鳥取県「三朝」町 読み方分かりますか?
高濃度のラドンを含んだ世界屈指の放射能泉の温泉地があることで知られる「三朝」町、読み方分かりますか?
みあさ?
さんあさ?
ヒントは333ですよ・・・!
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答え:みささ町
答えは、み(3)さ(3)さ(3)町。
え!?みささ?読めるような、読めないような・・・。
いつから三朝がみささと読まれはじめたのか、古来多くの人が自説を発表しているものの、未だに解明されていないのだそう。平安時代の中期に書かれた『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』では、三朝の地名が最初に文字として見られるものの、読みが「みささ」であるかまでは判明していません。その後江戸時代中期の元禄年間に書かれた『伯陽六社美地の記』という紀行文の中で「みささ」とひらがなで書かれているのが残されているため、その頃にはすでに呼ばれていたと考えられています。
また平安時代にはこの地域から温泉が発見されており、明治7~8年頃に湯村という地名から、「三たび朝を迎えると万病が治る」として三朝の地名になったとも。この温泉の発見は「白狼伝説」として今も語り継がれています。
発見のエピソード「白狼伝説」
三朝温泉の由来は、八百五十年以上も昔のこと。平安時代、源義朝の家来である大久保左馬之祐という侍が、年老いた白い狼に出会い、一度は弓で射ようとしますが、思いとどまり見逃してあげることに。その夜、左馬之祐の夢に妙見大菩薩が現れて、白い狼を助けたお礼に温泉の場所を教えてくれたのです。以後、救いのお湯として、村人たちの病を治したと伝わります。
引用:三朝温泉 公式サイト
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「吸ってよし、飲んでよし、浸かってよし」の三朝温泉
三朝町にある三朝温泉。名前の由来にも関係している三朝温泉から湧き出るお湯は、高濃度のラドンを含んだ世界屈指の放射能泉なんですよ。三朝温泉に入ると微量の放射線を受けることにより細胞などが刺激を受け、新陳代謝促進、自然治癒力、免疫力をアップさせるのだとか(ホルミシス効果)。また、温泉に浸かるだけでなく吸ってもよし、飲んでもよし!ミネラルたっぷりの温泉を体内に直接取り込んで、内側から元気になれるのだそう。
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\\注目ポイントその①// すーはー温泉
「すー、はー。」と温泉を吸って吐くことができることから名づけられた珍しい温泉施設です。
- 高濃度熱気浴室 不老庵
- 男性専用 熱気浴室 蒸熱庵
- 女性専用 熱気浴室 恋泉庵
- 乾式熱気浴室 ヴァポリウム
4つに分かれた部屋で「熱気浴」を楽しむことができます。
大正時代にはすでにこの地で熱気浴は楽しまれており、乾式熱気浴室 ヴァポリウムでは当時を再現した温泉の蒸気を運ぶ煙突が設置されています。
※各部屋の滞在時間は30分程度。着替え等を含めると所要時間、1時間程度です。
※現在は新型コロナウイルス感染予防も兼ねて予約制となっています。(不老庵のみ貸切り可)
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\\注目ポイントその②// 花湯まつり・大綱引き「陣所」
毎年5月4日に三朝温泉で行われる「陣所(じんしょ)」。昔は邪気を払い、厄除けをする意味があり「神所」「神緒」とも呼ばれていた時期もあるそうです。陣所とは大綱引きのことを指し、東西に分かれて引き合う伝統行事。「東が勝てば豊作、西が勝てば商売繫盛」と言われ、国の重要無形民俗文化財としても認められています。藤カズラをより合わせた綱は全国的にも珍しく、雌綱と雄綱がそれぞれ80m、胴回りが最大2m、重さ2tとなる巨大な綱に目が奪われます・・・!
※今年度は新型コロナウイルス感染症により中止。
三朝温泉街を東西に分ける場所に「縁門」を作り、そこへ夕刻になると綱、壷口を「ドシンドシン」と地面に打ちつけながら引き出します。縁門をはさんで雄綱が東、雌綱が西に揃ったところで、神官のお祓いがあり、開始の合図とともに雌雄の綱を若衆が持ち上げ空中に立てます。その立ち上がった綱の上へ各々一人ずつが乗り、壷口をコントロールします5~10回のもみあい、絡み合いの後、雌綱の壷口へ雄綱の壷口を通し、「かせ木」という貫き棒を差し込み固定させ、統合させます。それと同時に縁門上の大提灯が消され、引き合いが始まります。
引用:「陣所の館」展示資料
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三朝温泉観光協会 アントニーさんに聞いた三朝町の魅力
三朝神社
三朝神社でとくに注目してほしいポイントは「手水」。三朝神社の手水はなんと温泉!これにはちょっと驚きです。三朝神社独自のものではありませんが、手水のつかいかたが書かれた看板もレトロでかわいい!と訪れた人に好評なんだとか。
御神木「椋の木」などの大木に守られた静かな神社。手水舎「神の湯(飲泉場)」のお清めの水は温泉のお湯を使用しています。健康を祈って飲むと、一段とご利益があると言われています。
引用:三朝温泉 公式サイト
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株湯に隣接された飲泉場
三朝温泉が発見された場所と言われている公共温泉「株湯」。この株湯に隣接された飲泉場に温泉を汲みにくる人が多く、アントニーさんはいつもその様子に驚くのだそう。それほど地域の人たちに愛される温泉なのでしょうね。
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三朝町、まだまだ見どころありますよ~!
三朝町にはほかにも「三徳山」、「バイオリン美術館」、「泉娯楽場」など魅力あふれるスポットがたくさん!ぜひ訪れて三朝町の魅力を直に体験してくださいね!
ご協力いただいた三朝温泉観光協会のみなさま、ありがとうございました!