株式会社 読売広告社 都市生活研究所では、2008年より市民や街に関わる人たちが、その地域、街に対して持つ意識「シビックプライド」に関する研究を行っておられます。
この度、2018年に引き続き、関東圏(1都6県)・関西圏(2府4県)における住民人口10万人以上の自治体(151自治体)居住者を対象に、住民の街への評価を明らかにする“シビックプライド調査 2020”を実施されました。ランキング集計の結果概要についてここにお知らせします。
社会環境変化に伴い、生活者のライフスタイルも急速に変化する中で、住民が自分の住む街に対して持つ意識や重視点も変わり続けていると考えられます。この調査の分析については、今後読売広告社 都市生活研究所のホームページを通じて情報を提供されています。
シビックプライド調査2020 概要
調査方法:インターネット調査
調査対象者:以下対象エリアの自治体に住む 20歳~64歳*の男女 (*前回2018年は20歳~59歳で実施)
調査対象エリア:関東圏(1都6県)、関西圏(2府4県)における人口10万人以上の151自治体
調査内容:
・現在 住んでいる街(自治体)に対する意識
ー街に対する意識(愛着、誇り、共感、継続居住意向、他者推奨意向、地域とのつながり など)
ー街の環境評価(インフラ、街並み、治安、地域イベント、育児環境、SDGs(ジェンダー平等)など)
ー街に対して感じる気分や気持ち
・現在 住んでいる都道府県に対する意識
・現在 住んでいる街に転入してきた理由
・住みたい街に対して重視するもの
有効回収数:15,100s ※各自治体100s
調査時期:2020年3月19日~3月24日
総合ランキング(1位~30位)
総合ランキング1位:港区
その先進性やステータス性といった面で注目される港区ですが、本調査では「街づくりに積極的に関与したい」「この街をもっとよい街にしたい」といった点でもトップ評価となっており、住民の街のあり方への意識(共感)が高いこともポイントとなっているようです。
総合ランキング2位:西宮市
文教住宅都市として教育環境が整っているだけでなく、文化・交通、買い物等の利便性もそろった西宮市は前回2018年調査でも上位グループでしたが、今回さらに順位をあげて2位となりました。本調査では、どの項目もバランスよく評価が高くなっており、「この街から離れても戻ってきたい」や「今後もこの街に住み続けたい」と評価する人が特に多い傾向がみられました。
その他上位の自治体
関東圏では、東京23区が多くあがったほか、東京市部の武蔵野市・三鷹市、神奈川県の横浜市・藤沢市・鎌倉市、関西圏では、大阪府の箕面市、吹田市、高槻市、兵庫県の神戸市などがランクインしました。
※このリリースでは、全151自治体の総合ランキング1位~30位までを掲載しています。
シビックプライドランキング2020 リーフレット ※2020年9月上旬制作予定
今回の「シビックプライド調査 2020」について、総合ランキングの30位以降順位も掲載した「シビックプライド ランキング 2020 リーフレット」を2020年9月上旬以降に制作予定です。
シビックプライド/Civic Prideとは
シビックプライドとは、その都市に対する誇りや愛着のことで、いわゆる「郷土愛/ノスタルジア」とは少し違うニュアンスを持つこの考え方は、都市をより良い場所にするために自分自身が関わっているという当事者意識に基づく自負心といえます。