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特集 | 東京の島々から私のお気に入りを見つける、あれこれ特産品座談会開催!

【プレゼントにもおすすめ「美容・工芸」編】東京の島々から私のお気に入りを見つける、あれこれ特産品座談会〈第二回〉開催!

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東京都にある11の有人離島。「東京」でありながらも、思わず息を呑むほど力強い自然や、昔ながらの人の暮らしが息づくオアシスのような場所。島ごとに個性が豊かで、宝物のような魅力にあふれる島々はまさに「東京宝島」。そんな島々に想いを馳せる中、どうにか自宅でも島のよさを体感できないものかと思い立ち、あれこれ感想を言い合うこの座談会がスタートしました!
『東京愛らんど』で扱う各島の選りすぐりの特産品​​の中からセレクトし、関係する方々と“勝手に”盛り上がる本企画。第二回目は「美容・工芸編」です!

東京諸島が誇る、美容&工芸の特産品とは?

日本全国のステキな特産品を、つくり手のストーリーとともに紹介している『ソトコト』編集部が進行役となり、以前、編集部とともに東京の離島を巡った編集者・乾祐綺さん、東京諸島の地域振興を担い、東京諸島のアンテナショップ『東京愛らんど』を運営している『東京都島しょ振興公社』の方々とで、島に思いを馳せる「東京宝島へ誘うチーム」を結成。

日本のローカルの特産品に興味があるゲストや、『ソトコト』が企画・運営に関わっている、 地域と首都圏に住む人々をつなげる「関係人口講座」の受講生とともに「あれこれ特産品座談会その2 テーマ『美容、工芸編』」を開催しました。

お土産ではあるのですが、実用的な特産品が多数集まった今回。ゲストの専門的なコメントも示唆に富み、充実した学びの機会となりました。

まずは今回の「美容・工芸編」の参加メンバーの自己紹介から。ゲストの3名は全員女性。美容や工芸に関心が高く、楽しみながらも真剣な面持ちで談義に参加してくれました。
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左から、『東京都島しょ振興公社』の下河辺悠美さん、「関係人口講座」修了生の小林遼香さん、写真家・編集者の乾祐綺さん、『Retocos』代表取締役・三田かおりさん、『東京都島しょ振興公社』の百井陽敏さん、「関係人口講座」修了生の引間彩さん。
乾祐綺さん
写真家、編集者。昨年はソトコト編集部ともに大島、利島、新島、御蔵島、青ヶ島を巡った。「島の恵みを活かした美容や工芸品の数々。今日も楽しみながら談義したいと思います」。
下河辺悠美さん
『東京都島しょ振興公社』事務局長。「公社の仕事は島に軸足を置き、地域振興をお手伝いする団体。今回は、個人的にも関心の高い美容と工芸。楽しみたいと思います」。
百井陽敏さん
『東京都島しょ振興公社』業務課 課長代理。新島村役場から派遣。「生まれは式根島です。今日はみなさんに島のことを知ってほしいと思いつつ、自分自身今日の談義を通して、新たな島の魅力発見をできたらなって思っています」。
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本日の座談会テーマ「美容・工芸」で集まってくれたゲストの3名。それぞれの視点で特産品を体験していただきます!
三田かおりさん
『Retocos』代表取締役。佐賀県唐津市の沖合にある8つの離島に自生する地場の産物でオーガニックコスメや香料の原料を生産。「今の事業の視察で、東京諸島を巡ったことがあります。今日は、久しぶりに島に触れることができてうれしいです」。
小林遼香さん
『ソトコト』とシーズ総合政策研究所と共同で実施している、富山県を舞台とした「とやまつながるラボ」の三期生。「島が好きで、沖縄や、海外などでも島を巡ったりしてきました。東京の離島はずっと行きたいなって思っていました」。
引間彩さん
東京農業大学3年、地域創成科学科専攻。山形県金山町との関わりを考える 「カネヤマノジカンデザインスクール」修了生。「東京の離島は行ったことがありませんが、春休みに友だちと行ってみたいなって話していたところなんです」。

