次世代を築く子どもたちを「本気で」サポートする。

連載 | NEXTSTAGE まちのプロデューサーズ2.0 | 31 次世代を築く子どもたちを「本気で」サポートする。

「アナウンサー」という本職を生かしつつ、スリランカの子どもたちを支援する活動をされています!


お話を聞いた人


秋沢淳子さん TBSアナウンサー・『SPUTNIK International』創設理事


横尾 今回ご紹介するのは、TBSのアナウンサーとして活躍するかたわら、『SPUTNIK International』の創設理事としてスリランカの子どもたちの教育支援や人づくりに取り組んでいる秋沢淳子さんです。仕事とソーシャルな活動を両立させている秋沢さん、スリランカでの活動について教えてください。


秋沢 日本語をはじめとした語学学校や孤児院の運営、グリーンバードスリランカチームを通じた子どもたちへのボランティア教育などを行っています。海外からのスリランカ訪問の手伝いやスタディツアーの受け入れ、またスリランカから日本への留学サポートなども行い、国際交流に努めています。先日は新たな寄付をいただき、現地に語学教育のための新校舎をオープンさせることができました。横尾さんはグリーンバードの活動も兼ねて、その竣工式に来てくれたんですよね。


横尾 その節は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。秋沢さんが多くの子どもたちに囲まれている姿が印象的でした。そもそもなぜ、スリランカに関わり始めたのでしょうか?


秋沢 きっかけは高校時代、公益財団法人『AFS日本協会』を通じたニュージーランドへの交換留学でした。異なる生活習慣を持つ仲間たちと暮らす中で、異文化を尊重する若者が増えることが世界平和につながるのだと実感しました。時が経ち、アナウンサーとなったある時、留学時代を一緒に過ごしたスリランカ人と日本で再会しました。当時、スリランカは内戦中でしたが、さまざまな話を聞く中で、私にできることをしたいと考え、子どもたちをサポートする活動をはじめました。


横尾 活動のモチベーションは、どこから生まれているんですか?


秋沢 例えば、子どもたちへの教育としてはじまった「ごみを分別する」という習慣は、もともとスリランカにはないものでした。これまで関わってきた子どもたちが着実に成長している場面をつぶさに見ることができるのが一番ですが、教育を通じて文化をつくり、それがまちづくり、国づくりに少しでも貢献できていると思うと、その思いが原動力となり、ついついスリランカに足繁く通ってしまいます。


横尾 活動を続ける中で大変なことは何ですか?


秋沢 実は私、そんなに大変だと感じたことはないんです(笑)。普通の会社員の生活をしていたら、もしかしたら難しいこともあったかもしれませんが、アナウンサーという仕事柄、生活すべてが、自分の経験すべてが、仕事に活きてくるんです。それならば、人と違う経験をしたほうがいい。理念や目標に共感して一緒に活動してくださる方々がたくさんいるので、みんなに支えられ、楽しみながらできています。


 何か始める時に大切なのは、一番最初の「よしやろう!」というちょっとした勇気です。「何か」が見つからないという人が多くいると思いますが、そんな時は、とにかく今ある活動に参加してみればいいと思います。課題が見つからなかったら解決策も見つかりません。行ってみて違うなと思ったり、しっくりこなかったら、自分で新たな活動をやってみたり……と、常に正解を探し続ける姿勢が大切だと思います。


取材後記


 秋沢さんとは、グリーンバード赤坂チームを一緒に立ち上げて以来、ずっとボランティア活動をご一緒していますが、今回、久しぶりにゆっくり真面目なお話をしました。取材当日も夜勤で、朝までニュースを読んでいたそうですが、多忙な日々を感じさせない明るさやバイタリティが周りの人を引き込み、多くのボランティアを巻き込んでいくのだろうなあと思いました(ボランティアも寄付もいつでも募集中とのことです!)。「やりたいことをやっているだけだからストレスではないし、大変だと感じたことはない」と語る秋沢さん。「少しのストレスは、動物として生きるうえで必要なのよ」とも。大変なことを大変だと本人が感じないからこそ、長く続くのかもしれませんね。(横尾)

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