身土不ニ。それは小さな、でも毎日できる自分と地域のヘルスケア。

身土不ニ。それは小さな、でも毎日できる自分と地域のヘルスケア。

お店で食品を買うとき、原材料表記はチェックしますか?無添加食品・オーガニック・遺伝子組み換え食品の有無…近年は食の安全が注目されるようになり、購入する食品・農産物へのこだわりを持つ方も増えてきましたね。「できるだけ国産で添加物が少ないものを買うようにしてる」そんな方へお伝えしたい言葉、それは『身土不二』。自分と地域、両方にとってハッピーな”食のスタイル”をご紹介します!

身土不二。それは健康、環境、そして地域の未来を支える食の基本。


”地産地消”という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。


地域で作られた生産物を地元の人が買って消費することで、その地域の経済の活性化・食料自給率の向上・消費者と生産者とのつながりなど、たくさんのプラスを生むという考え方ですね。


今回ご紹介する”身土不二”という言葉は、それを人の身体の面から見た考え方なのです。



 いのちを育む食の基本は、身土不二。これは「人と土(環境)は一体で、人のいのちと健康は食べもので支えられ、食べものは土(環境)が育てている」という考え方です。
 たとえば、暑い国では水分を補給してくれる南国特有の果物や野菜が育ちます。そこで暮らす人々にとっては、暑さをしのぎ、体調を整えるために必需品ですが、寒い地方や冬の日本で食べたらからだが冷えてしまいます。慣れ親しんだ環境と、その地で採れた食べものをいただくことが、いのちと健康を育むのです。


(引用:創健社HP「2.いのちを育む食の基本は、身土不二と一物全体」http://www.sokensha.co.jp/think/Proposal02_Shindofuji.html  、2020/5/30)



「いのちと健康を育む」ための食の基本。


自分が暮らす地域で作られた生産物を食べることが、自分や家族の健康、そして地域の健全な成長を助けるなんて、奥深いですよね。


「そうはいっても、忙しい毎日の中、地元で生産された食品を毎日食卓にそろえるなんて簡単なことじゃない。
ビルに囲まれた都心に住んでいれば尚のこと。現実的じゃないな。」


そんな本音、感じていませんか?


たしかに食材を全て地元産のもので揃えるのは難しい。でも、実はちょっとした工夫で手軽に実践することができます。


たとえば、こんな感じで!


 


何にでも使える万能塩麹の作り方


市販の乾燥米麹と天然塩。あとは水を混ぜるだけで完成!
乾燥米麹と天然塩。あとは水を混ぜるだけで完成!

調味料の定番となってきた塩麹。ご家庭に常備されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
野菜に少量をもみ込むだけで簡単に漬物になったり、肉や魚の旨みを引き出してくれたりします。


さらに!漬け込むだけではなく、炒め物のタレとして使えたり、塩がわりにドレッシングに使ったり。発酵食品なので身体にもとても良いという、まさに万能調味料なのです。


実は塩麹はとても簡単に手作りできます!
スーパーで売っている乾燥米麹を買ってくれば、あとの材料は水と天然塩だけ。
手軽に作れる発酵調味料なのです。


材料



  • 乾燥米麹   200g

  • \t
  • 水      200〜250cc

  • \t
  • 天然塩    40〜50g


調理器具・道具



  • 保存容器(瓶・タッパーなど)

  • \t
  • スプーン

  • \t
  • 食器にも使えるアルコールスプレー


作り方



  1. 保存容器とスプーンをアルコールスプレーで消毒する(煮沸できる素材なら煮沸でもOK)

  2. \t
  3. 乾燥米麹をほぐして保存容器に入れ、水と天然塩を加えてよく混ぜる(水は米麹がギリギリ浸るくらいの分量で調整してください)

  4. \t
  5. そのまま常温で1週間おく。毎日1回はよくかき混ぜる

  6. \t
  7. 1週間経ったら冷蔵庫で保管しながら使用可能。1ヶ月くらいで使い切るようにする


 


たとえばスーパーで地元産のキュウリや大根、人参などを見つけた時。
一口大にスライスして塩麹をまぶし、冷蔵庫で1〜2日おけば、優しい塩加減の漬物が完成!


