こんにちは! 『ハピキラFACTORY』の正能茉優です。さて、特別編2回目となる今回の事例は、長野県・小布施町の「栗鹿ノ子」。ハピキラを立ち上げるきっかけにもなった、小布施堂さんとのお仕事をご紹介させていただきます!
今回の舞台となる小布施町は、人口およそ1万人、長野県で最も小さなまちです。「栗と北斎のまち」とも呼ばれるこのまちの特産品は、もちろん「栗菓子」。中でも栗と砂糖だけを練り上げた「栗鹿ノ子」は、栗きんとんのようなお菓子で、濃厚な栗の風味を楽しむことができる一番の売れ筋商品でした。しかし、若者や若い女性になかなか手に取ってもらう機会がないことがまちの悩み。
若い人にも買ってもらおうと、甘さを控えめにした新しいラインナップをつくってみたり、おしゃれなカフェをオープンしてみたり、まちではすでにたくさんの工夫がされていましたが、当時女子大生の私には思うことがありました。それは、「栗菓子っていつ買うんだろう?」ということ。そう、どんなにおいしい栗菓子であれ、そもそも栗菓子を買う機会が思いつかなかったのです。
それもそのはず、お客様の中心である40〜50代の方々は、お中元やお歳暮、はたまた手土産などに「ちょっぴり特別な贈り物」として、このお菓子を購入していました。しかし、私たちには、そういう機会がそもそもない。
そこで、まず私が考えたのが、「自分が、自然と“ちょっぴり特別な贈り物”としてお菓子を買うタイミングはいつなのか?」ということでした。味はとてもおいしいけれど、自分のおやつや友達への差し入れに購入するイメージは正直ない。そんな「栗鹿ノ子」を、いかに若者が「買いたくなるタイミング」に差し込むか。詳しくは、ハピキラSPICESをご覧ください!
HAPIKIRA PRACTICE:小布施町・栗鹿ノ子編(小布施堂)
長野県・小布施町の銘菓「栗鹿ノ子」。栗と砂糖だけを練り上げた、濃厚な栗の風味の和菓子で、本物志向の40〜50代のお客様に人気。“若い女性”にも売っていきたいとお話をいただいたのだが、そもそも栗菓子って買う機会がない。味はおいしいのに、困った。
課題
若者は、大人に比べ、お菓子を贈る機会が少ない。だから、栗菓子を買う機会も少ない。
ハピキラSPICES
中身はそのまま、若者がお菓子を買う機会に合わせた商品に!
若い女性がお菓子を買う機会と言えば、クリスマス・バレンタインデー・ホワイトデー。このどれかに合う商品にすることができれば、自ずとその選択肢に入るはず。お中元・お歳暮はあまり買わないので、今回はNG。
提案
栗菓子を“バレンタインギフト”に。「渋谷PARCO」にて販売!
おいしい中身はそのまま、外箱をハート形に。より手に取りやすいよう、商品名もかわいらしく「かのこっくり」に変更しました。外箱だけを変更したため、生産ラインを変える必要がなく、コストも最小限に。販路は若い女性が集まる渋谷を中心に拡大し、10日間で2000個完売の人気商品に!!
ハピキラ’S EYE!
先日初めて行った、家の近くのラーメン屋さんで出てきた餃子。餃子を主役にしつつも、その存在感をユーモラスに、圧倒的に引き立てるお皿がとても素敵でした。パッケージを考える時は「おしゃれ」に考えがちですが、こんな考え方も面白いな……とメモメモ。
ハピキラ’S WORK!
ハピキラ名物リボンカット!今年もお中元の準備が始まりました!
今年もやってきた、お中元シーズン。私たちは、お中元・お歳暮の季節に販売している「JAPAN OMOTENASHI COLLECTION」の外箱に使うリボンを自分たちの手でカットしています。最初こそ大量のリボンを切るのはなかなか大変でしたが、6年目を迎えた今は、もうお手の物。だいぶ早く、だいぶ上手に切れるようになりました。写真は、ソニーのお昼休みに、リボンを切っている様子です(笑)。初心を忘れずに、応援してくださる皆様に感謝しつつ、今月もハッピーに戦います♡
IGP……ハピキラによる「イマドキ女子が(I)グッとくる(G)ポイント(P)」を略した造語。