にSDGsとつながっているの? と疑問に思う一方で、こんなところにまでSDGsが浸透しているのか! と感心したりの繰り返し。そんなSDGsとの距離を縮めるために、SDGs改めジーズという愛称でおもしろがりながら、日々の生活の中で見聞きしたジーズなアレコレをつぶやいたりつっこんだりぼやいたり。
#12 サケセルツァーはジーズな飲みものです(ここだけの話)。
日本酒、本格焼酎、泡盛の歴史や文化はもちろん、その魅力を世界中の人に知ってもらうことを目的とし、「見て・触れて・体験する」ことができるスポットです。コロナ以前は外国人観光客もたくさん見かけたし、外国人の知り合いが日本に来たら案内したい、そんなところです。あいにく、わたしはインターナショナル度数低めなもので、該当する知り合いはいないけれど。
日本酒のトレンドなどの情報発信も盛んで、仕事柄、昨今のお酒事情を聞き込むべく、ときどき足を運びます。
ほんというと、仕事のネタ探しというのは名目で、試飲目的だったりするんだけれど(1杯100円から試飲できます)、とにかくこの日もわたしは情報館にいたのです。
というのも、いつだったか、お酒好きの仕事関係者と「最近、”ハードセルツァー”って、どお? キテる?」といったやり取りをしていて、その流れから、情報館で”サケセルツァー”なるものを提供しているとの情報を入手。さっそく足を運んでみたというわけ。
”ハードセルツァー”とは炭酸アルコール飲料のことで、一般的には低アルでライトな味わい。モノによっては低カロリー、低糖質とヘルシーなスペックもあいまって、数年前からアメリカではトレンドに。(日本でいう、炭酸割りのチューハイ類とは異なるので、詳しくは各自調べていただくとして)
ハードセルツァーがキテるかどうかはともかく、情報館では常に日本酒の新しい楽しみ方を提案していて、”サケセルツァー”は日本酒を炭酸飲料(トニックウォーター)で割って飲むスタイルで、ハードセルツァーをイメージしたもの。
今回、期間限定で試飲(有料)できるのは”サケセルツァー ミント” と”サケセルツァー ライム”の2種類。それぞれ軽やかで爽快な飲み心地で美味しい。
なるほど、サケセルツァー、いいね。アリだね!
そして、こういうとき、お酒好きは都合のいいことを考える生き物なのです。
「すべての人に健康と福祉を」。わたしの記憶が確かなら、ジーズの17の目標の中にその言葉があったはず。ひいては「アルコール依存の防止や予防」。広い解釈をすれば「健康・長寿の達成」まで満たす。
日本酒はそのままで美味しいものだけど、ときには低アル仕立てで自由に楽しめるスタイルがあってもいいよね、という情報館の提案を、ジーズの目標にいとも簡単に紐づけてしまおうとするのはやっぱり都合よすぎだろうか。
大好きなお酒と少しでも長くつきあっていくためには、自分のカラダに優しくしなくては!
この日同席していたお酒好きの関係者も「サステナブルヘルスを目指していきましょう!」と宣言するので、”類は友を呼ぶんだなあ”と筆文字で書きたい衝動に駆られながら、彼女のセリフに気をよくした勢いで言ってしまおう。「”サケセルツァー”はジーズな飲みものです」とね、ここだけの話。
手仕事、アート、茶の湯、お酒と器など、趣味と暮らしにまつわることを感興の赴くままに。ソトコトNEWSでは「これってSDGsかな?」と思うことを”ジーズな日常”と称して筆を走らせています。ときどき脱線しがちですが、”Please don’t bother”。東京在住。青森県生まれ。