地元で獲れた新鮮な魚も、「買いたいけどすぐには食べ切らないなぁ」そんな時は塩麹をまぶして冷蔵庫へ入れておきましょう。
発酵の力が働いて、1〜2日もすれば旨味がギュッと詰まった状態に。ただ焼くだけで、ほんのり甘みを感じる料亭の味わいになりますよ。


他にも塩の代わりに和え物や炒め物、ドレッシングにと、料理のいろいろな場面で大活躍。


発酵の力で日々の健康と地元の食を支えることができます。


 


地元産の豚肉を使った生ベーコンの作り方


生ベーコン
地元産の豚バラ肉に天然塩、ハーブ、黒胡椒を刷り込んで、あとは冷蔵庫に入れるだけ。

焼いてそのまま食べても良し。パスタやサラダ、炒め物に入れても良しと、あれば何かと重宝するベーコン。


しかし、市販されているベーコンの多くは添加物がたくさん使われていて、ちょっと気がひけるなという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
とはいえ普通のベーコンは燻製して作るため、自家製するには手間がかかるもの…


そこでオススメしたいのが、イタリア料理によく使われる”生ペーコン(パンチェッタ)”


豚バラ肉を塩漬けし、熟成・乾燥させながら作るのが生ベーコン。実はどの家庭にもあるもので簡単に作れるのです。


たとえば1ヶ月に1回、地元産のちょっと良い豚バラ肉を買ってきて、こだわりの天然塩を使って生ベーコンを仕込む。
完成したら小分けにして冷凍し、朝ごはんや夕飯に少しずつ使っていく。


そんな毎日の食卓、素敵だと思いませんか?


材料



  • 地元産の豚バラブロック肉     500g

  • \t
  • 天然塩(海水だけで作られたもの) 50g

  • \t
  • 好みのハーブ           少々

  • \t
  • 粗挽き黒胡椒           少々


調理器具・道具



  • フォーク

  • \t
  • バット

  • \t
  • ボウル

  • \t
  • キッチンペーパー

  • \t

  • \t
  • 食器にも使えるアルコールスプレー


作り方



  1. 使う調理器具をアルコールスプレーで消毒する

  2. \t
  3. バットに豚バラブロック肉を置き、フォークで表面をまんべんなく刺す(味が染み込みやすくなる)

  4. \t
  5. 天然塩・ハーブ・黒胡椒を混ぜ合わせ、2の表面に均等に擦り込む

  6. \t
  7. バットごとラップをかけて冷蔵庫で3日間寝かせる。(肉からピンク色のドリップが出てくる)

  8. \t
  9. 3日経ったら冷蔵庫から取り出し、肉の表面の塩を水で洗い流す。その後、水を張ったボウルに10分間浸けて塩抜きする

  10. \t
  11. 肉の表面の水気をよく拭き、キッチンペーパーで肉をしっかり包む

  12. \t
  13. 網を重ねたバットに6を置き、ラップはかけずに冷蔵庫へ(キッチンペーパーで吸い切らなかったドリップが下に落ちるようにするため、網は必須です)

  14. \t
  15. キッチンペーパーが湿ってきたら、新しいキッチンペーパーで包み直して冷蔵庫へ戻す作業を1週間繰り返す(初日はキッチンペーパーを1日3〜4回かえますが、次第に肉から水分が抜けてくるので交換回数は付く悪なります。少しの辛抱!)

  16. \t
  17. 肉の赤みが濃い赤色になり、塩漬け前よりもひとまわり小さくなったら完成


 


湿ったキッチンペーパーを取り替えるのは面倒に思えますが、食事づくりのついでにパッと行えるので、意外と手間にもなりません。


生肉なので触った後の手洗いや調理器具の洗浄など、衛生管理には気をつけましょう。また、食べる時は加熱してくださいね。


我が家は毎月の月初めに1キロ分の豚バラブロック肉を買ってきて一気に仕込みます。
「完成したら何作ろうかな〜!贅沢に角切りにしてポテトサラダに入れちゃおうか」


そんな妄想をしながら過ごす時間は身体だけでなく心も癒してくれますよ。


 


肩肘はらず、身土不二を日々の食卓に取り入れよう!


もともとは仏教用語だった身土不二という言葉は、食の安全や食育推進の流れから一般にも知られるようになりました。


突き詰めれば奥の深い考え方で、日本で健康の観点から使われ始めたのは明治40年!
仏教以外でも長い歴史のある考え方なのです。


そんなものを日々の生活に取り入れようなんて言われたら、少し緊張して身構えてしまいそうですよね。
でも、完全に理解して取り込まなくても良いのでないかと私は思うのです。


「なんとなく、こういうことかな?」とできる範囲でやってみる。やりながら工夫してみる。
そうやって日々の食卓が少しずつ変わり、自分や家族の体調が整えられて、暮らしている地域とのつながりが生まれてくるのも、素敵じゃないでしょうか?


ぜひ、地元の旬の食材と手作り調味料・保存食がならぶ食卓にチャレンジしてみてくださいね!

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