こんにちは! 『ハピキラFACTORY』の正能茉優です。この連載では、私たちがこれまで取り組んできたプロジェクトの中から、これはほかのエリアでも使えそう! といった事例を、時折登場させる特別編として、ご紹介させていただいています。
特別編10回目となる今回は、私が慶應義塾大学大学院の特任助教として長野県・小布施町で一緒に活動している教え子たちが考案した「飲んで楽しめるジャム」について。
この商品開発は、「コロナウィルスの流行下で、マルシェなどのイベントがほぼなくなり、さらには観光客も減ってお土産の需要も減り、売り上げが激減した農家さんのお手伝いをしたい!」という学生たちの想いからスタートしました。
とはいえ、緊急事態宣言の最中、実際に地域に行って、綿密な打ち合わせはできない。そこで考えたのは、今すでに農家さんが展開しているアイテムの中で、何か新しい見せ方・打ち出し方にチャレンジできるものはないか、ということでした。
緊急事態宣言が終わったとしても、すぐに状況が落ち着く可能性は低く、今後も自宅で過ごす時間は多いはず。だとしたら、みんなのおうち時間が楽しくなるアイテムとして、ジャムをリブランディングして打ち出していくことはできないか。
さらに、これからの時季にもぴったりで、そして、一人暮らしの学生たちも飽きずに一瓶楽しめるようなものにするには? ゴロゴロと果肉が入った、農家さんの作ったジャムならではの楽しみ方は?
このような想いから、「飲んで楽しめるジャム」は生まれました。今回は、商品そのものはもちろん、パッケージにも手を加えず、最少の工数での商品開発にチャレンジしています。詳しくは、右側のハピキラSPICESをご覧ください!
長野県・フルーツジャム編(島田果樹園)
パンやヨーグルトのお供として、私たちの日常に馴染んだ「ジャム」。自分の定番をリピート買いしている人も多いし、新しいジャムを買う際も世にはおいしそうなジャムだらけ。そのような中で「このジャムが欲しい!」と思われる存在にどうしたらなれるのか?
課題
デイリーアイテムがゆえに、買う強い動機付けが難しい。買う決め手となる楽しみ方を提案したい。
ハピキラSPICES
パン・ヨーグルト以外に、ジャムが活躍できる場所とは……?
パッケージや中身は変えず、新しい楽しみ方で勝負。この季節ならではの楽しみ方は? 一人暮らしの学生でも飽きずに一瓶楽しめる方法は? 大ぶりなフルーツをふんだんに使っている小布施のジャムだからこその味わい方は?
提案
ドリンクレシピを添えることで、「ドリンクの素」として販売。
農家さんと開発したドリンクレシピを提案することで、新しいジャムの楽しみ方を提案。同じジャムでも、牛乳で割ったり、ビールで割ったり、紅茶で割ったりと、一瓶を幅広く楽しめる。ソーダ割りはこれからの暑い時季にもぴったり。ゴロゴロと果肉が入ったジャムだからこその満足感をお楽しみください!
ハピキラ’S EYE!
世の中の変化とともに、売れる商品の移り変わりを目にする毎日です。最近私たちがお手伝いさせていただいている『石井食品』さんでは、「ポターユ」という8か月間もつリゾットが、人気。非常食“にも”なる長期間もつおいしい物に、ニーズが生まれる予感です。
ハピキラ”S WORK
対談も取材も商品開発も、リモートで。
コロナウィルスの流行を受けて、対談も取材も商品開発も、自宅からリモートで行う日々が続いています。最初こそ戸惑うことも多かったですが、少しずつ慣れてきて、今ではスムーズになりつつある仕事も。ただ、リモートで関われば関わるほど、「会いたい」「行きたい」という気持ちは高まる一方です。世の中が落ち着いたら、また地域に足を運べることを楽しみに、今は離れた場所からでもできることを、着実にしていきたいと思います。応援してくださる皆様に感謝の気持ちを忘れず、今月もハッピーに頑張ります!
IGP……ハピキラによる「イマドキ女子が(I)グッとくる(G)ポイント(P)」を略した造語。