日本国内でもフェムテック、フェムケアが拡大している中、生理管理アプリの先駆けである「ルナルナ」もさまざまなサービスを展開しています。
例えば、独自の福利厚生制度もそのひとつ。「ルナルナ オンライン診療」を活用した婦人科受診と低用量ピルの服薬を支援する制度です。そして、フェムケーションという造語を作り、啓もう活動にも力を入れています。
女性+教育=フェムケーション
そしてフェムケーションとは、Female(フィメール)とEducation(エデュケーション)を組み合わせた、「ルナルナ」が発信しているカテゴリーです。その名の通り、女性の身体について学ぶこと。そのフェムケーションへの取り組みについて、ルナルナ副事業部長の那須理沙さんにお話を伺いました。
悩みを解決するための選択肢があることを伝えたい
生理に関する悩みはひとりひとり異なるにしても、今までは恥ずかしくてあまり相談しなかった、できなかったということが根付いてしまっていたこともあり、我慢をすればいいとひとりで抱えているケースがとても多かったと感じています」
時代の流れとともに、女性の社会進出もあり、ライフスタイルも多様化。いろいろな生き方を選択できるようになってきました。近年は特に、社会全体でフェムテックの大きな流れを感じるようになってきた中で、女性のヘルスケアの課題が少しずつ認知されてきたことがフェムケーションの広がりを後押ししています。
「ヘルスケアにまつわる悩みは、生きづらさにもつながっていると考えています。ただ、その悩みをオープンにしていくことを強要するのではなく、解消する選択肢がこんなにたくさんあることを知ってほしいと思っています。今までは我慢することが当たり前で、悩みの根本解決を諦めてしまっていたかもしれませんが、解決するためのさまざまな選択肢があるということを伝えていきたいです」
フェムケーションが気付きのきっかけに
花王が展開するカウンセリングブランド「トワニー」との協働が、期間限定(2021年5月4日まで)でスタート。「ルナルナ」内に美容アドバイスを提供するコンテンツ「トワルナキレイ相談室を設置し、肌状態や肌悩みに応じて32通りの中から最も適したスキンケアアドバイスを提供しています。
・ルナルナ×総合商社 丸紅株式会社
自由参加ではあったものの、海外駐在の方などを含め、約120名に向けて、フェムケーション講演の実施。また、「ルナルナ オンライン診療」を活用した婦人科受診と低用量ピルの服薬支援プログラムは、実証を開始しました。
・ルナルナ×IT企業株式会社サイバーエージェント
新入社員、約50名に向けてフェムケーション講演を実施。
「フェムケーション講演では、ルナルナが持つビッグデータを基にした情報や女性の身体のことや生理の知識について産婦人科医の先生にお話ししていただきました。企業によって取り組み方はさまざまではありますが、業種の枠組みを超えて、働く女性という観点で一緒に取り組みをさせていただけたのは大きな一歩だと思っています。
やはり、女性の生きやすさにおいて、男性へのアプローチは重要なポイントになってくると考えていた中での取り組みでもあったので、ルナルナだけでは難しかった領域への広がりを可能にしてくれる試みだと感じました」
フェムケーションで男性の意識も変化している
「ルナルナは当初、生理日の予測ツールという位置づけでしたが、時代の変化とともにライフプランの多様化に合わせて、目的別にご利用いただけるサービスに変化しています。例えば、アプリ内に妊娠を希望される方向けのステージやパートナー向けの機能を追加してきました。
パートナーときちんと共有してお互いの理解を深めたうえで日々の生活をしていくことの重要性が高まってきていると感じています。そして、男性側も、女性の身体を理解することを大切にしたいと考える方が増えているため、気持ちや考え方も変化してきていると感じています。これからもその変化に寄り添うように、少しずつ変化させながらルナルナからの発信を行いたいと思っています」
フェムケーションを取り入れていこう
これからどんどんフェムケーションに触れる機会が増えていき、そこで得た知識が、これまで抱えていた悩みを解決する選択肢になるかも。それは、毎日の暮らしをより快適に、健やかに過ごせることにもつながっていきます。
株式会社ツインプラネットが運営するフェムテック情報共有サイト。《毎日をイキイキと、自分らしく過ごす》ため、《自分のカラダについての“知らなかった”をなくす》ことを目的に、女性の健康に関するコンテンツを公開しています。
https://femtech.tv/