こだわったのはガラスびんの製造上できてしまうディテールをどうデザインに落とし込むかという点。本来、口部縁につくる製造上必要なひっかかりを唇が当たらない口部下15ミリほど下げた場所につくり、口当たりをよくした。935円 https://okawaglass.com
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BINKOP|大川硝子工業所
「これだけ価値ある素材なのに、安価でやり取りされることが納得いかなかった」と話すのは「BINKOP」を開発した『大川硝子工業所』の大川岳伸さん。日本のガラスびんは水平リサイクル(使用済み製品が資源となり、再び同じ製品に生まれ変わるリサイクルシステム)が可能だが、ガラスびん以外のガラス製品はホウ酸や鉛などが加わっている場合があり再資源化が難しいのだ。
そんなガラスびんの価値を多くの人に伝えようと「びんの製法を使用して、びんより日常的な」をテーマにしたコップを商品化。肉厚で丈夫なので小さな子どもが初めて使うガラスコップとしても安心だし、耐熱ではないが温かい飲みものを入れることもできる。びんにもコップにも見えるため、そうめんやオードブルの食器として使っているという声も。「必要なくなったら、どうぞ資源ごみへ」。何度でも生まれ変わりいろんな用途に使える、頼もしいコップだ。
text by Nahoko Ando
記事は雑誌ソトコト2023年8月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。