建機用油圧フィルタでグローバルトップクラス、国内シェア70%を誇る、ヤマシンフィルタ株式会社は、独自量産化技術を用いた合成高分子系ナノファイバー「YAMASHIN NANO FILTER™」による国産マスクおよびマスクシートを、2020年5月18日(月)より自社サイトにて先行販売開始したそうです。
今回のマスクおよびマスクシートは、グローバルに展開する総合フィルタメーカーとして60年以上にわたって培ってきたフィルタ開発のノウハウを活かし、世界初である独自のナノファイバー量産技術による【超高捕集効率】と【性能持続性】が特長で、一般の方々はもちろん医療従事者の方々も使える製品として開発したそうです。
商品概要
「YAMASHIN NANO FILTER™」を使ったマスク及びマスクシートの特長
特長① 3次元構造の超極細繊維で高い捕集性能
一般的なマスクフィルタに使用される化学繊維の繊維径は約3μmの平面(2次元)形状であるのに対し、「YAMASHIN NANO FILTER™」は0.2~0.8μmのナノサイズの繊維径が綿状の立体構造。
そのナノ綿には繊維が立体的に絡み合った結果、数億の超微細な空隙ができており、ウイルス等の異物は効率的にその空隙に捕集され、同時に空気もスムーズに通すことができるそうです。
特長② 長時間使用しても性能低下がわずか!
新品のマスクの捕集性能が、24時間の装着によりどのくらい低下するかを示したグラフ。
一般的なマスクが「静電気の帯電」によってウイルス等の捕集を行っている一方、ヤマシンフィルタ株式会社のマスクフィルタは主にナノレベルの空隙で捕集するため長時間使用しても捕集性能の低下がほとんどないそうです。一般的使い捨て不織布マスクでは24時間使用で当初性能の約35%に低下、高性能マスクも約78%まで低下する中、ヤマシンフィルタ株式会社のマスク用フィルタを使用したマスクは、約90%の性能をキープするそうです。
特長③ 押し洗い・アルコール除菌で繰り返し使用可能
一般的なマスクの多くは、水洗いやアルコール除菌によって帯電している静電気が除去されてしまい、捕集性能は大幅に低下します。
ヤマシンフィルタ株式会社のマスク及びマスクフィルタは押し洗いを5回行っても捕集性能の低下がほとんどないことを社内試験により立証したそうです。
特長④ 日本製で安定供給を確保!
日本で供給されているマスクの80%は海外で生産されているのが現状だそうです※。ヤマシンフィルタ株式会社のマスク用フィルタは佐賀県の自社工場のクリーンルーム内で製造されており、海外の情勢に左右されない、安定した供給が可能だそうです。
高いろ過精度を要求される建設械用フィルタメーカーが培ってきたノウハウで、厚みが均一なシートの製造が可能とのことです。
※ 出典:(一社)日本衛生材料工業連合会(引用許可番号210)
約3000枚分を東京慈恵会医科大学附属病院、及び東邦大学病院へ寄付
一般発売に先駆けて「ヤマシン・フィルタマスク」500枚及び「ヤマシン・フィルタシート」約3000枚分を東京慈恵会医科大学附属病院(東京都港区)及び東邦大学病院(東京都大田区)に寄付されたそうです。
今回、量産化に成功した合成高分子系ナノファイバー「YAMASHIN NANO FILTER™ 」を新たな分野への展開を図る革新的な素材と位置付けているそうです。