え!標準語だと思ってた!福岡→岡山に移住したら通じなかった言葉5選

え!標準語だと思ってた!福岡→岡山に移住したら通じなかった言葉5選

生まれて38年間暮らした福岡から、岡山に移住して3年の筆者(ちなみに夫も同じです)。ずっと標準語だと勘違いしていた言葉が、岡山では通じなかったエピソードをまじえながら紹介します。

離合(りごう) 

ある日、子どもと公民館へ行ったときのこと。
地元・岡山市出身というママ友との会話で、こんなことがありました。

ママ友「ここまで歩いてきてるんですか?」
私「車で来たいんですけど前の道が狭くてぶつけそうで」
ママ友「たしかに運転しにくいですよね~」
私「前から車がきたら離合できませんよね」
ママ友「りごう?りごうって何ですか?」

離合(りごう) … 狭い道で車と車がすれ違うこと

福岡では道路標識でも見かけるので、てっきり標準語だと思っていたのですが、
実はこれ、方言だったんです。ただ調べてみると
福岡だけでなく、九州や西日本の一部でも使われているようで、
「離合」の標識を画像検索すると、大分や熊本など九州はもちろん、
山口、広島、京都などにもありました。
岡山は広島の隣ですし、もしかしたら岡山にも「離合」を使う方がいるかもしれません。

なおす

続いては保育園にて。息子が通い始めたばかりの頃、
持ってきた布団をどうすればよいか、先生に尋ねた際…

私「布団はなおしたほうがよいですか?」
先生「どこか破れたりしてますか?」
私「いえいえ、どこかに仕舞ったほうがよいですか?」
先生「大丈夫です、こちらで預かりますね」

なおす…仕舞う、片付ける、の意味

これも今だによく使ってしまうのですが、
「なおす」を「仕舞う」「片付ける」の意味で話すのは
九州をはじめとする方言で、関西など西日本の一部でも同様の意味で
使われるようですが、岡山では通じませんでした。
(兵庫県に隣接しているので地域によっては
通じる方もいるかもしれませんが…)

からう

子どもの習い事の教室ではこんなことがありました。
いつもリュックに道具を入れて持たせているのですが、
息子を迎えにいくと手ぶらで待っています。

私「あれ?来るときリュックからってきましたよね?」
先生「からって…?」

からう…「背負う」の意味

これも標準語ではなく九州の方言と知ったのは大人になってからです。
でも今だについ、使ってしまうんですよね。
私自身もよく子どもの頃、ランドセルのベルトを片方だけ掛けて歩いたりしていると
「ほら、ランドセルちゃんとからいなさい!」とよく注意されていました。

ちなみに息子のリュックは迎えの直前、
トイレに行った時に忘れてきてたようですぐに見つかりました(笑)。

リバテープ

次は子どもが保育園で転んでケガをしたときの話です。
朝、保育園の門を入るや否や、同じクラスの友達を見つけて走り出した息子。
案の定、園庭で転んでしまい、ひざをすりむいて流血してしまいました。

私「おはようございます。さっき息子がそこで転んでしまって…」
先生「あら、ほんとですね。〇〇くん、大丈夫?痛かったね~」
私「リバテープって貼っていただけますか?」
先生「リバテープ?絆創膏ですか?」
私「あ、そうです。すみません、よろしくお願いします」

リバテープ…絆創膏のこと

これも自宅では日常的に「リバテープ」と言っていたので、
ついそのまま話してしまいましたが伝わらず…。
リバテープって九州出身者が主に言うようなのですが、
元は熊本の製薬会社の名前(および商品名)からきているそうです。
調べてみると絆創膏の呼び名は他にも地域性があるようで、
「カットバン」や「バンドエイド」など、各地方で流通した商品によって異なる様子。
みなさんは何と呼びますか?

いぼる

最後は、夫が仕事で経験した話です。
梅雨の晴れ間、地元の取引業者の方と畦道を歩いていた時のこと。

業者の方「昨日の雨はひどかったですね」
夫「降りましたね~。あっそこ、いぼるから気をつけてください」
業者の方「えっ?なんですか?あーっ靴が…」

いぼる…ぬかるみなどにはまること

「いぼる」は福岡の方言で、
雨などで濡れて柔らかくなった地面などに足がはまって抜けなくなる
という意味で、「いぼって足が抜けん」「いぼらんごと気をつけり~」などと使います。
私も夫も長く福岡に住んでいたので家庭では日常的に話すのですが
うっかり外で使ってしまうことも(笑)。
これはさすがに通じなかったようです。


このように長く同じ県に住んでいると、
日常的に使っている言葉が標準語だと思いこんでしまうこともあります。
引っ越した先で堂々と話してしまい、伝わらず恥ずかしかったりもしますが、
それがきっかけで地元の方と仲良くなることもありますよね。

みなさんの地域でも、方言や特徴的な言い回しはありますか?
同僚や友達に聞いてみると、面白い発見があるかもしれません。


イラスト:イラストAC
写真:写真AC

文:西紀子

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