令和7年 新年もどうぞ宜しくお願いいたします!
みなさま、ごきげんさん!(オオサカンとしての「ご機嫌いかがですか?」の意)
如何お過ごしですか? ソトコトペンクラブのペンフレンド56番・角野天十里(カドノ アトリ)です。あっという間に、令和も7年を迎え、新たなる年への思いを胸に、ペンクラブに綴ってまいります。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
昭和な「アリバイ横丁」ってご存知でしょうか?
阪神百貨店から地下鉄西梅田駅までの間の地下通りには、かつて、「ふるさと名産店」という、全国各地の名産販売店が集まる地下ストリートがありました。実は、「アリバイ横丁」という言い方の方が、有名でした(※1)。名前の由来は、立ち寄ることで「(行ってはいないのに、あたかも行ってその土地のお土産を買ってきたよという)アリバイ」を作るような感覚をイメージさせるユーモアから来ているそうです。
調べてみましたら、1951年から。昭和から平成にかけて、独特の風情を持つ通りとして知られていた地下通り。紆余曲折を経て、阪神百貨店梅田本店の建て替えに伴う地下通路拡幅工事のため、全店舗が閉店し、63年の歴史に幕を下ろしました。2014年の3月末のことでした。
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令和に生まれた新たなる「アンテナショップ」
アリバイ横丁は、再開発の影響で姿を消しましたが、新たに日本全国からのアンテナショップが多く入る場所が出来ました。
それは「KITTE大阪」(※2)。
2024年7月にJR大阪駅西口直結の「JPタワー大阪」内にオープンした商業施設で、特に2階の「Feel JAPAN Journey」フロアには、アンテナショップが集結しています。
好きなショップの『出雲しめなわや』
『出雲しめなわや』は、2024年7月31日に「KITTE大阪」2階にオープンした、山陰地方のアンテナショップです。特にこのショップをご紹介したいと思ったのにはワケがあります。そもそもこの10年程、講師業(大学入試小論文指導/国家資格キャリアコンサルタントとしての活動)にて、島根の高等学校にお伺いすることが続きました。
島根、中でも出雲地方の土地の持つ力に魅了され、勝手にシンパシーを感じていたところ、「しまコトアカデミー(関西講座)」の受講に至りました。2024年秋のことです。
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この「しまコトアカデミー」(※3)とは、島根のひと・地域・暮らしに関心をもち、つながることで、自分と地域をもっと楽しく、豊かにしていきたいと考える県内外のひとを対象に、2012年から毎年開催されている講座。
島根とかかわっていく「自分らしいありかた」を考えるとともに、地域や社会への想いを持つ仲間の輪を広げる「ソーシャル人材育成講座」とのこと。メイン講師には、ソトコト編集長の指出一正さんがいらっしゃいます。そのご縁もあり、ソトコトペンクラブにも参加させて頂きました。
ご縁に感謝です。
なお、アンテナショップでは、各地域の名産品や工芸品を購入できるだけでなく、飲食スペースや体験型のサービスも提供されています。日常生活の中にいながらも、旅行気分を味わえるというのが嬉しいポイントですよね。
島根に伺ったときのことを思い出し、お土産を探したり、まだ知らないものが沢山あるので、お試しで買って味わったり、島根の情報を入手したり、、、と、アンテナショップを訪れるだけでも、気になるエリアに思いを馳せ、次回の旅への期待を、より高めてくれる場所にも、なっています。
「アリバイ作り」から更に「旅気分を味わえる場所」へ
確かに、昭和時代から考えると、移動1つとっても、時間的にはスピードアップされ、行きたいところへのアクセスも、よりよくなってきています。「アリバイ作り」というと、なんだか秘密めいたものを伴う感じですが、なかなか直ぐには行けない場所のものを、戻った日常のところで買い求められるところに、その魅力があったのでしょうね。
そこから時を経て、アンテナショップという、まずは「各々の土地のモノを知り、味わう」ことを気軽に試せて、
それを入り口として、実際にその土地を訪れることに繋がる流れに変わってきているのかななどと、私なりの解釈をしております。
大阪駅は、どんどんグングン変容を遂げています。こちらにお越しの際には、ふらり、昭和と令和の思いに触れて頂ければと思います。
ご縁に感謝、心を込めて。
■参照情報
※1 日本経済新聞【大阪・梅田の「アリバイ横丁」 60年の歴史に幕】
※2 KITTE大阪
※3 しまコトアカデミー