群馬県の「草津温泉」は、旅行メディアの温泉ランキングなどで上位常連の人気温泉観光地です。年間を通じて多くの観光客が訪れ、近年は外国人観光客にも注目を浴びています。温泉はもとより、自然を生かしたアクティビティーなど、さまざまな楽しみ方がありますが、ここでは草津温泉の歴史や、草津では外せない定番人気スポット、さらに日帰りで入浴できる施設など、首都圏から日帰りでも楽しめる「天下の名湯 草津温泉」の魅力をお伝えしましょう。
標高が高いから、夏涼しい草津温泉
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草津温泉は群馬県吾妻郡草津町の草津白根山東側、標高1,100メートルから1,200メートルの地にある温泉地です。標高の高い山々が連なる上信越高原国立公園に位置するため、年間の平均気温は7度と涼しく夏場でも18度前後。気温が30度を超えることが少なく、高原の空気を体感できます。
自然が豊かで、春から夏には爽快感溢れる新緑、秋には色とりどりの紅葉、そして冬場には雪が積もるので、スキーなどのウインタースポーツなど、四季折々の楽しみ方があります。
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草津温泉では湯もみ体験や食べ歩きをはじめ、足湯や日帰り入浴も楽しめます。温泉街の中心部にある「湯畑」や「西の河原公園」など、温泉と絶景も魅力的。外国人観光客にも人気で、2023年度には過去最多の370万人以上の観光客が草津温泉を訪れました。(参照:草津町HPより)。
草津温泉は湯量と源泉の数が豊富
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有馬・下呂と並び「日本三名泉」に数えられ、古くから草津湯、草津の湯として親しまれてきた草津温泉。毎分約3万2,300リットルもの豊富な源泉が湧き出しているというから驚きです。
源泉ごとに成分や量などは多少異なりますが、基本は酸性泉、硫黄泉、含アルミニウム泉、硫酸塩泉、塩化物などを多く含んでいます。源泉の数も多く、万代、湯畑、白旗、西の河原、煮川、地蔵の6つが特に有名で、さまざまなお湯を堪能できます。
古くから万病に効くといわれてきた草津温泉には、関節リウマチや関節症、神経痛、腰痛、冷え性、自律神経不安症などの効能があるといわれています。
徳川吉宗も入浴したと言われる草津温泉
草津温泉の歴史は古く、安土桃山時代以前に開湯されたといわれていますが、確かな文献などは残念ながら残されていないようです。
江戸時代には沼田藩の真田氏が支配し、その後江戸幕府管理下におかれました。草津の湯を江戸城に運ばせ、あの八代将軍「徳川吉宗」も入浴したといわれています。
明治時代には「時間湯」という入浴法が誕生しました。これは熱いお湯に水を加えることなく冷ます「湯もみ」をしてから入浴する、草津温泉ならではの入浴法です。(2021年に条例が改正され、「伝統湯」と呼ばれるようになりました。)
ドイツ人医学者のベルツ博士が草津を訪れ、湯治効果が高いという医学論文を発表。また高原や観光地としての魅力を世界に発信し、草津温泉は脚光を浴びました。
大正時代には「平井晩村」や「志賀直哉」などの文豪が訪れ、昭和に入ると「尾崎喜八」や「竹久夢二」、「斉藤茂吉」などの詩人や歌人が訪れ、知名度を増していきました。
昭和に入ると西の河原露天風呂が誕生し、また渋川草津間のバス路線も開通したため、より多くの人が草津温泉に足を運ぶようになったのです。
草津でおすすめ!人気の定番観光スポット
温泉門広場
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ここからは草津温泉の魅力的なスポットをご紹介していきましょう。
草津温泉の入り口付近に2023年に誕生した「温泉門広場」。湯気を上げながら木桶から温泉が滝のように流れ落ちる光景は風情があります。温泉の流れる音を聞きながら、足湯も楽しめます。無料の駐車場が近くにあるので便利ですよ。
湯畑
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草津のシンボルとも言うべき「湯畑」は温泉街の中心地にあり、絶景スポットとして絶大なる人気を誇ります。湯畑を流れる源泉はとても高温なため、屋外にある木製の湯桶を通して冷ましてから温泉旅館や共同浴場へ送られます。
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コバルトブルーにも見える源泉が、湯畑からまるで滝のように流れ落ちていきます。一周できる遊歩道にはベンチや足湯もあります。周辺には食べ歩きできるお店やお土産店も並んでいるので、のんびり湯畑を鑑賞できます。
西の河原公園
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そして、温泉街の西側に位置する「西の河原公園」は、湯畑周辺の賑わいとはうって変わり、自然の中を清流のように流れる源泉に沿って遊歩道を散策できるスポットです。温泉地の西側にあることからこの名前が付けられました。
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公園内には草津温泉を世界に知らしめたベルツ博士とスクリバ博士の像をはじめ、穴守稲荷神社、お地蔵さまも鎮座していて、見所がたくさん。
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公園の上流と下流には2つの足湯があり、散策の休憩にもぴったり。自然に包まれながらのんびりした時間を過ごせます。
熱乃湯
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大正ロマンを感じる佇まいの「熱乃湯」は、草津名物「湯もみと踊り」ショーが見学できる観光施設です。草津では源泉の温度が高く、水を入れると温泉効果が薄まってしまうため、180センチメートル程の長さの板を温泉にいれてお湯をもみ、温度を下げる「湯もみ」を古くから行ってきました。
熱乃湯では草津の民謡「草津節」と「湯もみ」を合わせた「湯もみと踊り」ショーが行われます。館内は吹き抜けの2階建で、1階では臨場感あふれる「湯もみと踊り」ショーを目の前で、2階からはショー全体を楽しむことができます。一年を通じて毎日営業しているのでいつでも草津温泉の伝統を楽しめますよ。
日帰り入浴を楽しめる施設
ここからは、日帰りで草津温泉を気軽に楽しめる入浴施設などをご紹介します。
白旗の湯
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「白旗の湯」は草津温泉の中心部、湯畑の目の前にあります。草津温泉エリアの中で一番大きな共同浴場で、白旗源泉を引いています。白濁しているのが大きな特徴です。
地蔵の湯
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次に、湯畑より徒歩5分弱のところにあり、閑静な雰囲気が漂う「地蔵の湯」。湧き出す源泉の近くに足湯と共同浴場があり、観光客も利用できます。源泉の目の前にはお地蔵様も祀られ、風情がありますよ。
西の河原露天風呂
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「西の河原露天風呂」は西の河原公園に隣接している日帰り入浴施設。賑わう温泉街とは一風変わり、自然と開放感を感じながら、露天風呂を楽しめます。男女の露天風呂を合わせると500平方メートルという広さに驚きです。酸性度の高い万代源泉を堪能できます。
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また、「手洗乃湯(てあらいのゆ)」は手を洗うための温泉施設で、湯畑周辺や地蔵の湯、西の河原公園内などに設置されています。草津温泉が新型コロナウイルスの不活性化に効果が期待されると草津町と群馬大学が共同で研究し、実証されました。温泉街を散策しながら、手洗いの湯で気軽に手を清めてみてくださいね。
草津温泉にはこのほかにも観光客などビジターが利用できる日帰り入浴施設などがありますが、共同浴場などは特に地元の方が大切に管理されているので、ルールとマナーを守って利用してくださいね。
文・写真:Nico
※内容・情報は掲載時のものです。