福岡県宗像市で暮らすフミ子さんが40年作りつづけた風味豊かなゆず胡椒を、息子の智弘さんが受け継ぎ商品化した「フミ子の生ゆず胡椒」。少量でも爽やかなゆずの香りと辛さがぱあっと口の中に広がり、市販のものとは一線を画する味で……と、ついそのおいしさを延々と語りたくなってしまうが、今回は独特の粒感が特徴のこのゆず胡椒のために作られた、小さな木製のさじに光を当てたい。
「確実に適量をキャッチし、小皿などに落としやすく、瓶底に残った最後の一粒までしっかりと搔き出すことができ、小回りが利いて手触りのよいさじをつくりたい」。そんな少々欲張りな智弘さんのオーダーに応えたのは、宗像でものづくりを行う『千本木商店』。幾度もの試作を経て、1本1本手で削り出されたずっと使いたくなる理想のさじが完成した。初回は50本限定で販売したところ、2日で売り切れたという。こだわりのゆず胡椒は、こだわりのさじで。より一層、おいしさを堪能できるはず。