連載 | 犬猫ヤギと古民家と私。~From 安房暮らし Our life ~ | 10
南房総田舎暮らし。家で採れたゆず3つの活用法
南房総に移住して何度も引っ越しを経験しているが、大抵の家にゆずの木が植わっていた。ゆずが実ったと思ったらあっという間に色づき、新しい年がすぐそこまでやってきていることを知らされる。今年もゆずを収穫しながら、安房暮らしのゆず活用方法をお届けする。
目次
ゆず胡椒は緑色だけじゃない
ゆず胡椒といえば、緑色をイメージする人が多いと思うが、黄色のゆず胡椒もある。ゆず胡椒を作ろうと思っていても、気づいたら黄色く色づいてしまっているので、筆者は未だ緑色のゆず胡椒を作ったことがない。
緑色のゆず胡椒は、青ゆずと青唐辛子を使って作るが、黄色のゆず胡椒は黄色のゆずと、赤か黄色の唐辛子を使う。見た目も鮮やかで、ゆず独特のいい香りとまろやかさと辛味がくせになるおいしさだ。
鍋物にはもちろん、マヨネーズと敢えてゆず胡椒マヨネーズにしたり、ドレッシングに加えたり、餃子に付けたりと、いろいろな組み合わせで使えて便利な一品。ただ、ゆずを大量消費できないので、ゆずジャムも仕込んだ。これはヨーグルトに入れて食べたり、お湯で溶いてゆず茶にしたりするとおいしい。
ゆずゆべしにゆず化粧水
ゆずをまるごと使ったお菓子、ゆずゆべし。ゆずをくりぬいて味噌や米粉、ナッツ類を詰めて蒸しあげ、干し柿のように乾燥させてから薄くカットしながら食べる。お酒のつまみにもなる一品だ。
ゆずの大量消費には、ゆずと砂糖を1:1で仕込むゆず酵素ジュースの素が簡単でおいしい。取り除いた種は焼酎に漬け込んで、精製水と混ぜて使う。
ゆずの皮や果汁は、スープや甘酒に加えたり、酢の物に入れたり、皮を乾燥保存したりといろいろ手を加えてみるが、仕込む量以上に収穫できてしまうので、残りはゆず風呂に。
南房総にはゆずの生産農家もいて、ゆずを使った加工品も多く作られている。
「亀や和草」の、ゆずを丸ごと使ったお菓子や、ゆずのスパークリングワイン、ゆず酒も販売されているので、訪れた際は道の駅などでチェックしてみてほしい。