MENU

サスティナビリティ

SDGsと地球環境系プロジェクトガイド。vol.4

  • URLをコピーしました!

サスティナブルで地球にやさしい、未来をつくる取り組みやものがどんどん増えています。ここでは、そんな魅力あふれる団体や取り組みの紹介とともに、各団体の方が愛用・おすすめするエコでサスティナブルなアイテムも併せてご紹介します!

目次

荒川クリーンエイド・フォーラム

 埼玉県秩父市から東京湾へと流れる荒川。『荒川クリーンエイド・フォーラム』は、高度経済成長に伴って汚染が進んでしまった荒川の清掃活動を行って26年になる。これまで「荒川下流河川事務所」を中心とする行政のバックアップを受けながら市民団体を中心に運営し、累計23万人が活動に参加してきた。荒川の本流や支流の至るところで、拾い集めたごみの種類を調査・発信する“調べるごみ拾い”をするのが特徴。発生源を特定することでそもそもごみを出さない、増やさないように人々の行動を変えていき、ごみを拾わなくてもよい世の中を目指している。

 数年間で20〜60トンのごみが回収されたことで荒川河口の泥干潟が健全な姿を取り戻しつつあり、水質の悪化などが原因で減っていた準絶滅危惧種のトビハゼの個体数も回復傾向にある。また、これらのごみが回収されなければ台風などの際に東京湾や太平洋に流出してしまうため、海洋ごみの発生抑制にもつながっているという。

 (47261)

水域の清掃がトビハゼなどの貴重な生物の保護につながる。
 河川・海洋ごみの問題の解決には、発生源への対策とすでに自然界に出てしまったプラスチックごみの早期回収が重要だ。「発生源対策をするにもまず、現状をリアルにイメージすることが大切だと思っています」と代表理事の高山亮さん。一般市民の参加はもちろん、CSR活動や新人研修プログラムとして年間30〜50社の企業が参加。現在は、オンラインで実施できる研修プログラムも開発して、チームワークや社会課題の解決について理解を深める機会にもつなげているという。今後は、河川・海洋ごみ問題への関心を新しい層にも広げていくため、エンターテインメント性を重視した啓発動画の製作や拡散にも力を入れていく予定だ。
 (47268)

トレードマークでもあるスーツ風の作業着でごみ拾いをするメンバーたち。YouTubeでの発信なども行う。
 (47263)

代表理事 高山 亮さん。

おすすめアイテム

 (47265)

右/「TS DESIGN」のスーツ風ワークウェア。何度も洗って使えるスーツ風作業着は団体の必須アイテム。左/糸くずフィルター。化学繊維素材の服を洗濯すると発生するマイクロファイバーを除去するための商品。洗濯機の中に入れて使う。
text by Mari Kubota & Hiroya Honma(SOTOKOTO)
記事は雑誌ソトコト2021年9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね
  • URLをコピーしました!

関連記事