主に中小企業を対象に広報PR支援を行う植田さん。その手法はプロジェクトにも生かせることが多く、自身もそういった活動に関わっている。ローカルにおける広報的視点や考え方が身につく本、広報として持っておきたい基礎知識が学べる本などが挙がった。
植田聡子さんが選ぶ、ローカルプロジェクトのアイデア本5冊
『新版 広報・PRの基本』は、広報に関わることになったら最初に読んでおくことをおすすめしたい、基礎の基礎をまとめた教科書的な内容です。相手が知りたいことを発信する「広報」ではなく、自分たちがどれほどすばらしいかを発信する「広告」をつくってしまい、メディアに採り上げてもらえないなど、よくある間違いが減るはずです。持っておきたい心構えや専門用語などもわかりやすく説明しています。テレビ局名の一覧など、どの地域のどこでどんなことを発信しているのか、ざっくりとイメージがつかみやすくなるのも優れたポイントです。
『記者ハンドブック 新聞用字用語集』も、基本として知っておいたほうがいいという観点で選びました。広報は”プロジェクトとメディアの通訳“でもあるので、メディアのルールを知っておくと誤解やすれ違いが少なくてすみます。熟読する必要はありませんが、一冊手元に置いておこうという姿勢が大事だと感じられる本です。
資金が潤沢ではない場合が多いローカルプロジェクトではSNSでの発信が大切になってきます。そのやり方の参考にできるのが、『「普通」の人のためのSNSの教科書』。個人の発信方法がベースですが、世界観のつくり方などプロジェクトでも応用できます。