こんにちは、「海苔バナ」です。
皆さんは、「歩いて楽しい町」ってどんな町だと思いますか? 私が住むエリアはとてつもなく退屈ですが、見つけたんです。(お金をかけずに)楽しくなりそうな仕掛け。早速始めました!
お散歩しても町がつまらない理由
びっしりと家が建ち並ぶ住宅街。お散歩してもつまらない町の理由を私なりに考える。
- )人が歩いていない ← 車社会
- )住宅に個性がない ← 40年くらい前に開発されたベッドタウン
- )個性のあるお店が皆無
1.)の運転ができなくなった時点で人生の8割が終わりそうな「車社会の功罪」についてはまた改めて。
2.)の「住宅業界全体の闇」はソトコトには不向きなので触れない。
今回は3.)の「個性のある店」をテーマにします。
個性があるお店がない理由は容易に想像がつく。集客できるくらいのお店なら、もっと人の多いところに出店する。車社会なので駐車場を借りないと誰も来てくれないし、駐車場まで借りて集客できなければ店番をするモチベーションが保てない。
父が持ってきたナスが発見のきっかけ
ある日、父がお散歩に出かけてナスを6つ持って帰ってきた。お散歩をしていて、あるお家のガレージに「規格外のためご自由にお持ちください」と段ボールに書かれて野菜が入っていたそうな。その日以来、飽きっぽくて毎日お散歩のルートを変える父が、そのお家の前だけは必ず通るようになった。
野菜が並ぶのは時々だけど、「今日はニンジンがあった!」と嬉しそうに帰ってくる。野菜を買う余裕がなくて必死なわけではない。ちょっとした楽しみになっているという感じ。
なので、私も始めることにした。「ご自由にお持ちください」BOXと「ガレージセール」。実家にUターンしたら、実家は物で溢れかえっている。物が減ったら有効な空間が広がり、暮らしも快適になりそう。でも、まだ使える物を捨てられない性格なのでうってつけじゃないか! と思って。
「ご自由にお持ちください」BOXで、うちの前を通る習慣を作ってもらう。「ガレージセール」で、ご近所さんとコミュニケーションが生まれる。
始めてみた反応は…
始めてみたら「車がないから普段の買い物は通販だけど、やっぱり見て買えるのは楽しい」と70代の女性に言ってもらえた。
「需要ある?」という希望を抱く。
うちに並ぶ物は、洋服・食器・雑貨で、年代のメインは40~50年くらい前のもの。最も古い物で70年くらい前のものかな。ガラスも陶器もプラスチックも、麻やシルクの生地も今お店に並んでいる物よりずっと質感がリッチだったり、材料がふんだんに使われていたり、繊細な手仕事から“時代”が見えたり。引っ張り出して洗ったり、拭いて磨いて美しさを取り戻すと、同じ物とは思えないほど「生きている」という感じがしてパワーをもらえる。
メルカリも含めて1000点近く手放す中で、新しい出会いも生まれ、初めて会う方が商品を見て思い出すエピソードから半生に触れることも。「久しぶりに誰かと話した」という人に感謝までされる。オンラインで生活のほとんどが済む中、私はとことんリアルな人との触れ合いが好きなんだなと思う。
さらに考えた。
「ご自由にお持ちください」BOXが点在する街になったら、お店がなくても歩くの楽しい街になるんじゃないかな?と。なのでネットワーク化の仕組みも(一応)作った。自分の家の物の整理や管理で精一杯でネットワーク作りにまで手が回っていないけど、体を張って、足も使って、「家中に物が溢れてたりしませんか?」ってじわじわ広げていく。
そして、家中の物を整理していたら、また別の展開と妄想が生まれたので次回はそれをお伝えしようと思います。
読んでくれてありがとうございました!