実は万能オイル。パッケージもかわいい椿油。

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左上から時計回りに大島の「三原椿油(ミニボトル)」黄・赤・緑、大島の「生の椿油(シャボン)」、利島の「神代椿」の金と銀。
編集部 今回、最初にみなさんにお試しいただきたいのが、島の特産品である椿油です。三田さんも、『Retocos』で椿油を手がけられているんですよね。

三田かおりさん(以下、三田) はい! 私は佐賀県唐津市の離島で、島に自生する植物からオーガニックコスメなどをつくる会社をしています。加唐島という島では、島の人たちに収穫や、搾油などをお願いして、一緒に椿油をつくっていますよ。

乾祐綺さん(以下、乾) 三田さんとは以前、雑誌『ソトコト』の取材でもご一緒させていただきました。加唐島や九州などと比べて、東京諸島の椿は違うんですか?

三田 確実に違うのは、加唐島では木に成っているものを摘果しますが、大島や利島では、熟して木から落ちたのを拾っている点です。また、利島では誰の木から採れたものかがはっきりわかる点もあります。トレーサビリティ(*)がしっかりしていると感じます。
*トレーサビリティ:商品の生産から消費までの過程を消費者自身が確認できること

下河辺悠美さん(以下、下河辺) 島内に約20万本の椿があると言われる利島の椿は、まさに畑。完熟し、落ちたものだけを拾うから、椿畑の整備もしっかりされています。下草狩りなどもていねいで、庭みたいにきれいに手入れされています。

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「大島や利島は国内でも有数の、それも質の高い椿油の産地なんです」と東京諸島の椿についてや、『Retocos』の活動について話す三田さん。
三田 椿油は、椿の種から絞るのですが、この種が大きいのも利島の椿の特徴ですね。

引間彩さん(以下、引間) そんな特徴があるんですね。それだけでもなんだか特別な感じがします……!

三田 全国の椿油の生産量のほとんどが、利島を含むここ東京諸島と、九州の五島列島で占めているほど、一大産地でもあるんですよ。

編集部 では、まず、利島の「神代椿」を試してみてください。

小林遼香さん(以下、小林) パッケージが上品ですね。リブランディングされたのかなあ。

 金と銀という、2つのパッケージがありますね。

三田 金は、見た目からもわかるように椿油本来の色。成分、香りなども残したものですね。銀は、そこからさらに精製し、色と匂いを取り除いたものです。

 さすが三田さん、詳しい!

引間 (勾いと実際に手の上に試して……)私は金かなあ。匂いがあるほうが好き。ほのかに香るのがちょうどいいです。

小林 確かにいいですね。金もいいですけど、私は香水をつけるので、普段使いには銀かなあ。

三田 椿油って、香りについては好みが分かれますので、抵抗のある方には銀がいいですね。その差も含めてぜひお気に入りを見つけてほしいです。

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「私は椿油の香り、すごく好きです」と引間さん。
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「神代椿」銀を試す小林さん。
編集部 大島の「三原椿油(ミニボトル)」もどうぞ。

引間 ボトルが小さくてかわいいいです。見た目だけで、買っちゃうかも!

小林 ボトルは3色あるんですね。並べるとさらにかわいい!

 これはお土産としても手頃なサイズ感ですね。

下河辺 椿油って、いろいろな用途で使えるのも特徴です。髪の毛にツヤを出したり、リップクリームのように使ってもいいですし、ハンドクリームにも。椿油一本持っていると、本当に便利。荷物も少なくて済みますしね。

三田 椿油を髪の毛に付けてからシャンプーで洗い流す、オイルパックのような使い方もできるんですよ。

引間 いろいろ使えるんですね、椿油。

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ボトルの愛らしさが人気だった「三原椿油(ミニボトル)」。
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「ハンドクリームの代わりにもなりますよ」とさまざまな使い方を教えてくれる下河辺さん。
 この大島の「生の椿油(シャボン)」も気になります。見た目はスイーツ……。

引間 あ、石鹸なんですね! (触ってみて)石鹸の表面がしっとりしています。

三田 (パッケージを見て)この石鹸の材料は、石鹸素地と椿油油脂のみとのこと。とシンプルでいいですね!

