「飛騨市と関わっていたいけど、どうしたらいいの?」「実際、関係人口になったらどうなの?」このような疑問を持ったことがある方が多いのではないでしょうか。
2020年1月から飛騨市の関係人口になった小林遼香です。ふるさと兼業サイトでマッチングしたことをきっかけに飛騨市ファンクラブ広報・PRとして活動しています。生まれも育ちも関西、学生時代から現在まで東京で働いています。
産まれてからついこの間まで飛騨市とは縁もゆかりもありませんでした。
その私が今では「関係人口」から「これからも関係していたい人口」へとマインドが急激に変化しているのです。
関係人口とは何か?と気になった方は以下を読んでみてください。
『関係人口』と共創する地域の在り方について考える参加型シンポジウム2019実施レポート
なぜこんなにも私が飛騨市の魅力にとりつかれたのか、関係人口になったことでの効果についてお伝えしたいと思います。地方での兼業を考えている方、「関係人口」を創出させたい地方自治体の方、もちろん飛騨に興味を持っている方に参考になれば幸いです。
関係人口から見た飛騨市の魅力ってなに?
こんなにも訪れるたびに新たな魅力を発見できる町は私には初めてでした。
わずか3ヶ月、関係人口になった私が飛騨市のとりこになっていった経緯を時系列でお伝えさせていただきます。
訪問初日
飛騨市とこれからも関係したいと思えたきっかけは何と訪問初日からありました。
飛騨市役所の上田さんによるガイドで飛騨古川の街を探索すると、まず目に飛び込んできた広葉樹に囲まれた自然豊かな景色、そのなか昔ながらの町並みが静かに佇んでいました。そしてある古民家に入ったことが飛騨市のとりこになった1番のきっかけでした。
外観は普通の古民家ですが、中に入ると3Dプリンターを設置したカフェ『FabCafe Hida』。30代の若い男女5人が話し合っている風景が目に飛び込んできました。「これからの飛騨」について語っていたと後からお聞きし驚きました。
新旧のものが入り混じっているけれど、飛騨市はそれらが素敵に調和している空間で、新しいものを排除するのではなく受け入れる市民性をもっと究明したいと興味を持ちました。
オンラインMTG
その後、東京に帰るまで、帰ってからも飛騨市の余韻に浸る日々。
気がつけば日常生活のなかでも週1の飛騨市ファンクラブMTGのために他のファンクラブとの差別化、飛騨市しかない魅力、会員様の活動などを調べていました。
「これも飛騨市に生かせるのでは?今度のMTGで話そう。」と楽しみで仕方なく、初訪問の2週間後には、既にMTGのために本業を頑張るというマインドになっていました。
MTGでの構想に実際に住んでいる方が納得してもらえるのかが気がかりでしたが。そこで関係人口の私だけが盛り上がって推し進めるのではなく、住民の方と一緒に飛騨市ファンクラブを盛り上げたい。
そう思い上田さんにお願いし、広報PRの私たちはワークショップを開催させてもらうことになりました。
訪問2回目
「おかえり」と迎えてもらった訪問2回目は言うなれば飛騨市に恋をした日と言っても過言ではありません。
ワークショップ開催までに時間があったので古民家のリノベーションに参加させてもらい、なぜ家造りをしているのかお聞きするとリーダーの洞さんは目を輝かせながらおっしゃっていたのが、「大人の秘密基地を作りたい」。
大人になっても子供の視点を大事にし、そして実行に移されていることに魅力を感じました。
ワークショップに集まったのはさまざまなバックグラウンドの方で、ずっと飛騨古川に住んでいる方、移住してきた方、Uターンしてきた方など。
上田さんの人望と飛騨市への関心の相乗効果で土曜の夜なのにも関わらず15名以上がコミュニティハウス『やまなみ』に集結したのです。
呼びかけた日数もギリギリで、ワークショップ開催も危ぶまれましたが、関係人口の私たちの企画構想と「これからの飛騨市について」のワークショプへ多くの方にご参加頂きました。
改めて私たちが知らない魅力の発見がありこれからも発信していこうと思えた瞬間でした。
「関係人口」を創出したいと思っている地方自治体の方は、訪問者に対して事前に課題点を伝えるのではなく、街の魅力を体感してもらうことが大切だと思います。
もし先に課題点を耳にしていたら課題の原因を究明しなければという目線で飛騨市を探索し、そして、解決をすると飛騨市に訪れたいと思えなくなっていたと思います。実際に訪れて街を感じることが何よりも当事者意識を持つうえで大切だと知れた体験でした。
「関係人口」になったら日常が豊かになった
「働くなら絶対に東京」私はこのような想いをこれまで持っていました。私自身、幼い頃から何でも揃っている東京という街への憧れがあり、東京で働くことが自分にとって一番の幸せだと。
飛騨に通った2回はとても居心地がよく「なんでこんなにも東京に依存していたのだろう」と、思うようになりました。
「牧成舎の牛乳は生乳なので美味しいです。」
ワークショップ開催時に住民の方から飛騨市の特産物をお勧めされました。どこの産地かを気にせずただ食欲を満たしているだけだった東京での食事とは異なり、飛騨の方々は、地産地消の精神をつらぬき土地の食べ物をいかに美味しく食べられるかを考えていらっしゃいました。
飛騨市の方を見習い、東京でも食事や睡眠にこだわるようになり、少しずつ体調がすこぶるよくなり、リズムが整ってきます。また、兼業をすることで、限られた時間内でパフォーマンスを発揮するにはどうしたらいいかという観点をもてるようになりました。
平日は、人と情報が多い東京で仕事をし、土日に飛騨へ行く。
このリズムが、自分の人生やこれからのキャリアをじっくりと見直す時間が持て、心にゆとりが生まれるのです。
もう一つ心にゆとりを持てた要因は、家族や仕事以外のコミュニティを持てたことです。例え仕事で失敗したとしても「もう終わりだ」と思うのではなく「何で失敗したのか」と失敗した事実に固執することはなくなりました。他に居場所があることで自信を持たせてくれるのです。
関係人口になって3ヶ月ですが、飛騨市と関わってから仕事へのアウトプットとプライベートでの時間の使い方に変化があり、格段に充実しました。
今後の展望
「東京と飛騨の架け橋になる」
これが自分自身に対するミッションです。関係人口としての特性を生かし共創する仕組みをつくっていきたいです。
オンラインコミュニケーションが発達した現在は昔ほど距離間の障壁はなくなっていると思います。
東京と飛騨で面白いことをしている人やコミュニティ同士をつなげることで更なる飛騨ファンクラブの発展が見込めるのではないかと思っています。
「やりたい」と思ったことを実現しやすい特徴の飛騨。まずは飛騨に訪れて体感してもらいたいです。
共創する仕組みってなに?ちょっと参加してみたい!など少しでも興味を持った方はぜひご連絡をお待ちしております!
一緒にワクワクしましょう!
【HP】飛騨市ファンクラブ
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