目次
1. 風土自治 ─内発的まちづくりとは何か
風景学を研究する著者の膨大な知見をまとめたもの。気候変動が進むなか人はどう生きていくのかと、「自治」のための場づくりを行ってきた私にとって共感するところが多い本です。場づくりと運営に新たな視点を与えてくれます。
著者:中村良夫
出版社:藤原書店
出版社:藤原書店
2. 最強の縄文型ビジネス ─イノベーションを生み出す4つの原則
株式会社を「縄文時代の村」と「弥生時代の村」にたとえて説明し、縄文型ビジネスの有用性をユニークな視点で説いています。軽く読めて、場をつくる際のプロジェクトマネジメントの手法としても参考になりそうです。
著者:谷中修吾
出版社:日本経済新聞出版
出版社:日本経済新聞出版
3. 「地区の家」と「屋根のある広場」 ─イタリア発・公共建築のつくりかた
イタリアの公民館的な施設と、開かれた図書館を紹介した本。パブリックでもない、プライベートでもない場所をどうつくるか。施設の図面も掲載されているので、そうした場所をつくろうとする人には参考になる本でしょう。
著者:小篠隆生、小松尚
出版社:鹿島出版会
出版社:鹿島出版会
4. 子どもの参画 ─コミュニティづくりと身近な環境ケアへの参画のための理論と実際
子どもが成長する場を社会的にどうやってつくるかという視点で、子どもの参画について書かれた名著。ユニセフの委託調査に基づき、その調査結果と理論を述べ、子どもとコミュニティの関係性についても考察しています。
著者:ロジャー・ハート、木下 勇(監)、田中治彦(監)、南博文(監)、IPA日本支部(訳)
出版社:萌文社
出版社:萌文社
5. ひとの居場所をつくる ─ランドスケープ・デザイナー 田瀬理夫さんの話をつうじて
岩手県の『クイーンズ・メドウ・カントリーハウス』で、田瀬理夫さんの実践から導き出された言葉を著者が聞き取り、紡いだ本。ビジョンをもってていねいにつくることが、人が集まる場づくりのために大切だと気づかされます。
著者:西村佳哲
出版社:筑摩書房
出版社:筑摩書房
photographs by Hiroshi Takaoka & Yuichi Maruya text by Kentaro Matsui
記事は雑誌ソトコト2022年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。