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特集 | ローカルヒーロー、ローカルヒロインU30

戸田 智さん(26歳)― 映像クリエイター

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ローカルグッド、ソーシャルグッドな活動をそれぞれの形で楽しみながら行い、ワクワクする未来を想起させてくれるU30の皆さんを紹介。

目次

日本の山岳風景の魅力を 映像を通して届けたい。

戸田智さんのクリエイター人生は、学生時代にバックパッカーをして写真や映像を撮ったことが始まりだ。独学で学んだ後、2019年からフリーランスとして本格的に映像製作を始めた。「僕にとって映像の魅力は、何げない日常を残せたり、一瞬を切り取る写真とは違って感情が揺れ動く時間、表情なども残したりできるところです」。現在、企画・構成・撮影・編集・選曲をほぼ一人で行う。山岳などの自然の映像製作が得意で、全国の観光PRや地域のドキュメンタリー、企業のプロモーションなどを手掛ける。「山が好きで、プライベートでもよく登っているので、3000メートル級の山や冬山でも撮影が可能です。そういう自分の目線や感性で、山の美しさはもちろん、山の現状や自然を守ることも伝えられたらと思っています」と話す。意識しているのは、拡声器のような立ち位置で伝えるべき人に情報を届け、地域に貢献すること。どこを撮影してどのような映像に仕上げるか、提案も積極的に行っている。今後について尋ねると、戸田さんは夢を教えてくれた。「僕は日本の国立公園が好きなんです。景観が美しく、日本の強みです。現在も関わらせていただいていますが、パッションをもって製作し、映像を通してイメージをアップデートしたいと思っています。いつか、世界一美しいといわれるニュージーランドの国立公園のプロモーションに関わりたいですね」。

フィルムコミッション 嬬恋村

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群馬県内の10市町村を紹介する「フィルムコミッション」で、嬬恋村の担当になった戸田さん。キャベツの印象が強い村だが、「ここ嬬恋村なんだ」と思われるよう、キャベツではなく朝日や夕日が差し込む美しさを中心に撮影。映像は公式サイトで見ることができる。

環境省 中部山岳国立公園 南部地域PR

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「槍ヶ岳を10時間かけて撮影しながら登った、独立して間もない頃の印象的なお仕事」と戸田さん。国立公園のことを熟知し、登山経験もある自分だからこそのクリエイティビティを心がけたという。「国立公園を国内外の人にもっとアピールしたい」と意気込む。
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text by Miho Soga & Yoshino Kokubo
記事は雑誌ソトコト2023年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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