編集部 ちょっと、流しのほうで試してみましょう。どうですか?

小林 滑らかです!

下河辺 椿油の香りがしっかりするのもいいですね。

三田 椿油に多く含有しているオレイン酸は、人の皮脂の主成分。そのため、肌にも馴染みやすいんですよ。

 椿油って万能なんですね。今日の座談会で再認識しました。

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「生の椿油(シャボン)」を持つ三田さん。「保湿効果の高い椿油を配合した石けん。気になります」。
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「生の椿油(シャボン)」はきめ細やかな泡立ちが印象的。

島の「素材」のおいしさを感じる。

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左から八丈島の「明日葉粉末」、御蔵島の「御蔵の源水」。
編集部 次は身体の中から島を体感していただきたいと思います。八丈島の「明日葉粉末」、御蔵島の「御蔵の源水」をご用意いたしました! ちなみにみなさん、明日葉ってご存知ですか?

小林 明日葉、知っていますが初体験です!

引間 私も!

下河辺 明日葉は、東京諸島のほとんどの島に自生している野草です。なんで明日葉という名前が付いているかというと、諸説あるのですが、切ってもまた明日には生えてくるといわれるくらい、生命力が強いことから名付けられたとも言われているんですよ。

小林 明日葉……すごくポジティブな名前ですてきですね。

下河辺 効能などはまだまだ研究中ですが、明日葉に含まれているカルコンという成分には注目が集まっているようです。

三田 以前、島に伺った際に、天ぷらやおひたしで食べさせてもらいました。おいしいですよね。

 本当に島のどこにでも生えていました。僕は民宿でいただいた、明日葉のツナマヨ和えが気に入りました。

下河辺 個人的に、味は春菊に近いように感じます。この商品はそんな明日葉の粉末です。実は私は毎日これを飲んでいます。朝やお風呂上りに、熱湯で溶いて、常温の水を足して、グビグビと。

小林 なんだろう、落ち着く香りがする。

 たしかに。ちょっと、お出汁のような感じでしょうか。

三田 明日葉はセリ科かな。八丈島に行ったときに1株いただいて育てましたが、うまく育たなかった思い出があります。

百井 島でないとうまく育たないとも聞きますね。湿度などが関係しているのかもしれません。

小林 島ならではの植物なんですね。そういうところにも、心惹かれます。

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「明日葉粉末」を急須やカップに入れ、お湯を注げば明日葉茶の完成。薄い緑色がきれい。
編集部 ちなみに今回、「明日葉粉末」を「御蔵の源水」で溶かしてみました。

三田 なんと、ぜいたくな!

下河辺 御蔵島は水が豊かな島。東京諸島の中では珍しく川も流れ、モズクガニやウナギも生息していると聞きます。

編集部 島の周囲には小さな滝が50本くらいあると伺いました。

 巨大な山塊が、海面からすっと立ち上がっているような形状の島で、鹿児島県にある屋久島のような深い森に覆われ、年間降水量も3000ミリを超える水の豊かな島でした。ただの水ではありますが、そんな御蔵島の恵みだと思うと、感慨深いです。

三田 お水そのまま飲んだのですが、めちゃくちゃやわらかいですね。

小林 軟水で飲みやすいです。

引間 普段飲むのにいいかも。ちなみにこれはどこで買えるのですか?

百井 御蔵島と、あとは東京都港区・竹芝客船ターミナル内にある東京諸島のアンテナショップ『東京愛らんど』では直接買えます。ネットでも買うことができますよ。

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「島のお水が販売されているのは御蔵島だけなんですね」と小林さんと三田さん。
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「御蔵島の豊かな自然に感動した」と、取材で御蔵島を訪ねた際の思い出を話す乾さん。

新島とイタリアにしかない、唯一無二の素材を使った工芸!

