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特集 | ローカルヒーロー、ローカルヒロインU30

山田瑠人さん(26歳)―『hal』代表取締役

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ローカルグッド、ソーシャルグッドな活動をそれぞれの形で楽しみながら行い、ワクワクする未来を想起させてくれるU30の皆さんを紹介。

目次

起業家や教育・福祉職の方のメンタルケアがテーマです。

「社会起業家になる」という夢を追いかけていた大学時代、メンタルの不調に見舞われた山田さん。「この時に自分を一番救ってくれたのが、近しい間柄の友人との対話でした。善し悪しの判断をせず、ただ耳を傾け、何が苦しいかを聞いて共感してくれたんです」。この経験がその後の人生を変えることになった。友人との対話は、不調の少し前にデンマーク視察ツアーで訪れた教育機関や福祉施設で見たことに通じる面があると感じ、「こんな風に対話を重ね、共感とともに聞き合ったり、本心からコミュニケーションをとったりすれば、防げる心の病気もあるのではないか、ウェルビーイングに寄与できるのではないか」と思うようになったのだ。思い立ったが吉日。まずは個人事業としてデンマークの教育機関『フォルケホイスコーレ』のようなカリキュラムを組むオンラインスクール「生き方テラコヤ」を開校し、活動が軌道に乗ってきた2021年に法人化した。現在は福祉や教育職の人や起業家に、コーチングなどの手法を用いながら、メンタルウェルネスを保つ支援をしている。「ミッションは『心理援助の民主化』で、具体的には、つらくないうちから、メンタル関連のサービスが選択肢として当たり前にある状況を目指しています。より多くの人に対してウェルビーイングの支援をしていきたいです」と、山田さんは熱く語る。

Social Coach

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社会起業家を対象に、研修を受講したプロのコーチの対話支援を提供するサービス。社会課題という立ち向かうものの大きさからくる不安や、企業の代表としての責任感から時に辛さを感じることがある社会起業家を、コーチとの対話で支える。

helpwell

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福祉や教育職など、心をすり減らしてしまいやすい対人援助職の人たちが対象の、オンラインスクール。精神衛生を保ち、それぞれの価値観を大切にしながら働くことをテーマに、参加者同士が対話するワークショップや、専門家との個人セッションを提供している。
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text by Miho Soga & Yoshino Kokubo
記事は雑誌ソトコト2023年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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