移住生活の一歩目は「あいさつ」から。知人ゼロで移住した私がやってみた、地域との繋がりづくり

移住生活の一歩目は「あいさつ」から。知人ゼロで移住した私がやってみた、地域との繋がりづくり

移住に関する記事を読むと、夢も膨らむ一方で「私も同じようにアクションを起こせるだろうか…」と不安になることはないだろうか。かく言う私がその一人で、夫の転職に伴い、コロナ禍の2021年春に知人ゼロ、土地勘なしで移住をすることになりました。仕事は一旦辞め、コロナ禍で人間関係もあまり広がらず、かと言って移住者コミュニティも見つからず…。新しい地域でどうやって人間関係を広げるのか。私が怖気づきながらも踏み出した、移住生活の小さな一歩目を紹介します。

家探しもコミュニティ探しも全てオンライン


オンライン
(提供:イラストAC)

コロナ禍ということもあり、そもそもの家探しも全てオンラインで行いました。家自体はテレビ電話で見せてもらうことができても、周辺地域の雰囲気はよく分からず、「なんとなく」で決めるしかありませんでした。


その後ようやく新生活が始まるも、人間関係が全く広がらない日々に焦りはじめた私。そこで同じ移住者と知り合えたらと思い、ネットで移住者コミュニティを探すも見つからず…。移住までの情報はあっても、移住後の情報はなかなか手に入りにくいんだなと感じ、ゼロから人間関係を広げていく難しさを痛感するスタートでした。


まずは近所付き合いから始めようと決意


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(提供:イラストAC)

そんなある日、以前知人が「同じマンションの人にあいさつをしたことがきっかけで近所付き合いが始まり、時にはお裾分けをし合う仲になった」という話をしていたことを思い出しました。


当時は「あいさつなんて、そんなことで?」と半信半疑でしたが、「今の私にはあいさつが一番始めやすいかもしれない」と思い、移住者との繋がりよりも、地域との繋がりづくりから始めることに。ちょうどその頃、マンション下の花壇を手入れされている住人らしきおばあちゃんを見かけたので、まずはこの方にあいさつをしてみようと決意します。


1回目は勇気が出ず…


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(提供:イラストAC)

決意してから初めておばあちゃんに出会った日。なんと私はあいさつをすることなく、おばあちゃんの横を素通りしてしまいました…。
おばあちゃんは花壇に夢中で、私が通ったことにすら気付いていないようにも見えたので「目が合えばきっかけが掴めるんだけどなぁ…」と迷いながらも、自分から声をかける勇気が出なかったのです。度胸がない自分に、その日は後悔でいっぱいでした。


2回目の挑戦


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(提供:イラストAC)

「次に会ったら、自分から声をかけよう!」と改めて決意した数日後。おばあちゃんはその日も花壇で作業をしていました。その様子を見て再び迷いつつ、勇気を出して「こんにちは」と声をかけてみました。するとおばあちゃんも「こんにちは」と返してくれ、心の中で私は「やった!言えた!」と大喜び。


達成した喜びも束の間、おばあちゃんは「最近引っ越してきた方?」と話を続けてくださったのです。そこからは、私の話をしつつおばあちゃんの話も聞いていると「私はこの辺りで商売をしていたから地域のこともわかるし、大家さんとも知り合いだから、何かあったらなんでも聞いてね」と言ってくれたおばあちゃん。さらには不慣れな私のために、少し離れたゴミステーションの場所をわざわざ歩いて案内してくれました。


「あいさつだけでこんなに勇気がいるなんて…」と思いましたが、でもその一歩目のおかげで、私は引っ越し後初めて家族以外の人と世間話ができたことにうれしさでいっぱいでした。本当に小さな一歩ですが、「この地域での生活も楽しめるかもしれない」と希望が芽生えた瞬間でもありました。


あいさつはコミュニケーションの一歩目


田舎出身の私にとって、ご近所付き合いは面倒なことが多いイメージもあります。でも移住する側になってみると、いざと言うときに頼れる人や場所がないことはとても不安に感じました。引っ越しの挨拶に洗剤を…なんていう文化がどれだけ残っているのか分かりませんが、洗剤はなくとも、あいさつは今でも重要なコミュニケーションの一歩目なのかなと感じました。


簡単なようで意外と勇気がいるアクションではありますが、新しいコミュニティに飛び込むような大きな一歩より、これぐらい小さな一歩から始める移住生活だってアリなのかもしれません。新生活が始まったばかりの方も多い時期ですが、新しい地域があなたにとって「ホーム」となりますように。この記事がお役に立てたら、これ以上の喜びはありません。

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