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独特なオリーブ色が特徴の「新島ガラス」。左はロックグラス、右は綾目グラス。
編集部 ちょっとここで、島の工芸も見ていただきます。新島の「新島ガラス」です。

小林 わー、光が当たるときれいなグラスですね。

百井 式根島出身の私から説明させていただきます! まずは原料から。ガラス質が多く含まれたコーガ石というもので、実はこのコーガ石は、世界でも新島と、イタリアのリパリ島でしか採れないとされている貴重なものなんです。

引間 オリーブ色がきれい。これは自然な色なんですか?

百井 はい、着色などはしていない、そのままの色です。石自体は白いのですが、原料を1200度の高温で成形し、冷めてくるとこういう色になるのだそうです。

三田 新島に行った際、島のタクシーの運転手さんから聞きました。歴史も長いんですよね?

百井 1987年にガラスアートセンターという施設が島にできて以来、アーティストの方々が特産品やアートとして発展させてきた歴史があります。島では「新島国際ガラスアートフェスティバル」という、世界的なガラス工芸の祭典も開かれています。

 取材で行ったとき、島の風景がコーガ石でよってつくられていると感じました。古い家々の中には、コーガ石で建てられたものもあり、それらをリノベーションしたゲストハウスなどもありましたね。

百井 ちなみに、渋谷駅前にあるモヤイ像も新島産のコーガ石でつくられたものです。

小林 (島の風景の写真を見ながら)街並みが石造りで、どことなく沖縄のような印象を受けます。

三田 このグラス、見た目よりもずっと軽い。なんかいいですね。お酒が進みそう(笑)

小林 大きさもちょうどいいですね。

引間 私はちょっと手が小さいので、もう少し小さいのがあるとさらにうれしいかも。

百井 サイズや形はいろいろな種類が揃っていますよ。宙吹きという、ガラスを吹いて膨らませて成形していく製法で、型でつくっているわけではなく、一つ一つ職人さんが手作業でつくりあげています。

 世界的にも希少な原料、そして職人さんが手づくりされているという新島ガラス。お土産で渡したら絶対喜ばれますし、なにより自分が欲しくなります。

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新島や「新島ガラス」について説明する百井さん。
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光に当たると表情を変える「新島ガラス」。

島の月桃とレモンを使ったアロマグッズが登場!

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左から八丈島の「月桃水」、大島・小笠原のレモンを使った「TOKYO ISLANDS LEMONリードディフューザー」、式根島の温泉の素「湯ったりめぐり」。
編集部 最後は香りの商品、八丈島の「月桃水」と、大島・小笠原のレモンを使った「TOKYO ISLANDS LEMONリードディフューザー」、そして式根島の温泉の素「湯ったりめぐり」です。

三田 月桃は殺菌効果などがある、天然のハーブ。月桃っていうと、沖縄が有名で、向こうではお餅に巻いたりしていますね。これは月桃の葉の蒸留水ですね。フレーバーウォーターみたいな感じで、シュッシュと空間に吹き付け、ミストのように使用するものですね。うん、癒し効果もあるし、これは特に女性が好きな香りかも。

百井 初めて体験しました。これは男性も好きですよ!

下河辺 独特のスパイシーな感じもいいですね。

三田 月桃はショウガ科ですので、少し刺激がありますよね。

小林 ミストは家ではあまり使わないのですが……これはアリかも。

引間 すっきりしますね。すごく爽やかな香り。アロマオイルなんかは好きで使うのですが、これもいいな。

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八丈島の「月桃水」を試す三田さんと引間さん。
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八丈島の「月桃水」に、思わず「これいい香りです」と笑みを浮かべる百井さん。
編集部 「TOKYO ISLANDS LEMONリードディフューザー」はどうですか?

小林 こういう形のディフューザー、まさに家で使っています。しっかりしたレモンの香りで、夏にいいような感じがしますね。

三田 このディフューザー、初めて知りました。柑橘系の香りは多くの方に好まれやすいですよね。

下河辺 この商品は私たち公社と島の生産者の方が一緒に開発したものです。大島と小笠原で収穫した「御神火レモン」「小笠原レモン」を使っています。生食や、加工品で人気の高いレモンを活用した、新たな商品として、今年300個限定で販売を開始しました。

引間 私はこのパッケージも気になります。島の風物かな? たくさん描かれていてかわいいなって。

下河辺 クジラやイルカ、アカコッコなど、東京諸島の生きものが多くモチーフになったパッケージなんですよ。

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「このディフューザー、さわやかな柑橘の香りがいいですね」と小林さん。
百井 最後は、私の生まれ故郷の式根島の特産品、「湯ったりめぐり」です。東京諸島唯一の温泉の素なんですよ。

下河辺 東京諸島は火山が多いことから、温泉が多くの島で楽しめるのも魅力の一つなんです。

百井 式根島を代表する露天風呂温泉 「地鉈の湯(じなたのゆ)」と、新島にある「湯の浜」の成分を使った入浴剤セットです。「地鉈の湯」は海のすぐそばにある温泉で、満ち潮のときに、海水と混ぜ合わさったタイミングに入るとちょうどいい湯加減になります。

下河辺 「湯の浜」は、パルテノン神殿のような、あの独特の景観がたまらないですね。どちらも24時間入ることができます。混浴で、水着の着用が必要です。

引間 島に温泉があるのは知らなかったです。行きたい!

小林 「野湯」めぐりの友人がいるので、おすすめします!

 秘湯マニアの間では、憧れの温泉ですね。

編集部 これもお湯を用意しました。地鉈の湯の温泉の素を溶かしてみたので、ぜひお試しください。

引間 しっかりとしたベルガモットの香り付きなんですね。ツルツルになりそう。

三田 めっちゃしっとりする〜。

小林 島の温泉に行ってみたくなりました(笑)。

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「湯ったりめぐり」の式根島「地鉈の湯」をトライ。まさに「地鉈の湯」を思い出させる茶色い色合い。香りはベルガモット。

今回、特に好きになった特産品は……?

編集部 島にまつわる美容と工芸の数々、いかがでしたか? 今日の振り返りをお願いします。

引間 やっぱり椿油がよかったです。島ならではのものですし、三田さんのご説明で、非常に実用的なものなのだと理解できました。「神代椿」はお母さんへの贈り物に、「三原椿油ミニボトル」は、自分用や、友人とお揃いで買ってもいいなって思いました。あとは、「明日葉粉末」。私は毎朝白湯を飲んでいるのですが、混ぜて飲みたいなって。お菓子づくりも結構するので、米粉などと合わせて使ってみたいです。

乾 椿油については、三田さんの解説がとても専門的で、それぞれお土産なんですけど実用的であり機能的でもあるということがわかってよかったです。贈り物を渡すときに相手に教えてあげたくなりました。個人的には「新島ガラス」がよかったです。実は家で使ってもいて、これにワインを入れて飲んでいます。飲みながら、島の風景やストーリーが思い浮かんで、とても豊かな時間に浸れるんです。特産品の背景って大事だなと、改めて思いました。

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「友人や家族に買って帰りたい特産品がたくさん」と引間さん。
小林 全部気になったのですけど、秀逸だったのが「生の椿油(シャボン)」。洗い上がりの肌の質感がとてもよくて。見た目もかわいくて、店頭などでトライアルできる仕組みがあったら、すごくいいなと思いました。「明日葉粉末」は私も気に入りました。島のストーリーを添えたポストカードなどと一緒に「明日葉粉末」があったら、記憶に残る味になるんじゃないかなと感じました。

下河辺 今回の座談会で試した感想からのセレクトなら「生の椿油(シャボン)」ですね。実は知ってはいたのですけど、使ったのは今日が初めてで。これはいいなって思いました。小林さんのご指摘にありましたように、トライアルできる仕組みや、小さいサイズなどがあってもいいのかもしれないなって感じました。いつも私たちは特産品に向き合って仕事をしています。そんな中で、今日体験していただいた椿油や明日葉など、島の原点みたいないところを評価いただいたことを、とてもうれしく思いました。

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「売り方を変えたらもっと知ってもらえそう!」といろいろなアイデアを提供してくれた小林さん。
三田 私は「神代椿」の「銀」ですかね。透明なオイルがやっぱりいいなあって。椿油って、色や匂いを気にする方が結構多いんです。おばあちゃんが使っていたような、古いイメージもある。でも、たとえばベースとなるオイルとして、自分が好きな香りと一緒に使えるとのだという、椿油の新しい可能性を感じました。そして「生の椿油(シャボン)」。椿油を使った石鹸って実はめちゃくちゃ贅沢。この商品、一見割高のように見えますが、そういう背景を知るとかなり良心的な価格かなって。おすすめです。

百井 島出身ではありますが、お恥ずかしい話、椿油を使ったのは今日が初めてで……。成分や使い方など、プロである三田さんから直接お聞きできて、大変意義のある機会になったと思っています。イベントなどでお客さまと直接やりとりする折には、今日いただいた知識を活用させていただければと思っています。引間さん、小林さんの、消費者としての視点、感想もとても参考になりました。今日は本当にありがとうございました。

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プロの視点で終始的確なコメントをくれた三田さん。
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今回の島紹介は、「利島」&「式根島」!

「利島」
お椀を伏せたような円錐形の島の形が特徴的な利島。東京・竹芝桟橋から大型船や高速船で、また伊豆・下田港からも客船でアクセスできます。また、大島からヘリで向かうこともできます。島の80%がヤブツバキに覆われている島で、特産品は、もちろん椿油などの加工品です。椿は紅葉せず、冬でも葉が緑色の常緑樹。日本らしい自然の四季を感じることは島では難しいですが、夏から秋にはツバキの実を収穫する風景が、冬になれば一面にツバキの花が咲く絶景が広がります。ツバキとともに生きる島の暮らしこそが、この島の大きな魅力の一つです。
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「式根島」
利島同様に、東京・竹芝桟橋から大型船や高速船で、また伊豆・下田港からも客船でアクセスが可能。本土側からだと4番目に近い島で、面積は東京諸島の中でもっとも小さく、一周12キロなので歩いて島を巡ることもできます。コンパクトな島ではありますが、入り組んだリアス地形でアップダウンが多い。また、秘湯好きの間でも有名なのが温泉。24時間、好きな時間に入れる露天風呂が3か所あり、しかも無料。これを目当てに訪れる人も少なくありません。最近はワーケーション施設なども整備された注目の島です。
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東京諸島をもっと知ろう!【海と温泉編】

どの島にもあるのが海。美しい海は、どの島からも望むことができます。けれど、ビーチはどの島にも……というわけにはいきません。島によって、ダイビングやサーフィン、釣り、イルカウォッチングなど、さまざまなマリンクティビティが用意されていますので、好みに合わせて島を選ぶのも楽しいかもしれません。

東京諸島といえば、そのほとんどが火山の島。そして多くの島で、その恩恵である温泉を楽しめます。式根島にある野趣あふれる露天風呂である「池鉈の湯」をはじめ、個性的な温泉も、東京の島々の魅力の一つです。

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みなさんはどの特産品が気になりましたか? ぜひお家で試してみたいと思った方、ギフトに良さそうと思った方は、『東京愛らんど』のECサイトから購入して試してみてくださいね!
前回開催の【お土産の定番「お菓子・ジャム」編】はこちらから
東京11島の魅力を掘り起こし、磨きをかけ、広く発信する「東京宝島」のHPはこちら
photographs & text by Yuki Inui

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